大人オリジナル小説
- つくし学級
- 日時: 2011/05/28 16:56
- 名前: 企業秘密
初めに・・・この話はフィクションです
実在する人物、場所等とは一切関係ありません。
4月6日。冬武(とうむ)小学校入学式。
「山下真空くん」
呼ばれても返事しないでどこか別の所を見つめていた。かと思うといきなり履いていた黒い靴を投げた。(のちに体育館に蜂が入ってきたからだということが判明するが)
ざわめく保護者。
泣く真空。
「つくし学級」の少年だった。
- Re: つくし学級 ( No.4 )
- 日時: 2011/06/02 17:30
- 名前: 企業秘密
楓空は3年2組に行った。
「ゆめちゃん、まーくんいなくなった」
「え、ふうちゃんそれ本当?」
「朝の会してたらまーくん泣いた。そしていなくなった」
「高田先生、ちょっと弟探してきていいですか?」
もうすでに一時間目の学活が始まっていた。
「山下さん授業中ですよ」
「でも・・・。」
「しょうがないなあ。今日だけだよ。但し条件があります」
「はい」
「一つは今決めている係と掃除が何になっても文句を言わないこと。たとえトイレ掃除になっても文句は言わない。係は1学期中は変えないから。(※この学校は3学期制)掃除は2ヶ月したらかえる。あと一つは2時間目が始まるまでに絶対戻ってくること分かった?」
「はい」
そうして夢叶も探しにに行った。
「尚紀先生。」
「あ、夢叶さん。」
「ふうちゃんから真空がいなくなったと聞いたので」
「授業は大丈夫?」
「あ、高田先生から今日だけだよ、と許可をもらいました」
「あ、そう。ありがとう。で、まーくんの行きそうな場所心当たりない?お母さんに確認したところ家には帰ってないみたいだったけど」
「もしかしたら保育園かもしれません」
「あーそうかもねえ。保育園どこだった?」
「友愛保育園です。隣町です。」
「あ、あそこね。ってええええっ!遠いよ?」
「多分行き先は保育園で間違いないと思います。今朝、保育園の黄色いかばんをだきしめて離さなかったからそれでお母さんがむりやり「まーくんは今日から1年生だよ。この黒いランドセル背負って小学校行こうね」といったら泣いてました」
「じゃ、保育園行ってみよう。車、乗って。」
「ふうちゃんもいく」
「じゃ、ふうちゃんも行こうか。」
「あの、先生隼人君と心暖ちゃんは?」
「大丈夫、今、教頭先生が見ていてくれるから」
「はい。」
「よし、出発するぞ」
車は出発した。車の中でずっと楓空はマイブームの「森のくまさん」を歌っていた