大人オリジナル小説
- 校内格差、【更新中】
- 日時: 2013/04/07 19:10
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg
( 堕ちないため、生き残るため、今日も私は嘘を吐く )
村雨(むらさめ)と申します(・ω・)
今作品では、いじめというよりは校内格差について書いていくつもりです。
コメントやアドバイスを貰えると喜びます((
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- Re: 校内格差、【オリキャラ募集】 ( No.10 )
- 日時: 2013/03/22 11:29
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg
私と礼奈は昇降口を抜けて左手側にある階段を上がり、東館三階の一番奥にある教室に向かった────二年四組、ここが私のクラス。
「おはよっ」
教室に入ると、すぐそこで話しているグループがいたので声を掛けた。相手もすぐさまおはよう、と返してくる。石坂さんと真野さんと仁科さん。このクラスでは大人しい方のグループで、いつも三人でつるんでいる。
それから傍にいた女の子たち数人にも明るく声を掛け、私は自分の席に鞄を置く。
「紗綾―っ、英語の予習見せてー」
礼奈がノートを持ってやってきて、空いていた私の隣の席に腰を掛ける。私も鞄から自分のノートを取り出して、予習してきた部分のページを開く。
「いつもありがとー! てかいつも綺麗にまとめてて凄いよねー」
感心しながら私のノートのページをぺらぺらとめくる礼奈。
「そんなことないよー」
私は謙遜しながら笑う。本当は頼られていることが嬉しくて堪らないのだけれど。
「あっ! 礼奈に紗綾! おはようっ!」
そう言って駆け寄ってくる元気な子が。
「メグ、おはよー」
私と礼奈は同時に返事をする。
メグ、こと白坂メグ(しらさか めぐ)。礼奈と同じく、今年初めて同じクラスになった。明るくノリが良い子で、いかにも今時の女子中学生という感じ。行動を共にすることも多い。礼奈とは小学校の頃から一緒なのだろう。特に仲が良い。部活が同じで、よく二人で帰ったりもするらしい。
「やっば!! それって英語の予習だよね? ウチにも見せて!」
メグは私のノートを指差して言う。
「いいよー」
結局、礼奈とメグと、それから後で来た子達数人にもノートを見せた。
メグは、チャイムが鳴り朝のホームルームが始まっても未だ写し終わらないようで、私のノートは彼女の机に出張中だ。
私は担任教師である安藤先生の、中身があるようでないような話を聞き流していた。安藤先生は推定年齢三十五歳の女の先生で、普通に優しくて良い先生なのだろうけど、そのことが災いしてか、どちらかというと生徒に舐められている。今だって、男子数人の話し声が聞こえてくる。皆、怖い先生のときは静かにしてるのに。
「せんせー」
男子の一人が不意に手を挙げた。有明純哉(ありあけ じゅんや)。クラスの男子の中で中心的な存在だ。自然と彼の方に皆の視線が集まる。
「そろそろ席替えがしたいでーす」
有明がそう言うと、口々に賛同の声が挙がった。そうか、もう今の席になってから一ヶ月くらい経つのかなあ。私は窓側の一番後ろの席だから、別に今のままでいいけど。
「そうですね。じゃあ席替えは今日の放課後にします」
安藤先生は、唐突な申し出をあっさりと受け入れた。せんせーさいこー、という声が何人かの男子から上がる。
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