大人オリジナル小説
- ・ ・ ・ 魔術シンドローム ・ ・ ・
- 日時: 2014/03/05 19:49
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq.
「―――わたしは、撃たれる」
彗星光る黄昏の空
この蝋燭が解け切ってしまえば、わたしは、この場所から離れ 撃たれるまで 永遠に 魔術シンドロームとして 追われる身になる。
「―――わたしは、死ぬ。」
ボトボトと 蝋燭が溶け、ロウが落ちていく。
「溶けきったら、わたしの人生が、また。始まる……」
そこで捕まるまで、またわたしの人生が始まる。
「そして、終わらない…いくら死んでも、また甦る」
命の蝋燭が燃え尽きるまで――……
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□お知らせ□
2014.3/4 執筆開始
作者挨拶 >>1
登場人物 >>2
登場用語(読んでおくと分かりやすい、かも)>>5
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目次
第一章 痘[闇シンドローム
第一話【宵闇(トワイライト)】 第二話【混沌(カオス)】
*to1黒き蝋燭少女>>3
*to2夜明けの魔物>>4
*to3
- Re: ・ ・ ・ 魔術シンドローム ・ ・ ・ ( No.7 )
- 日時: 2014/03/05 20:47
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq.
「ビアンカ。猫を連れる少女、…ね。わたくし、あなたをここで保護しようと考えましたのよ。でも、また、あなたと会いそうな気がしますの。だから今日保護するのはやめますわ〜」
もうひとりのビアンカは言った
「それでは」
そのまま軍隊を引き連れて行ってしまう
「にゃー?」
レイが、わたしの腕を登って肩に乗った
(…怖かった)
「さあ、行こうか」
わたしは立ち上がった。
荷物を持って、この場を離れることにした。
(感染症の原因となった人、ビアンカ。王女、ビアンカ。そして 自分、ビアンカ)
ビアンカと言う名前は、かつては誰も居なくて珍しいんだと思っていた
でもこう重要人物がビアンカだと なんとなく心配になる。
「……次はどこへ行こう」
お腹がすいて飢えに苦しみつつ、ふらふらとわたしは思った。
(…魔術、シンドローム)
わたしが魔女の時に感染した、症候群
友達や仲間たちは死亡したりもして、生き残っている人はそう居ない。
(…そうだ)
だれか、仲間を見つけよう。
だれか 出来るといいなあ…
―――――――
わたしは、とある「予言者の孫」の元へ行くため、ふらふらと歩いていた。
「プラム、レイ」
「ニャー!」
わたしの後ろに歩いていた二匹を抱きかかえ、レイはリュックサックに、プラムは肩に飛び乗って、歩いている。
思えば、プラムは捨て猫で、わたしが拾ったわけだし、そんな旅の途中、人間界であった スピリット(予言者)に押し付けられた猫こそがレイだった。
その予言者の孫の元・・・
予言者は人間界に居るけど、孫はモルテに居ると聞いている