大人オリジナル小説
- 言って、行って、逝って
- 日時: 2014/02/01 16:11
- 名前: 赤林檎♪
そういえば、ちゃんとした長編書いていないなぁ、と思い、書かせて頂きます!
こんな無名に言われても(笑)、と思うかもですが(笑)
そうそう、それと…
書ける筈も無いのに書こうと挑んでみる奴とは私のことです!
【終貴(しゅうき)】>>1
【白哉(びゃくや)】>>2
【紅(くれない)】 >>3
- Re: 言って、行って、逝って ( No.3 )
- 日時: 2014/02/01 16:10
- 名前: 赤林檎♪
【紅(くれない)】
ああ、ごめんね、白哉。何も言わずにさよならして。でも、住んでる場所まで変わった事だけが、幸いだ。心の中で、何度も、何度も繰り返す。
「紅月(べにづき)、仕方ないのだから、謝る事は無い。主人に急げと言われたのなら、従うまで」
紅音(あかね)は、そんな私の心を知ってか知らずか、そう、淡々と言った。
私は、そんな紅音に、こんな時に伝わるって言うのも嫌だね、と苦笑混じりに言った。
私たちは、心が分かる、伝わると言うのかな?
だから例えば、私が嬉しくなったら、その気持ちが紅音にも分かるって事。どうやら、私の気持ちはすぐに流れ込んでくるんだって。わたしが、紅音の気持ちが分かるのは、相当のことがあったときくらいなのに。
「ところで、紅月。いつ頃行動する? 何時までも此処に居るのも、なんだしさ」
そう、私たちは今日、久しぶりの仕事をする。そして今は、その会社の近くの、本屋。
え、仕事? えっと、確か今回は、プログラムを盗んでくること。
「プログラムなら、紅音だけで何とかなるんじゃない?」
紅音は、物凄く頭がいい。私と同じ中学生なのに、大学とかの勉強をしている。だから、プログラムの書き換えも、大人相手の交渉も、作戦立ても、お手の物だ。
ああ! そうそう、私たちの仕事は盗み。色々と、拝借してます! でも、私たちがやるのは空き巣みたいな中途半端で、低レベルな物じゃない。時には、大人を相手に、戦う。殺さないように気を付ける事の大変さ、周りには分からないんだろうなぁ。
そんなことをふわふわと考えていれば、頭をぽん、と叩かれる。
「下らない事考えてないで、話に集中。あ、それでさ、何時もなら何とかなるんだけど、あそこは手ごわい。時間稼ぎが必要なんだよ」
紅音は面倒くさそうに、頭をかく。
「時間稼ぎね、了解!」
さあ、二人で作戦開始だ!