大人オリジナル小説

親友だった貴女へ
日時: 2013/02/19 20:07
名前: 杏里 ◆wcVYJeVNy.

昔から、私は何でも貴女に話してきた。
頼ってきた。
でも、それは……貴女への負担になっていたんだね。
許してもらえる……なんて思っちゃいないけど。
せめてもの償いに、これを書かせて下さい。
私には、文章でしか伝える手段が無いから。

お願い。
いつか、その時が来るのならーー

また、私を親友と呼んで下さい。

目次

プロローグ >>1
1話 回想〜小学校高学年〜 >>2

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Re: 親友だった貴女へ ( No.2 )
日時: 2013/02/19 18:40
名前: 杏里 ◆wcVYJeVNy.

1話 回想〜小学校高学年〜

さて、2年前の話をしようか。
2年前ーー5年生の頃は、クラスが別々で、私のクラスはかなり荒れていた。
いじめ、授業妨害は当たり前。
1人の男子がクラスを仕切り、私達底辺の人間は、それに従う生活が続いていた。
逆らえば、クラス全員の人間から、非難、暴力、陰口の嵐ーー
私は、黙って従うしかなかった。

私の唯一の癒しは、貴女と歩く通学路。
他愛のない話をしたよね。
懐かしい。

私は楽しかったよ。

じゃあ、貴女は楽しかった?


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