大人オリジナル小説
- 闇の孤児院 「黒薙鄭園」 〜虐めの宝庫〜
- 日時: 2013/09/22 15:45
- 名前: 結咲ルリ ◆AoQvVmjntM
初めまして! 結咲ルリ(ユズキルリ)と言うものです。
今回は 孤児のお話を書こうと思います。
人によっては不快な気分になる方もいるかもしれませんので ご注意ください。
何があっても作者は責任を負いません
常識のマナーは 守ってください。 守って頂けない人は ご退出頂きます♪
登場人物は、ほとんど女子になります。
――
梼蛯ネ登場人物紹介
如月 蓮花 キサラギ レンカ 小5 (女)
・孤児の住むための施設「黒薙園」という摩訶不思議な施設の目の前に、かごに入れられて置かれていたという
毎日学校から帰ると黒薙園で お嬢様に虐められる生活を送る
氷室 愛唯 ヒムロ メイ 小5 (女)
浅羽 蘭奈 アサバ ランナ 小5 (女)
近貞 夏梨 チカサダ カリン 小4 (女)
池松 和奏 イケマツ ワカナ 小2 (女)
向川 桃華 コウガワ トウカ 小3 (女)
広瀬 志乃 ヒロセ シノ 小3 (女)
――
白鳥 麗子 シラトリ ウララコ
西園寺 桜子 サイエンジ サクラコ
紀之定 詩織 キノサダ シオリ
橘樹 真唯子 タチバナ マイコ
伊集院 麗花 イジュウイン レイカ
これは 主な ですので他にもいっぱい出ます!
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- Re: 闇の孤児院 「黒薙鄭園」 〜虐めの宝庫〜 ( No.20 )
- 日時: 2013/09/28 18:13
- 名前: 結咲ルリ ◆AoQvVmjntM
そーだよ、この年齢だと 閃かないから こういうのにしたんだよ!
恵美 来てくれてありがとう!!
―――
わたしは 真唯子さんがナイフを持つ光景を見て
居てもたってもいられなくなった。
(早く…)
いまに、班長のみんなは 仕事をしているけれど 私は違う
そう いち早く 栄誉ある姫であり教育係であり、元はここに住んでいた真唯子に 虐められるなんて――…
ねえ みんなは私がばかだと思った?
この班の仕事 ほんとはそんなにしなくてもいいのよ 虐められるならドべのほうが良いじゃない
わたしだって 赤子の時から居るんだから そんなに馬鹿じゃない
「行くわよ…」
銀に光るナイフが私の手に突き刺さる――…
右手をやり終えると 赤黒い血が ぶあぁ…と出てきて
私は 顔をしかめつつ 喜びの笑顔で 顔は溢れていた。
左手 右足 左足
どこからも 血が滴り落ちる
幸福だーー…!!!
「では…」
真唯子は 私を振り向くと ニヤりと笑って
「あなたのリボンをレベルアップして差し上げましょう」
その声は 冷笑に満ちていて
「ありがとう、ございます」
リボンとは、虐められるたびに リボンがレベルアップして 黒のリボンんになると 立派に魔法が使えるとか
「今回は 瑠璃色よ」
透き通った青紫に染まった綺麗な色のリボンを、私は どこに巻こうか迷っていた。
さっきまでのリボンは 群青色だった。それは 腕に巻いていたのだが
「わたくしが いい付け場所を教えて差し上げましょう」
表情を和らげて 瑠璃色のリボンを真唯子は 私から取り上げると自分の髪をリボンで束ねた。
「ほら 可愛い」
「ありがとうございます」
でも 蓮花はうれしくなかった。
姫の真唯子などの教育係に 親切にさせられるのは 実に恥ずかしいことだ。
「次のリボンは、瑠璃色から紺碧色(こんぺきいろ)になるの もう暗い色になってきたわね――…わたくしはあなたの同じ年の時には、まだ臙脂色(えんじいろ)だったわね」
懐かしそうな目で 真唯子はそう言った。
臙脂色は、私の今持ってるリボンより 少し前にもらったものだった。
「はい。 瑠璃色のリボンは あげる」
いままでのリボンは 私はすべてとってある。
私以外の人は リボンは 世話係の真唯子などに預け、捨てられている
だが、私はもらっている。
「まったく リボンを集めるなんて物好きね」
真唯子は そう ふっと笑って
(これ以上 やさしくしないで)
泣きそうになるから
「そういうひねくれた人間ですから」
わたしはそう答えて 班長の仕事を始めた。
流れ出る血なんて もう 気にしていなかった。
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