大人オリジナル小説

【華夜視点】微笑みのない嘘吐きな天使達【暗殺委員会】
日時: 2013/09/30 19:01
名前: 魅狂 ◆96UsWCA62Y

お久しぶりです!または、初めまして。魅狂です。
今回の作品は、恵美様・アヤ様の承知とお許しを得て、私が投稿したオリキャラ「伊集院 華夜」(いじゅういん かぐや)視点の暗殺委員会です。

あの様な神作に私の様な見えない才能は追い付けませんが、それでも良いよ、許してやるぜ!って方や、ローカル(基本)ルールを守り、荒らさないよ!という方はゆっくりしていってね!

荒らしが来ても無視してOKです。
また、詳しい内容は神作「暗殺委員会。」をご覧下さい。
キャラ投票、イベントなどはありません。オリキャラも受け付けません。
何故なら私の作品じゃないからです。其処の所は御理解&御了承願います。

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Re: 【華夜視点】微笑みのない嘘吐きな天使達【暗殺委員会】 ( No.7 )
日時: 2013/10/02 19:36
名前: 魅狂 ◆96UsWCA62Y

第一章【少年少女の序章】 第三話「美晴と華夜」過去編

笑いあった夏に戻りたい。

そう思い始めたのは、私が一吾の婚約者だとはっきり決まった日からだった。
美晴は一吾の実の妹で、でも一吾の事が好きだと私は知っていた。
だから、否定していたのに。

「納得がいきません、御母様!」
「貴方には一吾が似合います。私のいうことが聞けませんか?」
「決してそういうわけでは…ただ、美晴の___」
御母様は、私の発言を遮った。
「あの子はお兄さんを好きになったのですよ?叶うはずがありません」
「でも_______!」
「華夜御嬢様、御母様が一生懸命、選んだ方です。お気持ちを無駄にしてはいけません」

綾の言葉が、私の頭の中で回った。


『大きくなったらね、お兄ちゃんと結婚するの!!』

えへへ、と頬をピンク色に染めて照れ臭そうに言う幼いあの頃の美晴。

『結婚式に招待してね!応援してるから!!』

2人で四葉のクローバをぶつけて、えへへ、と笑う私達。
たまに、私が描く将来の夢、という絵本を2人で書いて読みあった。

『私の将来の夢は、お兄ちゃんと結婚することです!』
『私の将来の夢は、美晴が幸せになってくれることです!』

部屋に帰って、その本を読む。

御願い。この願いが現実に変わって。


……何度願ったんだろう。変わったことは一つもない。
結婚式上はどこにするか、と話は進むばかり。
ねぇ、知ってた?神様はね………?
神様は………意地悪なんだよ。人の願いも叶えてはくれないの。



誰かに訴えるように心で叫んで眠りについた。




ーーー次の日の朝だった。

「.........何?話って」
「消えてよ___。この世から消えてよ!!いなくなってよ!!泥棒猫!!嘘つき!!」

胸をポカポカと叩かれて叫ばれる。

「……ごめん」
「いなくなってよぉ……!」

小さい体で一生懸命腕を動かして叫ぶ少女の頭をただ、撫でることしかできず、その日は一吾の家に泊まることになった。

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