大人オリジナル小説

彼女曰く笑える人生だそうで
日時: 2012/08/22 21:56
名前: 縷羅

「なんで学校来てんの?邪魔だから来なくていいよ〜ww」
などと言われてお腹を蹴られる少女。
ココは西入小学校、1年4組の教室。
子供達に囲まれる様にイジメられているのは名木沢 詠歌(なぎさわ えいか)。
彼女は人よりも少し可愛い外見の明るい子だった。
それが変わったのはとある放課後だった。

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Re: 彼女曰く笑える人生だそうで ( No.3 )
日時: 2012/08/18 23:50
名前: 縷羅


7時きっかりになった目覚ましを最初の一音で叩いて止める。
いつも通りに起きたはいいけど、学校に行きたくない。
けれど、行かなきゃ母さんが心配する。
結局私はいつも通りに家を出た。
通学路の公園に差し掛かるとキィキィとブランコをこぐ音が聞こえた。
思わずブランコを見ると美亜がいた。
美亜はすぐに私の存在に気づいたらしく、コチラに走って来る。
「おはよう。詠歌」
ニコッと私に微笑みかけて私の隣に立つ。
「一緒に行こうよ」
「え?あ、うん」
断りたかったけれど、断る言葉も見つからなかった為、私は美亜と学校に向かった。
靴箱で靴を履き替えて5年3組にの教室に行く。
教室に入ると不思議と私と美亜以外の全員が揃っていた。
そして、美亜はドアのカギを閉めた。
「みんなぁ。この女まだ生きてたんだけどぉ」
美亜がクラスの皆に向かって甘ったるい声を出す。
「ホント、なんで生きてるんだろうね?」
「存在してても邪魔なのにねww」
皆が口々に言う。
「だからさぁ、みんなまた名木沢イジメよーよぉ」
『さんせ〜い』
私を除く全員が賛成した。
「ちなみに今日は一日自習だってぇ」
「名木沢イジメまくりじゃんww」
美亜が言うと皆は嬉しそうな顔をした。

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