大人オリジナル小説
- 耐えて耐えて・・・
- 日時: 2012/02/05 09:32
- 名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir.
いじめってどうしてあるんだろう?
どうして人を平気で傷つけられるんだろう?
どうして人の気持ちになれないんだろう?
どうして気付かれないんだろう?
これは、いじめを耐えていた女の子の、悲しい哀しい物語
藍那
プロローグ >>01
憂鬱 >>02
視線 >>03
友達 >>04
他学年フロア >>05
先輩 >>06
悪魔 >>07
震え >>13
出会い >>14
教室 >>15
あだ名 >>16
お姉さん >>17
同じクラス >>24
おはよう >>25
見たものは・・ >>30
強張る >>33
伝言 >>34
私たち・・・ >>37
??
人形遊び >>18
??
意見 >>35
??
リストカット >>19
所詮・・・ >>36
有影藍那 プロフィール >>08
館野宮奈々 プロフィール >>09
雛耶要 プロフィール >>10
初季百夜 プロフィール >>11
日野矢燐 プロフィール >>12
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37
- Re: 耐えて耐えて・・・ ( No.14 )
- 日時: 2011/11/28 19:52
- 名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir.
出会い
燐と初めて会ったのは小学校の入学式だった
お母さんに手を引かれ、恐る恐る門をくぐった
周りに居るのは知らない子ばかり
でも、みんなあたしと同じ目をしていた
期待と歓喜と不安の目をしていた
「お母さん」
「なぁに?」
あたしが不安気お母さんを見上げると、お母さんは優しく微笑んで手を強く持ってくれた
それだけで、あたしは安心した
「母さん、母さん!うち何組?」
あたし達がクラス発表の紙を見ていると、後ろの方で明るい声が聞こえた
振り返ったら、ひらひらのスカートに赤いリボンで髪を束ねている子がいた
その子は母親から離れ、紙のほうへ近寄ってきた
あたしの隣に来て、じっと紙を見つめる
あたしはその子を見ていたからか、その子と目が合った
焦って、お母さんの手を離してしまい、泣きそうな気持ちになった
顔にも出ていたのだろう
その子がニコッと笑った
「うちは日野矢燐。貴方は?」
「あ・・あたしは有影藍那・・・よろしく・・」
声をかけられて嬉しかったけど、少し怖かった
「うん、よろしく!うち2組なんだ。藍那ちゃんは?」
「あたしも2組!」
「本当!?一緒だねー♪」
「うん!」
その後、手をつないで一緒に教室へ行った
燐ちゃんのお母さんと、あたしのお母さんは仲良くなって、お母さんは「友達が出来てよかったね」って喜んでた
あたしも嬉しかった
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37