大人オリジナル小説
- 【第2部】信じるということ
- 日時: 2013/07/04 10:28
- 名前: 哀歌 ◆dcuKuYSfmk
「さぁ、復讐を始めようか」の第2部です。
立てちゃいました。
もうしばらく、お付き合いください。
【目次】
プロローグ
- Re: 【第2部】信じるということ ( No.5 )
- 日時: 2013/07/10 15:10
- 名前: 哀歌 ◆dcuKuYSfmk
3話 学校
久しぶりの教室は、とても五月蠅かった。
「……久しぶり、せーやくん」
「おぉ、来たか」
「来たぜー」
同じクラスの佐藤聖夜《サトウセイヤ》と挨拶を交わす。
その間、神崎が睨んできた。何故。
私は彼女と目を合わせ、にっこりと微笑んだ。
『死ねばいいのに』
神崎の声がよみがえったけど、聞こえないふり。
もう、涙はいらない。
涙を捨てて、前を向いて生きるから。
ねぇ、神崎。
あんたは私のどこが嫌い?
私は過去のあんたも今のあんたも未来のあんたも大嫌い。
どこがどうって聞かれても、いくらでも答えられる。
一生、許すつもりなんてない。
あんたにとってはそれは“遊び”だったのかもしれないけど、私にはそう思えなかった。
立派な“いじめ”。もしくは、“嫌がらせ”だった。
私を復讐に狂わせるくらい、酷い物だった。
嘘だと思うなら、受けてみたらいい。
2年間、大嫌いな女にされたら、気が狂うわ。
そして、一生その苦しみを忘れられない。
貴女にとっては“遊び”でも、私は一生背負い続ける。
神崎。
私は貴女を、一生許せないと思う。
でもね、少しだけ感謝してるんだ。
貴女のおかげで、親友の意味を知ったわ。
すぐに壊れるものだってね。
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