第一話
優生「亜樹ー!若奈、亜樹を放して!」
若奈「放せって?ムリ〜^^」
亜樹子「優生・・ごめんね、わたしのせいで・・・」
若奈「それじゃ・・突き落としてくれる?」
?「わかった〜。じゃ、いくよ?」
ドンッッ!!
亜樹子「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!」
優生「亜樹ーっ!」
バシャーン・・・
優生「亜樹子・・・。」
亜樹子は・・・若奈が呼んだ他校の生徒に、崖から流れの速い大きな川に突き落とされた・・・・・
ガバッ!
優生「夢か・・・この夢見るのも・・久しぶり・・・・なんかの警告?」
優生が夢で見たことは、すべて現実で起こったことだった。
川に突き落とされた亜樹子が今どうしているのかわからない。
突き落とされた翌日、担任が「高城亜樹子さんが入院しました」とだけ言い、
さらにその数日後、「退院しましたが、転校しました」と言っただけだった。
これも、全部3年前―小5の頃の出来事。
若奈はその頃のクラスのリーダーで、そのそばにはいつも凛や千尋がいた。
亜樹子が若奈たちに虐められるようになったのは、ある日の給食中のことだった。
その時、先生は居なくて、もうやりたい放題だった。
そんな中、若奈がこう言った。
「いじめ好きな人手を挙げてっ♪」
優生は、(挙げなきゃ虐められる)と思って手を挙げた。
クラス全員そう思ったのだろう。みんな手を挙げた。
亜樹子一人を除いて―――
そして、亜樹子はいじめられることになってしまった。
ただ、亜樹子が正直で良い人だっただけなのに。
わたしは、陰で亜樹子と仲良くした。
でも、それが若奈にバレたのだった。
そして――崖の上に連れてこられて―――亜樹子が突き落とされた。
亜樹子は―――今どうしているのだろうか―――――