大人オリジナル小説
- シンジルッテナンデスカ?
- 日時: 2014/02/20 20:40
- 名前: 呉羽
呉羽(クレハ)です。
高校一年生です。
このお話は重くなるかと思います。
虐待、虐め、DV…その他にも色々。
時々性的表現や過激表現などがあります。
苦手な方はご注意を。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
- Re: シンジルッテナンデスカ? ( No.8 )
- 日時: 2014/02/23 21:17
- 名前: 呉羽
キーンコーンカーンコーン
「まあちん帰ろっ!」
「うん。」
ガタッ
「あ、ねね!2人とも時間大丈夫?」
「うちは別に…まあちんは?」
「ん、私も平気。」
家に帰っても辛いだけだし。
彩以外は皆教室に残っていた。
「よし、加藤はいないね♪」
「何かするの?」
私は恐る恐る聞いた。
「次の遠足で加藤のことどういじめるかってこと。」
え…遠足でも…?
「あーもうすぐ遠足だもんね!」
皆乗り気のようだ。
…遠足くらい楽しんでほしいような…うーん。
でも…意味ない、し私がいじめられる。
今朝の彩の姿が不意に浮かぶ。
辛そうに、必死に助けを求め叫ぶ彩。
似てる、私に。
家で助けてくれる人なんていないのに叫ぶ私と。
「あ、あのっ!」
恐る恐る声わをあげる。
「ん、なあに?」
「もっ…もういじめなんてやめようよ!!」
静まる教室には時計の音しか聞こえない。
「な、何言ってんの?」
「冗談…よ、ね?」
「っ…、ううん。本気。」
「馬鹿じゃない!?加藤を庇うの!?」
「でも、彩は何も悪くないじゃない。」
「っー!次はあんたのこといじめるから!」
「えっ!」
「当たり前じゃない!裏切り者なんだから。」
「受けて立つわよ…。」
正直、自分が何を言ってるのか分からない。
「勝手にして。」
そう冷たく言い放たれた。
私はみんなのことを見回した。
冷たい目。
佳音まで…。
人ってこんな一瞬で嫌われるんだ。
こんな一瞬で手の平返して敵になるんだ。
ガラッ
勢いよく教室を出た。
…どうしよう。
あんなこと言ったけど怖い。
本当に居場所、無くなっちゃった。
ふらふら行くあてもなくさまよい歩いた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13