大人オリジナル小説
- 男性恐怖症少女〜児童ポルノ被害者ノ証言〜
- 日時: 2011/10/18 03:47
- 名前: メランコリックソーダー
あい、初めましての方が殆どかと思われます、メランコリックソーダーです
略してメランコリック、ソーダー、メラソでも何でも呼んで下さい
えー、これは若干私の体験談が入っております
それでもいいおbという心の広い方はそのままお進み下さい
- Re: 男性恐怖症少女〜児童ポルノ被害者ノ証言〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/10/20 12:27
- 名前: メランコリックソーダー
第二話【たすけて】
頭の中がぐるぐるして、世界も回っているような気がして気持ち悪かった
こんなおじさん、全然知らない
親戚にも居ない、ご近所にも居ない、この人はだぁれ?
そんなどうでもいい疑問が右へ左へ揺れていた
そして、暫くされるがままになった後、おじさんがもそもそと自分のジーパンをいじり始めた
「!?」
何だろう、ポケットからカッターでも出されるんだろうか
良くない想像ばかりが頭の中を回る
と、その時、道路のほうから誰かの声が聞こえた
「何をしてるんですか!?」
誰、だろ・・・
ぼんやりとした意識の中で、助かる可能性が出てきたことだけ理解できた
おじさんの体がビクッと強張ったかと思うと、そのまま驚いたように逃げていってしまった
声の主であろう女の人が、茂みを掻き分けてこちらへやってくる
その場に残されたのが私だけだと分かって、その人は安心したような、悔しそうな複雑な表情を浮かべた
「・・大丈夫? どっか痛い所は無い?」
女の人の声色はとても優しくて、温かい
お母さんと、同じだ
私は首を横にふるふると振って言葉に答える
「そう、じゃあまずちゃんと身だしなみを整えなきゃね」
少しだけ笑って、女の人は私の服をきちんと着直させてくれた
さっきの出来事のショックのせいで、頭がぼんやりする
「お家何処? ここの近くかな?」
こくり、と一つ頷く
「じゃあお家まで私が送っていってあげる
そしたら安全でしょう?」
また一つ頷いて、私は家に向かって歩き出した
インターホンを鳴らすと、お母さんが飛び出してくる
「舞っ! 門限はとっくに過ぎてるわよ!」
「・・・ごめんなさい」
お母さんが怒ってるのは私を心配しての事だって分かってる
分かってるけど・・・今さっきあった出来事を話すにはあまりにも心が痛みすぎていた
「今日、近道しようと思ったら・・・道に迷って、そしたら、この人が・・・私が知ってる道までつれてってくれて、もう時間も遅いからって、家まで送ってくれたの・・・」
とっさに考えた嘘
それは今の私が精一杯頭を働かせて煉りだした嘘だったけれど、辻褄は合うはずだ
この話を聞いたら、お母さんはそれを信じてくれたらしく私を引き取ったら女の人に何かお礼の品を渡していた
だけどその時にお母さんが何て言っていたのか、女の人がどんな受け答えをしていたのか、ぼんやりとしている私は殆ど認識できなかった