大人オリジナル小説
- 3本の鉛筆~儚く折れる~
- 日時: 2014/03/23 10:33
- 名前: 麗音 ◆F10Wq53/gA
初めまして!!麗音(りおん)です!!
神様から文才を奪われた悲しい人間です!!
初投稿です。頑張って書きます!神様に文才奪われてるんですけどね。
いやー。ここに投稿なさってる皆様はレベルがお高いですね。
私が本当に投稿してもいいのでしょうか?!
見てくださった方は、コメント/アドバイスをよろしくお願いします!!
説明です。
これから書く物語の最初に<>のカッコ印が出てきます。
その中に書いてある名前の人視点です。
それでは頑張って書くので、応援してくれると嬉しいです!!
・荒らし目的
・小説に関連のないコメント目的
の方は、お帰りください!!!
<目次>
- Re: 3本の鉛筆~儚く折れる~ ( No.3 )
- 日時: 2014/03/23 11:59
- 名前: 麗音 ◆F10Wq53/gA
第一章“幸せな時”
#1 始まり <梨花>
「ねぇ。梨花と瑠菜ぁ!うち、地味っちょいけど、鉛筆買ってきたよぉ。見て、赤、黄、青。信号みたいじゃないー?」
そういったのは、乃理亜だった。相変わらず、ウザったい口調をしている。
「赤がぁ、梨花でぇ。瑠菜が黄色ねっ。うちが、青もつからねー。友情の印だよっ。」
乃理亜がにっこりと笑って、各色の鉛筆を手渡した。
私たちは親友だ。仲良し3人組で、3人組にしては上手くいっていた。
いつも、なんか必ず3人組は失敗するって聞くけど、この頃の私達には、そんなことはなかった。
「え。乃理亜のセンス全然わかんない」
瑠菜が冷たく言った。
こんなんじゃ嫌われない?と思ったかもしれないが、瑠菜はいつもクールでこんなことは日常茶飯事なので嫌われない。
「特に色に意味合いはないのっ。プンプン」
乃理亜は口で「プンプン」と言ったが、本当は怒っていない。
こんなブリッ子な口調は、少しヒく。
だけど、私達は親友なので、大丈夫だ。
「あっ。みて、乃理亜と瑠菜。晴太発見したよっ」
私は晴太を指差した。
「行くよっ。」
瑠菜は急に気合が入った。
乃理亜はスカートを振り乱して見せた。
私は相変わらず、「笑顔」を心がけていた。
「お早う御座います、晴太様。今日もお目にかかれたこと、私、瑠菜は光栄に思っておりますゆえ。」
晴太は困ったような顔をした。
「おっ。今日もモテモテでございますなぁ、晴太さま〜」
横にいた拓海がにやっと笑って晴太を小突いた。
「我々ファンクラブの会員は、晴太様以外のファンもいらっしゃいますゆえ。拓海様のファンは非常に熱狂的でございます」
瑠菜がゆっくりと言った。
その通りだった。
晴太ファンクラブの中で、孤立して「拓海様ファンクラブ」となのる集団がいるのだ。
「きゃっ!拓海様ー!!こっち向いてー!!!」
「拓海様ファンクラブ」の会長が、熱狂的に言った。
晴太をからかっていた拓海も、また、困ったような表情になった。
毎日下駄箱では花束が飛び交う。
「晴太様応援しております」というメッセージカードだったり、「拓海様大好き」というメッセージカードだったり――――――。
ま、こんな感じの毎日だ。
楽しくて嬉しい。
そんな毎日だ。
私の生活を変えたのはなんだったのだろう?
思い返すとまた、恐ろしくなった。
瑠菜はクールな表情のまま、晴太をもてなした。
会長ではあるが、瑠菜はそこまで晴太に「ぞっこん」ではなかった。
「我らファンクラブは、晴太様に恋愛感情をもっているのではありません。」
瑠菜は晴太の顔が赤くなるたびにそう言い、顔を青くさせた。
「拓海様〜♪わたくし供は愛しております。恋愛感情を寄せる所存なのです…」
拓海様ファンクラブ会長はそう言った。
会員はこくっと頷いた。
そうなるとライバルのはずだが仲は良い。
なんて幸せなんだろう。
この時の私はそんなこと考えもしなかった。