大人オリジナル小説

We both hurt each other.【活動再開】
日時: 2014/03/17 01:38
名前: くう ◆RbIa02uyMM
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel5/index.cgi?mode=view&no=14405

私達はお互いを傷つけあう。




平凡な日々に溺れる少女も。
『普通』と同じでは勝てないと。


平凡な日々を愛する少女も。
また『日常』を取り戻そうと。


______

初めましてっっ!くうです( ´ ▽ ` )ノ(BL/GLの方では久留巳という名前で活動中です)
小説初心者なんで文章がおかしいところがあるかもしれませんが……まあ生温かい目で見守ってやってくださいσ(^_^;)

凄い行き当たりばったりで書いてるので更新がぱたっと止まることがありますが大丈夫です、生きてます。


☆ルール☆
・タメも敬語もどんと来い!(というかコメントくれればもうなんでもいいです)
・言い争いとケンカは他でおやり!
・荒らし?来てもいいけど無視するよ!



☆目次☆

オリキャラ応募用紙  >>25

登場人物紹介  >>4
#プロローグ  >>1>>2
#1 栄枯盛衰(香織視点)  >>8
#2 夢(香織視点)  >>11>>22
#3 心の奥底(優香視点)  >>23
#4 メール(香織視点)  >>31
#5 すれちがい(優香視点)  >>36
#6 出会い(香織視点)  >>43
#7 体育祭(優香視点)  >>56
#8 始まり(優香視点)  >>64
#9 未練(優香視点)  >>69
番外編 ある教師の物語  >>73
#10 幻影(優香視点)  >>94
番外編 少女は思う  >>96



☆記念日☆

参照500突破! 12/4
参照1000突破! 1/22



*リンクは私の書いてる別の小説です(鬼灯の冷徹知らない人は注意!)
*主人公は香織と優香の二人ですが、作者は何も考えずに小説を書いてるので結構いろんな人が語ります
*一旦オリキャラ募集ストップします

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Re: 裏切られるのに、慣れただけ。【オリキャラ募集中!】 ( No.64 )
日時: 2013/12/04 22:31
名前: くう ◆RbIa02uyMM

#8 始まり(優香視点)


あの「放課後、帰らず教室に残ってて。」という悪い予感しかしない言葉に、私はバカ正直に従っていた。やっぱり、考えられる発言は一つしかない。


「これ以上迷惑をかけたら、徹底的に直してあげる。あなたの、心を。」


だ。綾香はクラスのまとめ役だが人脈の広さと敵は徹底的につぶすその執拗さで、クラスの中の女王様的なキャラとなっている。その綾香が発する「いじめ開始」の合図は、この言葉らしい。別名、「赤紙」。

以上、綾香と同中のお友達の言葉より引用。


……なんて、おちゃらけている場合じゃない。足音が聞こえてきた。静かであり、その分聞く者に恐怖を与えるようなその足音を、私は祈るような気持ちで聞いていた。


ふいに、ガラリ、という音と共に、扉が開いた。



「あれ、先に来ててくれたんだ。」
想像していたよりもやさしく、くだけた言葉遣いに私は拍子抜けした。

「ねえ、私をここに呼び出した理由って……?」
「あれ、私の噂とか、聞いてない?赤紙とか、……いじめとか。」
いじめ、という言葉を少し力を入れて行った彼女に、私は身震いした。

「う、うん。少し、噂で聞いたことがあるくらいだけど……。」
嘘だ。めちゃくちゃ知ってる。けどここではあえて言わない。

「あれ、嘘だから。」
「……え?」
「だーかーらー、ウ、ソ。あんなの、いじめじゃないよ。私はね、クラスの秩序を乱したやつに制裁を加えてるの。制裁、はちょっと間違いかな。体で教えてあげてる、とでもいおうか。つまり、教育ね。実際、それをしたクラスの悪者は波風立てない、素晴らしい人たちに変わった。だから、私はこれをやめない。これは、いわば正義なの。」
恍惚とした表情で話をする綾香に、私は恐怖を覚えていた。

「……それで、私は今の話で言う悪者ってわけ?」


「え?違うよ。」


「……へ?」
あっさりと違う、と言った綾香を見て私は混乱していた。だって、今日の流れや行動を考えて私以外が悪者です、なんて言える人、どこにいる?

「ああ、自分がやられるって思ってたの?だからあんなにびくびくしてたのか。違う、違う。あなたには、仲間になってほしいの。」
「仲間?でも、今日の体育の事は……。」
「ああ、あれは関係ないよ。いや、あるっちゃあるんだけど……。」
「な、なんで急に私を仲間にしようとしたの?」
「そう、今日の体育で横山さんの事を少し妬みがこもったような、それでいてもう諦めたような目で見てたでしょ。でも、入学式の自己紹介では二人は親友って言ってたじゃない。だから何か深いわけがあるのかな……って。」
この人はエスパーですか。

「つまり、ね。私たちが教育したいのは、
















横山 香織、ってわけ。」



予想はしていた、けれどその言葉がどれだけのショックを私にもたらしたかは、言わずともわかるだろう。



「何、そんな人生の終わりみたいな顔しちゃって。いい?私たちがやるのはあくまで『教育』なんだから。直ったらすぐにやめるわよ。」
「……なんで、香織なの?」
「だって、あの人クラスの和を乱すことばっかりしてるんだもん。あのね、きちんと並んだ100人の兵隊の行進の途中で一人でも逆方向に進んでいた場面を見たら、あなたはどう思う?列から引きずり出すか、また正しい列になるように教育するかどちらかを選ぶでしょう?引きずり出さないだけマシだと思ってよ。

それに、どんな理由や例を並べ立てて説得するよりもあなた自身が一番よくわかっているでしょう?



あなたは横山さんの事が、憎いもの。」



体中に電流が流れたかと思うほどの衝撃が走った。
また、頭の中の悪魔が私に語りかける。






そうだよ。君は香織が憎かったんだ。いつもいつも見下されて、ダシに使われて。香織をいい奴にする方法なんて、それしかないじゃないか。



君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。
君は香織が憎い。



気付けば私は、うなずいていた。

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