大人オリジナル小説

ファイ・ブレイン〜孤独と依存
日時: 2014/03/29 14:15
名前: イク ◆.QjHDtkYOg

 どもー!イクと申しますッ!!

 これから恐らく暗い展開になると思うので、
 此処くらいは明るく!楽しく!いってみたいと思いますw

 この小説は、タイトルは「ファイ・ブレイン」ですが、
 世界観は、NHKアニメ「ファイ・ブレイン〜神のパズル」が
 大好きなイジメメラレッコ少女の話です!

 主役の少女はファイブレのキャラクター「ビショップ」に、
 なんていうか、恋してるので、ご注意下さいw

 え?「まるでお前みたい」??

 ・・・作者イクもビショップ中毒患者ですのでお気を付け下さいw
 もちろん、ファイブレインのキャラは皆好きですよーー(*´▽`*)

 ☆ルール☆

・荒らしさんは帰って下さい。
・駄文&ノロノロ更新w
・主人公が可哀想なくらいいじめられてますw



 それではこれから宜しくお願いします!!

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32



第1話 愛人殺害 ( No.20 )
日時: 2014/04/06 15:17
名前: イク ◆.QjHDtkYOg

 給食はコッペパンが好きだ。

 ご飯は嫌いじゃないが、食べてると飽きてくる。
 まあワカメご飯に勝るコッペパンは無いが、
 何より最強なのは黒糖パンである。

 1学期に1回ほどの確率でしか出てこない、
 いわば幻の絶品だ。

 そして今日は10月4日。待ちに待った黒糖パンの日。

 まあ予想はしていたけれど、黒糖パンの奪い合いが始まる。
 各自、班になっているため、班の中で黒糖パンをあげたりもらったりしている。

 ま、教室の隅っこで独りぼっちな僕には関係ない。
 黒糖パンが欲しいか否か、って聞かれれば、そりゃ欲しいけども。

 あんな汚れたやつらが触れたものなんて、触りたくもないね。


「おいネギ!」


 名前を呼ばれて僕はゆっくりと顔をあげる。
 訂正、名前じゃない、通称だ。

 僕を呼んだのはクラスメイトの男子。
 名前はえっと、なんだっけ。適当に言っちゃえ。


「・・・呼んだかいクソガキ君。」
「へっ、相変わらず口だきゃァ達者だなァ。」
「そりゃ光栄なことで。で、何。」


 背が高く、黙っていればイケメンな男子が3人ほど、僕の回りに迫る。
 心底気持ち悪い。


「今日は何の日だかわかるか?ネギ。」
「さあ?あ、宮野真守武道館ライブの日だね。」
「知るかよ。そうじゃねぇ、給食で、だ。」


 ああ、なるほど。

 僕は悟った。こいつらは恐らく僕の黒糖パン目当てなんだろう。
 まあ人気の給食が出た時のお約束だ。


「・・・黒糖パンか?」
「おう、わかってんじゃねぇか。オラ、早く寄こせ。」


 知る事かよ。

 そう言おうと僕が口を開いた瞬間


 ガンッ


「・・・ッ!!」


 僕の机を、クソガキ君がひっくり返しやがった。

 無論、同時に給食も飛び散り、筆箱も投げ飛ばされた。


「何すんだよ。」
「強行突破☆ってね。」
「こいつァもらっていくぜ。」


 ああ、黒糖パン盗られたw

 まあいいけどね、黒糖パンくらい買うし。


「いいよ、別に。持ってけよ。」
「ほう?やたら物わかりいいじゃねぇか。何か仕組んでるんじゃねえのか?」
「こーんな貧弱な少女が毒薬を持ってるとでも?」


 僕はやたら喰い付いてくるクソガキ3人衆に向け、
 適当に笑いかけておいた。

 さてと、飛び散った給食の始末しよう。


「おいネギ。」
「何だ?」


 振り返るとクソガキ3人衆がニコニコと笑っていた。
 心底気持ち悪いA


「随分と調子こいてんじゃねぇか。」
「ネギハーフの癖に。」
「腹立つな、その態度。」


 あーあー、これはいつものパターンで
「1発殴らせろ」って言われるやつだ。

 少女を殴るなんて、情けない奴らめ。


「1発殴らせろ。」


 ほいきました!予想的中!!

 教室の空気がざわつく。
 しかしその空気もすぐにクスクスという笑い声に変わった。


「先生ちょうど今いねぇし!」
「やれやれー!」
「頑張れ烈火クンたちーー!」
「ダセーなぁネギィww」


 ああウザイ。

 いちいちうるさいんだよなぁこいつら。
 なんの才能もないくせに。なんの努力もしねぇくせに。

 まあ別に気にすることはないよね。

 だって僕には・・・




 【彼】が居てくれるから♪




「どーぞ、殴りたいだけ殴れよ。」
「フフ、いい覚悟じゃねぇか。」


 クソガキ君1号は僕の襟元を掴み、
 バッと右手を振りかぶった。


「この烈火サマを怒らせたことを後悔しろォ!!」


 レッカ?

 ああ、こいつ烈火っていうのか。

 思考回路は余裕で綽綽である。

 あ、そんなこと思ってるうちに、殴られる。


 ドカッ


「・・・ッ」


 いたた・・・僕は殴られた反動で
 壁に叩きつけられる。

 殴られた左の頬も痛いけれど、
 なにより背中がジンジンする。派手にうったなぁ・・・痛ぇ。


「プッだせーネギのやつ!」
「態度でけぇくせに何も出来ねぇじゃねえかw」


 あはははは、とクラス中が笑い声に包まれる。

 あはは、そんなに笑われると、なんだか僕も笑えて来ます。


「フン!どうだ、その痛みを覚えとけ!それがこの
 烈火サマの恐ろしくも強大な力だ!!」


 オオッと歓声があがる。

 あ、つまりアレっすか。ナルシストっすか。


「アー凄イデスネー、参リマシタ烈火サマー」


 勿論、社交辞令である。

 と、そのとき


「ッ!やばい烈火クン!先生帰ってきたよ!!」
「ッ!?まじか!!」


 クソガキ2号が叫ぶや否や、
 クラス中が何事もなかったかのように
 給食タイムを再開した。

 クソガキ3人衆も急いで席に戻ろうとしたが、
 むなしくもその前に教室のドアが開いてしまった。

 ざまあみろ、どうするつもりだクソガキども。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。