大人オリジナル小説
- 学校のない世界は、
- 日時: 2012/05/17 20:23
- 名前: 銀桜 ◆8ux1c8TcRU
最近、学校に真剣に行きたくない銀桜です。
初めまして、おはこんばんちわ。
タイトルの通り、この世から学校が消えたらどうなるのかなーなんて妄想しながら過ごしてました。
それをネタにおっ始めてみましたよと。
何かアイデアとか意見がありましたら雑談のスレで受け付けています。
誹謗・中傷は無い感じで、アドバイスはどしどしもらえると嬉しいです。
たまに病む危険性があります。ほっとけば直るはずです。
そしてお約束の亀更新です。頑張ります。許して。
仕方ないわね、あたしがいないと何にもできないんだから!的な俺得娘がいらっしゃいましたら、汚い部屋ですがどうぞずずいと奥へ→→
- Re: 学校のない世界は、 ( No.2 )
- 日時: 2012/06/09 15:48
- 名前: 銀桜 ◆8ux1c8TcRU
第一章 物語の中の英雄
「はぁ…」
学校に行きたくない。
「ふぅ…」
体が重い。頭が痛い。食欲がない。
「だぁ…」
いつからか、それが朝の習慣になった。
別にいじめられてるとか、友達が作れないとかじゃない。
ただ単に、そんなのは面倒だしくだらないと思っているだけだ。
そんな奴らが集まっているガッコウは、すごく嫌いだ。
ガッコウなんて作った奴は誰だ。
とりあえずそいつ島流しにされてからガッコウと共に爆発しろ。
文部科学省、サイバー攻撃にあって五年くらい休め。
こうして、実現しない夢を心の中で熱く語りつつ登校するのも、いつもの習慣。
その後も、机に突っ伏しつつ授業をさっと耳にくぐらせ、給食も牛乳だけ飲んでまた授業を受け帰る。こんなことしか毎日やっていない。
僕はくだらない習慣の中でしか生きていない。
でも、あの人は違う。
あの人は、常に非日常に身を置き、毎日危険と隣り合わせ。
明日の保証もないけれど、すごく楽しそうに生きている。
僕とは違う世界、そう、本の中で。
この世界で僕が唯一大切な物、それがこの本だ。
まだ生きていた父が、小さかった僕に何度も読んで聞かせてくれたという、物語。
僕はこの本がなかったら、もうとっくに発狂してるかこの世にはいないだろう。
心の支えになったとか、勇気づけられたとか、そんなレベルじゃないんだ。
僕はこのヒーローだけを見て育ってきたんだ。
だから他の人間はくだらない物にしか見えなくなってしまった。
こんな僕は、間違ってるんだろうか?