大人オリジナル小説
- We both hurt each other.
- 日時: 2014/10/16 09:45
- 名前: くう
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel5/index.cgi?mode=view&no=14405
私達はお互いを傷つけあう。
平凡な日々に溺れる少女も。
『普通』と同じでは勝てないと。
平凡な日々を愛する少女も。
また『日常』を取り戻そうと。
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初めましての方もそうでない方も。くうと申します。(たまに名前が久留巳になります)
色々あって前の小説はロックさせていただきました。来ていただいたみなさん、申し訳ありませんでした。
小説初心者です。この小説が処女作だったりします。
凄い行き当たりばったりで書いてるので更新がぱたっと止まることがありますが大丈夫です、生きてます。
*〜ルール〜*
・荒らし目的の方はお帰りください。
・アドバイス、コメント大歓迎です。
*〜目次〜*
オリキャラ応募用紙
登場人物紹介
#プロローグ
#1 とある卒業式での話 1
#2 とある円満な家庭での話 1
*〜記念日〜*
参照500突破!
参照1000突破!
*リンクは私の書いてる別の小説です(鬼灯の冷徹知らない人は注意!)
*主人公は香織と優香の二人ですが、作者は何も考えずに小説を書いてるので結構いろんな人が語ります
*一旦オリキャラ募集ストップします
- 団欒 ( No.4 )
- 日時: 2014/06/17 22:10
- 名前: くう
「もうすぐここを離れるのね」
入学式が終わって、久しぶりに家族4人でご飯を食べていた時。
ふとお母さんが放ったその言葉は、考えないようにしていた現実。
ああ、それ言っちゃうんだ。
どんなに喧嘩して家出したいと思っても、いざ家を出るとなるとやっぱり辛くて、苦しくて。
『大切なものは失って初めて気付く』とは良く言ったものだ。
「夏休みには帰ってくるから、そしたら皆でご飯食べようね」
友達にも同じ事言ったっけな、なんて考えながらそう答えた。
ふふ、と笑うお母さんの目はなんだか潤んでいた。
別に今日家を出るわけでもないのに、しんみりしてしまった。
笑ってはいるけど、なんだか無理やりなあの感じ。
この雰囲気、あんまり好きじゃない。
話題を変えようと口を開いたとき、お父さんが独り言のように呟いた。
「辛くなったら、帰ってこい。お父さん達はいつでもお前を待ってるから」
驚いた。
お父さんは寡黙で、あまり感情を表に出すことはなかった。
そのお父さんが、泣いていた。
それにつられたのか、妹のゆかりも泣きだしてしまって、なんだかご飯がしょっぱくなってしまった。