大人オリジナル小説

表・裏・偽り続けて
日時: 2012/12/04 15:26
名前: 湖白


ここでは、初めまして。
あえて、名前は載せませんが……。
コメディ・ライトで何作か書かせていただいてます。

この度は、ただ何となくですけど
自分の左手首の傷を見て、書こうかな?と思ったので書かせていただきます。

掛け持ちと勉強と部活で更新が遅いと思いますが
見ていてもらえたら感謝です。

……いつか、無くなりますように。
『世界平和』って戦争が無くなる……だけじゃないですよね?
『いじめ』も無くなって……本当の『世界平和』ですよね?

余談すみません。
それでは、綴らせていただきます。

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Re: 表・裏・偽り続けて ( No.6 )
日時: 2012/12/09 13:09
名前: 湖白

第5話


本格的にいじめだ。
なんて思ったのは……クリスマスの時。

「いらっしゃーい」
クリスマスなだけに、何か内緒話していた3人も温かく迎えてくれた。
「お邪魔しまーす」
そう言って、遥華の家へ上がった。

「……じゃあ、ケーキ食べよ!!」
遥華が言って、夏海が嬉しそうに手を叩く。
「……その前に、手洗おっか」
葉月の発言により、私たちは手を洗うことにした。

「あ、私は今から料理とか出すから先で良い?」
1番後ろにいた遥華が言った。
「うん、良いよ〜」と私たちは言って、私は最後に洗うことになった。

「……あ、楓音〜」
呼ばれたので行くと、「ごめん、破片拾ってくれる?」と言われた。
ガラスのコップが割れていて、私は「大丈夫?」と言いながら拾った。
拾い終わって、再び洗面所に入ると……水が頭から降ってきた。

冷たい……じゃなくて痛かった。
寒い、冷たい、痛い。針と言うか棘が刺さる痛さで―――。
「ご、ごめん!楓音……」
バケツを持っていたのは……夏海と葉月。
「ううん、大丈夫だよ。それより……廊下まで濡れちゃった……」
私が言うと、「冷た〜い」と明るい声がした。

振り向くと、遥華が私を見下しているかのように立っていて、
「……大丈夫?タオル……今切らしてて」と苦笑しながら言われた。
「大丈夫だよ、タオル……無いなら廊下が……」と言って言葉を止めた。
遥華の後ろで小学2年生の遥華の妹が廊下を拭いていた。
葉月と夏海も遥華の妹からタオルを貰って拭き始める。

その時になって私はようやく、自分がいじめられていることに気付き
私の信じていたものまで水の針で粉々にされた気がした。
拾ったガラスのコップの破片より、もっと細かく……鋭く。

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