大人オリジナル小説

そらのむこう。
日時: 2011/11/30 15:29
名前: 笑羅

はじめまして〜^^ノ
初投稿(?)笑羅デスw
これは私が中1のときにノートに書いてた話です。
文章力が小学生並み、いやそれ以下ですがそれでもおkな心優しい方だけどうぞ!

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Re: そらのむこう。 ( No.4 )
日時: 2011/12/03 14:27
名前: 笑羅


「あれってさ、みんな友達なの?」
昼休み、屋上でふいに友也に聞かれる。
「お前のそばにいる女子みーんな」
「えっ?・・・そ、そうだけど・・・・・なに?」
突然関係ない話題を持ち出され、美有は少し面食らった。
「ふーん・・・お前、友達多いんだな」
「そうだね・・・・多い、かな。」
美有は独り言のように呟いた。

美有のグループは クラスの中でも一番目立つグループだ。
それは多分、リーダー的存在である杏花のおかげだ。
杏花は気が強くて、気に入らないものはつぶさないと気がすまないタイプだ。
杏花を、クラスメイトはもちろん、先生すらも恐れている。
そんな杏花のグループに、なぜ自分が入る事ができたのだろう。

「でもまぁ・・・多ければいいってもんじゃないよ。」
哀しげに微笑む美有に、友也が言った。
「聞いてやってもいいぞ。悩んでるんだろ?そいつらのことで」
「え・・・・」
「そういうのためこんでると 俺みたいに自殺しかねないぞ」
美有は一瞬迷った。
言うと、悪口になっちゃうんじゃないの?
・・・・・みんなと同じになっちゃうんじゃないの・・・・?
そんな心の葛藤が、美有を悩ませていた。
でも・・・
「実は・・・・」
美有は話し出していた。
なんとくなく、友也にはすべてをうちあけることができそうだった。

「ふーん・・・・なるほどね」
全てを打ち明け、美有はいくらかすっきりした。
「お前も大変なのな。」
「まぁね。」
少しすまして言ってみた。
「あいつらにも教えてあげりゃいいじゃん。空のこと。」
「・・・そういうわけにもいかないよ・・・」
本当は杏花たちにも教えてあげたい。
でも・・・
「もし杏花に逆らったりしたら、ヤバいんだよ?」
「でも・・・そんなの友達じゃないじゃん」
「・・・・うん。」
美有は素直に認めた。杏花は友達じゃない。
上辺だけの友情だ。
分かっていた。自分は、卑怯だ。弱虫だ。
居心地は悪いが、杏花に目をつけられ、孤立するより、ずっとマシだ。
そんな考えが、いつも頭の片隅に存在する。
「だから、空が羨ましいんだ・・・・」
美有はそっと空を見上げた。
初めて、誰かにこの話をした。
「・・・・まぁ、俺はもうすぐ空に行けるけどな。」
「・・・・えっ?ごめん、よく聞こえなかった。」
友也の呟きは風にかき消された。
「今は聞こえなくていいよ」
「えーっ 何それ。教えてよー」
美有は冗談っぽく友也に言った。
友也は哀しげに微笑んでいた。
ドク・・・
その表情を見て、胸騒ぎに似た感情が込み上げてくる。
やっぱり、坂部君って、ちょっと不思議だ。
改めてそう思う。
「じゃあさ、学校サボるか?」
「・・・・・・・・・え?」
突拍子のない友也の言葉。
「な、何言ってんの!?」
「一日ぐらい好きなことして楽しんでみたらいいじゃん。空の写真ツアーみたいな。」
「・・・・坂部君って意外とアホなんだね・・・」
「アホじゃねぇし・・・」
本気で言ってるのだろうか。
「つーかサボリじゃなくて旅!これならどう?」
友也がひらめいたように言う。
「いや・・・・結局サボりじゃん」
「何?じゃ、空ヲタクさんははそんな学校に無理していくわけ?」
ドキッ。美有は戸惑った。
行きたくなんて・・・ない。
「うん、じゃ、決まりな」
「え゛!?」
美有は思わず戸惑いを声に出して答えていたのだ。

こうして、空の写真ツアーに行く事になった美有だった・・・。

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