大人オリジナル小説
- 校内格差、【更新中】
- 日時: 2013/04/07 19:10
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg
( 堕ちないため、生き残るため、今日も私は嘘を吐く )
村雨(むらさめ)と申します(・ω・)
今作品では、いじめというよりは校内格差について書いていくつもりです。
コメントやアドバイスを貰えると喜びます((
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- Re: 校内格差、【オリキャラ募集】 ( No.18 )
- 日時: 2013/03/29 18:18
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg
私の学校では、給食を食べ終わるとすぐに掃除が始まる。礼奈とメグと、三人で掃除場所まで行こうと思っていたが二人とも教室内に見当たらなかったので、私は一人で先に行くことにした。
すると、教室の入口で礼奈と会った。どうやら、これから八組の子に数学の教科書とノートを返しに行かなくてはいけないらしい。私はいってらっしゃーい、と笑顔で送り出す。
今週の掃除場所は特別棟二階の女子トイレだ。
先生の監視の目が届きにくい上に、普段から使われることが少なく掃除も早めに終わる、ラッキーな場所。
用具入れを意味もなく開けたり閉めたりしていると、メグがやって来た。
「あれっ、礼奈はー?」
メグは私を見るなりそう訊いた。
「八組の子に教科書返しに行く、っていってたよ」
「そっかー」
そう言うメグの声は明るかったが、私は少し切ない気持ちになる。
メグにとって礼奈は友達、私も勿論友達だ、と思う。
でもメグの中で、私と礼奈とではきっと友達の格、というかランクが全然違うのだ。本人は無意識なのだと思うけど、メグの態度、声、行動にそれが少しずつ現れているのを、私は時々感じることがある。
単に友達でいる期間が礼奈の方が長いから、ということもあるのかもしれない。
でももしかしてメグは、礼奈の根っからの明るさと、私のつくられた明るさを微妙に感じ取っているのではないか、とついつい思ってしまう。
「ていうかー、早く席替えしたい!」
メグが話し掛けてきたので、私は急いで負の思考を頭の隅に追いやる。
「えー、今日したばっかりじゃん」
理由はなんとなく分かっているけど。
「だって、隣の席が有明だよ有明っ!」
私は思わず苦笑する。同じ班の男子たちは多分今頃コンピュータ室の掃除をしていて、私たちの声が聞こえるはずはないのだけれど。
「私の隣だって、瀬名だよー? 居眠りキングだよー?」
自分で言っておいて、もはや何の比較か分からない。
そういえば、瀬名とは小学生から一緒だ。あまり話したことはないけれど、小学生の時は何て言うか、もっと普通だった。授業中もちゃんと起きていたし。
「瀬名なんてまだマシじゃん。てか何、居眠りキングってー」
「私がさっき付けたの」
「確かに、授業中いっつも寝てるよねー!」
そんなやり取りをしていたら、礼奈がやって来た。
「あ、礼奈!」
メグの顔が、これまでより数段、ぱあっと明るくなる。ああやっぱり、私と礼奈では全然違うんだ。
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