大人オリジナル小説
- 死ねない訳
- 日時: 2013/11/02 01:01
- 名前: レラン
初めまして。レランといいます。
少しだけノーフィクションなところもあります。
私の体験をもとに作った話です。
小説は初心者さんです。温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
更新は多分亀更新です。
コメントとかアドバイスとかくれると嬉しいです(*´∀`*)
キャラ設定>>1
プロローグ>>2
第1話小さい頃の記憶>>3
第2話突然の出来事>>4
第3話恐れていた事>>5
第4話図画工作>>6
- Re: 死ねない訳 ( No.6 )
- 日時: 2013/11/02 00:58
- 名前: レラン
チャイムが鳴った。
みんな教室に戻ってくる。僕は何事もなかったようなふりをするしかなかった。
周囲の目が怖かった。笑っているのは僕のことを笑っているようにしか見えなかった。
「では授業を始めます。」
先生が言った。
次は確か…………図工。僕にとって、一番マシな授業だった。
そういえば以前コンクールに出された絵はどうなったっけ??
そんな疑問に答えたかのように先生が言った。
「この前のコンクールの絵ですが、霊奈さんの作品が最優秀賞になりました。霊奈さん。前に来てください。」
実際、驚きの結果だった。僕のゴミみたいな絵が最優秀賞なんて、どうかしてる。
そう思いながら前に行く。先生が、賞状を持ってきた。
「児童・生徒美術ジュニアコンクールに応募したあなたの作品は優れているのでこれを賞します。おめでとう。霊奈さん。一言どうぞ。」
一言どうぞって言われてもなぁ………。仕方ない。本音を言うか。
「まさか、最優秀賞になるなんて思っていなかったし、なんでこんな作品が最優秀賞になるのかな。と、思いました。」
パチパチ…………
皆が拍手をする。でも、その中のほとんどの人からの視線は冷たかった。
睨みつけられていた。この時点で悪い予感しかしなかった。
席に着き、授業が始まった。今日は、自分の思いつくままに描いていいということになった。
授業の終わりごろ。絵が完成した。あとは、先生に合格を貰えば終わる。
バシャ!!
絵に水がかかる。何故?ふと前を見た。
確かあいつは…………岡本鈴。
鈴の持っているものは絵の具用のバケツ。
「あ!ごめんwwwwww手が滑っちゃった☆」
それだけ言って鈴は去っていった。
間違いなく、嫌がらせだ。悪い予感は当たっていた。
怒りが込上がってくるが、今は抑えなければ………。
とりあえずハンカチを取り出して、机の上を拭く。描いた絵はぐしゃぐしゃだった。描き直すしかないな。
先生は、このことに遅れて気が付き今更こっちに来た。
「何があったんですか?絵もぐしゃぐしゃになって………。」
「鈴さんの手が滑ってたまたま私の絵にかかってしまいました。描き直すので紙をくださ……」
「えー?!霊奈さんひどーい!!なんで私のせいにするの??自分でやったくせに(泣)なすりつけないでよぉ」
そういって鈴が嘘泣きを始めた。
皆が私を見る。先生も驚いていた。次の瞬間、怒り出す。
「本当なんですか?霊奈さん。」
もちろん、本当のわけがない。
「いえ、違います。本当に鈴さんが……。」
「霊奈さん最低!!私見たよー。霊奈さんが水こぼすの!!なんでリーちゃんのせいなの?!意味わかんないんだけど!!」
「霊奈さん最低じゃん!!リーちゃんかわいそう。泣いちゃったじゃない!!」
「あ!!わかった!!霊奈さんは絵が得意だからって調子乗ってるんだよ!!失敗を人のせいにするとかひっどーい!!」
「何あいつ。最低じゃん!!」
「性格悪!!」
「いじめじゃん!!」
言いかけた時、一気にクラス全体がざわつく。先生もそっちを信じたらしく、
「あとで職員室に来なさい!!それと、今すぐ鈴さんに謝りなさい!!」
「…………鈴さんのせいにしてすみませんでした。ごめんなさい。」
はぁ……なんで僕が謝ってるんだろう。
皆の視線も痛い。怖い。
このあと、職員室では散々怒られた。
こうして、昔から恐れていたことよりも恐ろしい出来事の幕が上がる。