大人オリジナル小説
- 彼女曰く笑える人生だそうで
- 日時: 2012/08/22 21:56
- 名前: 縷羅
「なんで学校来てんの?邪魔だから来なくていいよ〜ww」
などと言われてお腹を蹴られる少女。
ココは西入小学校、1年4組の教室。
子供達に囲まれる様にイジメられているのは名木沢 詠歌(なぎさわ えいか)。
彼女は人よりも少し可愛い外見の明るい子だった。
それが変わったのはとある放課後だった。
- Re: 彼女曰く笑える人生だそうで ( No.1 )
- 日時: 2012/08/18 22:53
- 名前: 縷羅
いつも通りに授業が終わる。
家が近くの友達、美亜の席に走る。
「美亜っ一緒に帰ろう」
すると次の瞬間にクラスメート全員から冷たい視線が送られた。
私はビクッとなって周りを見渡す。
「どうしたの?みんな」
それでも冷たい視線は止まない。それどころか強くなる。
前にいる美亜までもが冷たい視線だった。
「抑えて」
美亜の意味の分からない言葉と同時にクラスの男子が私の腕を掴んで床に押し付ける。
「痛っ。荒川に重野!やめて!」
私を抑えつけてる荒川と重野に訴える。
しかし二人共手の力を緩める気はないらしく私は床に押し付けられたままだった。
「ねぇ詠歌」
冷ややかな美亜の声が聞こえて視線だけを美亜に向ける。
「今までずっと友達ごっこしてけど私、本当は詠歌のコト大嫌いなの」
美亜の言葉に血の気が引いた。
「だから、イジメちゃう♪」
それから私はクラスのみんなに殴られたりした
その日から1年と数カ月が経って、やっと3年生。
クラス替え。
前のクラスの子とは全員別れて始めての子と楽しく過ごした2年間。
そして5年生。またクラス替え。
私はクラス分けの表を見て絶望した。
5年3組。それは別に問題じゃない。
クラスメートは全員、1年4組の頃と一緒だったから。
後ろから肩に手を置かれる。
「よろしくね。詠歌」
楽しげなモノを感じさせる声で美亜は言った。
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