大人オリジナル小説
- ブリッ子なんて、要らないよ?
- 日時: 2011/05/08 12:29
- 名前: 紫蝶
初めまして!いきなり来ていきなり小説を始める馬鹿、紫蝶(しちょう、またはむらさきちょう)です!
いきなりですが私、ブリッ子大嫌いでして← 誰にでも共通だと思いますね、コレ。
なのでチョコチョコ更新していこうと思います。(生)暖かい目で見てやってください<m(__)m>
注意事項!
1、荒らし?御免ねぇ〜、徹底的無視思考です^^
2、趣味に走るぞ!
3、誤字多し!!
4、失明するかも。酷ければ失命。
5、すぐスランプが来ます。
6、更新速度は鈍足です。現実同様に←
クリア出来る神様はどうぞ。
えと、では始めます。
スレ生成日 2011/05/08
- Re: ブリッ子なんて、要らないよ? ( No.9 )
- 日時: 2011/05/18 15:33
- 名前: 紫蝶
第3話
その日の夜。
「ふふ〜ん♪作戦これでいいかな?私的に良いけど二人賛成してくれるかな〜?」
そう呟きながらメールを瑠香と結華に送信した。
内容はこうだ。
題名:思いついたよ!
To:瑠香、結華
ねぇねぇ、家に余ってる腐った卵あるんだ^^
明日さ、これでデブ子汚そうよ!といっても元から汚いけどwww
さっき卵処分するよって言ったらお母さん「そういう事なら頼むわ」だって!勝ったも同然О∀О/<イッエーイ
返信、待ってるよ!
二分経つと、返事が返ってきた。
急いでケータイを開くと返信は瑠香からだった。
題名:おおぉ!!
To:雅
いいじゃんいいじゃん!相変わらず頭さえてるねー(笑)
家にも実はあったんだよ、腐り卵!捨てるに捨てられないってお母さんがw
思いっきりアイツを美味しくしてやろう!あ〜楽しみ^∀^〜♪
後結華なんだけど、思えばこの時間稽古っぽい。しばらく返ってこないと思うよ!
今、風呂からあがってきて寝る所だったんだ−v−
オヤスミィ!!
「ふぅ〜ん、結華稽古やってたんだ。まいっか、すぐじゃなくてもいいし。」
そのまま真っ直ぐ私は風呂へ向かい、シャワーを浴び、すぐに部屋へと戻って来た。
結華から返信あるかな?なんて。何かさっき言った事と矛盾してるけど。
で、チェックしてみると何もない。
ガクッとベッドに崩れ落ちて携帯を閉じた。
<誰も見ていないのなら、何をしたっていいでしょう?高く聳えるタワーの上から♪>
いきなり着信音がなって慌てて携帯を手に取る。
メール。結華からのが、一つ入っていた。
喜んでメールを開き、中身を読む。
題名:いいですね!!
To:雅ちゃん
返事遅れてごめんなさい<(_ _)> 稽古、長引いちゃって……;
生卵(腐)………ね。う〜ん、家にはないけど、
お父さんが一時的趣味で捕まえてそのままのムカデがいるよ!!死んでるのもいるけど、生きてるのもいる^言^
作戦には賛成だから、明日持っていくね!
あ、いけない。もう就寝時間なの、寝なきゃ。
じゃあね、オヤスミ!
よし、作戦は決まりだ!
てゆか、結華のお父さん何か……ホントに個性的。ムカデ採集が趣味ってどんなだよ。
就寝時間………そんなのあるんだ。
部屋の時計を見てみると、21時(午後9時)を指していた。
………早っ!!?Σ
もう二人共早すぎ……。二人が寝てるなんて分かってるんならコッチまで眠くなるんじゃん。
私は携帯をパタン、と閉じ、そのままベッドにうつ伏せの体制で寝てしまった。勿論、宿題はやってるから心配は無い。
チュン…………チュン…………
「ん………?……朝?で、まだ5時?うあ〜、恐るべし早寝早起き!」←いつも23時に寝、7時に起きます。
1時間後。
「ふえ〜、今日はゆっくり支度済ませちゃった。6時だしな〜、学校行くのは早すぎ……」
私は少し考えて、あ、そうか、と手を打ってデブ子(桃子)の部屋に忍び込んだ。
「(パス、昨日取られたもんね。また取ってかなくちゃ。にしても寝像悪……机の下に入りこむってどんな神技だよ)」
桃子は、ベッドから当然のように落ち、反対側の机の下に潜り込んでいた。
で、肝心のパスはすぐに見つかった。机の上のやれていない宿題の上に放り出されていた。
私は人差し指と親指で摘むようにデブ子のパスを取り、そっと部屋を出た。
で、私の手提げ袋にコソッと入れて家を出た。ちょっと、学校でゆっくりしたかったものだから。
「〜♪」
今日は何かと機嫌がいい。昨日の作戦には二人とも賛成してくれたし、腐り生卵持ってきたし、計画は順調に進むし。
鼻歌を歌いながら校門まで行くと当たり前の事だが、誰もいなかった。
少しだけシュンとして、パスを通す。
<ピッ・・・・・・ピピッ・・・ニンシキイタシマシタ。アンドウミヤビサマ、セイトバンゴウ、622・・・オトオリクダサイ>
パッと中へ入ると、運動場のブランコで一人誰かが揺れていた。
近づいてみると、その子は女の子で、見知った顔だった。
その子が気づく近くにいくと、少女は気付いたようで、ブランコを止め、声をかけてくれた。
「あ!雅ちゃん、おはよう。今日は早いね?いつもは一番遅いのだけれど」
赤原結華。その少女は基本の朝の挨拶をすませると余計な一言を振りかけてきたが、気にせずに。
「おはよっ!いや、昨日早く寝たもんで」
私もブランコに飛び乗り、返事を出した。
しばらく私達の談笑は続き、あっという間に7時になってしまった。
「あわわ………もう7時!?瑠香ちゃんきっと来てるよ〜!」
「えぇっ!?瑠香ってこんな早くから来てんの!?じゃなくって、じゃ、行かなきゃ!」
二人でブランコを飛び降り、校門まで駆けだした。遊具と校門、少しばかり距離があるのだ。
校門につくと、案の定瑠香はいた。
瑠香は一瞬怪訝な顔をして、また笑顔に戻り言った。
「おはよー!二人とも!!や〜、雅はともかく結華いなくて焦った〜。生徒番号入力して検索したんだけど、もうパス通したって書いてあったし!!」
※パスを通す機械には、検索機能も付いており既にパスを通した人や通してない人が分かるのだ!
「62」と検索すれば、6年2組のクラス表が出て来る、みたいな感じだ。
あぁ、怪訝な顔をしたのはそれが理由か。
私は言葉を選び、こう言った。
「いやね?今日早く起きちゃって、早く来たら結華がブランコしてたから一緒に喋ってたんだ!」
「………ならさ、メールでも、してくれれば良かったのに」
瑠香はすねた顔でそう言った。
ちなみにこの学校は携帯持ちが許されている(特別にらしい)。
使用時間は限られているが、7時までの使用はそれに含まれない。
「えと………その………」
なんて言えばいいか分からなくなってきて、俯いてしまう。ついでに、結華はとっくの昔に俯いていた。
「もういいよ。それよりさぁ!腐り卵持ってきたよ!ハエたかってたから、逃げるの大変だった!」
いきなり明るくなった瑠香におどろきながらも、何とかついていこうと私達は必至になる。
「う、うん!私も、卵無かったからムカデ持ってきたの。昨日餌あげておいたから、生きてる子は元気だよ」
言うのを忘れていたが、結華は意外にも虫を苦手としないタイプだった。
「じ、じゃ、デブ子が来るまで待っとこうか。ここで思い切り虐めて校門閉じてやろう」
「ん、そだね!でも全然来ないんだけど」
「当たり前だよ〜、いつも只さえ遅い雅ちゃんのずっと後に来るんだから………」
30分後……
「つ、疲れたぁ〜!!ねぇ雅、いつもデブ子何時に来んの〜!?」
「や、多分そろそろ……」
「あ、桃子………さんがお出ましですよ〜」
「あーーー!もうっ雅タン達ったら(はぁと)ちゃぁんと桃姫ちゃまのご到着を待っててくれたんでちゅねぇ!ごくろーごくろーぉ(はぁと)」
まぁ、半分合ってるかな。桃子、今から地獄の始まりだから。
「あ〜でもぉ〜ん。桃姫ちゃまのパスちゃまが無いのぉ〜う。どぉせ雅たんが持ってったんでしゅ!」
「えー、すぐ疑うの辞めてくんない?ま、そうだけど、ね!!」
私はそう言って白いスーパーの袋に詰めていた生卵を桃子に向かってなげた。
<グショッ……>
「え………?」
私達はそんな桃子の言葉も愕然とした表情も気にせずに、
「アハハハハ!!まだあるのよ!!!パッパと死ね!」
<グシャッ……パシャン……ガシャッ……>
「面白〜い!!」
「やっ……やめっ……てえぇ!!」
いつもとうって変わって、桃子が普通の女の子のように見える。
でも、こんな言葉使いも、泣顔も、この虐めの選択肢には反映されない!!!
「もっと卵あるよっ!」
「右から投げてっ!」
「桃子ちゃんの顔酷くなってきましたぁっ!」
しばらくするとあんなに沢山あった卵が、もう無い。
桃子はあからさまにホッとした顔になるが、まだ終わってなどいない。ファイナルへ突入だ。
「結華!バケツ、貸して!」
「分かりました!」
ムカデが大量に入ったバケツ。桃子は中身なんて知らない。「知らずが仏」って言うけど、知らなきゃねぇ!
「こ、今度……は、な、に、する………の……?」
足が竦み立ち上がれない桃子を見て、私はニヤッと笑った。
次の瞬間、私は立ち上がれない桃子に向かって、ムカデを全て落とした。
<ドサササササッ……>
「い、嫌ぁ………嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「「「あっはははははははははははははははははははっっ!!!!!!」」」
腹を抱えて私達は笑う。
ムカデと戯れる桃子を見ながら。
「あははっ!馬鹿じゃないっ!?日頃の罪滅ぼしだと思ってよねっ!」
「雅の言う通り!償ってよ!?あははっははっ!」
しばらく笑って、笑いつかれた頃に結華が言った。
「校門もう閉めちゃいましょう?ムカデ達と折角楽しそうに遊んでいるのに、邪魔するのは可哀想だよ」
私は頷き、パチってきた桃子のパスを通した。
<ピッ・・・・・・ピピッ・・・ニンシキイタシマシタ。アンドウモモコサマ、セイトバンゴウ、623・・・オトオリクダサイ>
校門が閉まり始めた。
「まっ、待ってぇ!」
そんなの気にしない。
コイツはただの玩具だ。
ただ単に悲鳴をあげたり、ブリッ子するだけの、玩具だ。
「行こっか、教室!」
そのまま私達は、閉まりつつある校門を後にした。
第3話 終わり