大人オリジナル小説
- 校内格差、【更新中】
- 日時: 2013/04/07 19:10
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg
( 堕ちないため、生き残るため、今日も私は嘘を吐く )
村雨(むらさめ)と申します(・ω・)
今作品では、いじめというよりは校内格差について書いていくつもりです。
コメントやアドバイスを貰えると喜びます((
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- Re: 校内格差、【オリキャラ募集】 ( No.6 )
- 日時: 2013/03/22 11:25
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg
( 朝が、来た。憂鬱な朝が )
鏡の前で阿呆面をしている自分と目が合う。腫れぼったい一重の目。低血圧の私にとって、朝は憂鬱以外の何者でもない。学校、面倒だなあ。
…………いや、駄目だ駄目だ! と気を取り直し、冷たい水で顔を洗う。朝ごはんを食べる。歯磨きをする。髪の毛を梳かす。鞄を担ぎ、玄関にある姿見で、自分の姿を再度確認する。
膝上まで折ったスカートを整えると、私は何も言わずに家を出た。
学校まで徒歩十分。一人で行く。近所には同じ学年の子も何人か居るけど、正直あまり親しくない。
と言うのも──私は小学校のとき、とても暗かった。
休み時間は大抵、一人で読書をして過ごした。今居る友人はほとんど、中学に入ってから出来た。
私は足早に学校に向かう。まだホームルームが始まるまでには余裕があるけど、あまり一人でいるところを誰かに見られたくないから。
昇降口で、礼奈に会った。
礼奈。神崎礼奈(かんざき れな)。二年になって初めて同じクラスになった。最初の席替えで同じ班になってから話すようになって、今ではよく行動を共にしている。
「礼奈、おはよー」
私は笑顔で彼女に話しかける。
「あ、紗綾!! おはようっ」
礼奈は手をぶんぶんと振りながら、そう返してくる。
「今日は朝練、なかったの?」
「うん。ハッシーが昨日急に『えー、皆さんねえ、明日は朝練無しにしますんでー』って言い出してさあ、」
礼奈はハッシーこと橋本先生特有の、語尾をやたらとのばす口調を真似て言う。
彼女は女子バレー部で、現在は部長として活躍しているらしい。
私は橋本先生の物真似をする礼奈の横顔を見た。
やっぱり、礼奈は可愛い。ぱっちり二重で、色白で羨ましい。それに、明るい。人が自然と彼女のところに集まってくる、そんな感じ。
一年のときも割と目立つ存在で、クラスは違ったけど、礼奈のことは顔と名前くらいは私も知っていた。
それから二年になり彼女と同じクラスになって、私は頑張って話しかけるように努めた。彼女と仲良くしておけば、ひとまずクラスの中では安泰だと思ったから。
「そういえば今日一時間目って、橋本先生の授業だよね」
私は会話が途切れないように次の話題を持ち出す。
「そうだったー! 予習全然やってないよー。紗綾は?」
「んー、一応やったよ」
「さすが! 後で写させてせてくんない?」
「了解」
私はそう言って、微笑む。
勉強はそんなに得意ではない。けど予習は毎回きちんとやって行くし、授業中もできる限り綺麗にノートをまとめるようにしている。いつ何時誰にでも見せられるように。
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