「っ・・・・・!!」
美也、本井美也は自分の部屋でリストカットをしている。死んで楽になりたいとかそんなんじゃない
しいていえば・・・生きるのがめんどくさくなってきてしまった。
何でこんな風に、あたしなったんだ?
二年前の自分は・・・・
自分の手を汚しても、もとのようにはデッタイ戻れなくなっても何にも考えていなかった。
毎日毎日蹴る、殴る、ケンカ、暴力、の繰り返し。まぁあたし結構強かったんだよな、自分で言うのもなんだが
でも、どっかでは普通に幸せになりたがっていた。飢えていた愛というものに
だけどそれとは裏腹に、幸せになろうとはせず人を傷つけてばかりいた
『お前、幸せになりたいんだろう?だったら幸せになれ、大丈夫お前ならいけるよいつかデッタイなれる』
あの人はそう言ってくれた。この世にいちゃいけないあたしの事を全部知っていながらもそういってくれて励ましてくれて、
でもムリなんだよ・・・・・
あたしだってあきらめたくなんかない、幸せになりたい。幸せになれるように努力だってしたし頑張った。
でもねそのたびに死んでいくの、仲間というかけがえのないものが
『お前にはきれいな世界を見てほしい・・・・・・』『無駄にすんじゃねーぞ、俺たちの死を』『生きて綺麗な世界をみなさい』
はぁ?ジョーダンじゃない!!きれいな世界を見るのはいいけど何であんたらが死ぬ必要があるの!?ふざけんな!あんたらなしでどうやってみりゃいいのよ?!!どうやってみりゃいいのよ・・・・お願いだから分かんないもん・・・・
人が死んで見れるぐらいだったら、見ないほうがいい
今のあたしは、孤独でいつも一人、
大切なものを失った今、
空っぽの人形になってしまった・・・・・・