大人オリジナル小説
- ファイ・ブレイン〜孤独と依存
- 日時: 2014/03/29 14:15
- 名前: イク ◆.QjHDtkYOg
どもー!イクと申しますッ!!
これから恐らく暗い展開になると思うので、
此処くらいは明るく!楽しく!いってみたいと思いますw
この小説は、タイトルは「ファイ・ブレイン」ですが、
世界観は、NHKアニメ「ファイ・ブレイン〜神のパズル」が
大好きなイジメメラレッコ少女の話です!
主役の少女はファイブレのキャラクター「ビショップ」に、
なんていうか、恋してるので、ご注意下さいw
え?「まるでお前みたい」??
・・・作者イクもビショップ中毒患者ですのでお気を付け下さいw
もちろん、ファイブレインのキャラは皆好きですよーー(*´▽`*)
☆ルール☆
・荒らしさんは帰って下さい。
・駄文&ノロノロ更新w
・主人公が可哀想なくらいいじめられてますw
それではこれから宜しくお願いします!!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32
- 序章 ( No.6 )
- 日時: 2014/04/01 10:28
- 名前: イク ◆.QjHDtkYOg
「いいか?イク、二次元は世界を救うんだ!」
幼いころ、兄から聞いた馬鹿馬鹿しい、夢物語を、
当時の僕は信じていた。
「世界を?」
「ああ!」
兄を慕っていた僕は、半信半疑でありつつも、
その話に喰い付き、さらに質問した。
「どうして?」
「どうしてって、そりゃ、俺様のいう事に間違いはねぇからな!!」
・・・馬鹿なのかコイツ。
僕は呆れの意味も含め、大きく溜息をついた。
ああ、私の兄はついにここまで堕落したか・・・
「なあイク、お前は、大人が・・・例えばプリキュアを
毎週見てるなんて聞いたら、どう思う?」
呆れ顔で俯いて動かない僕に、
兄は声をかけた。
「・・・いい歳してるくせにって思う、かな。」
まあそりゃあそうであろう。
食べ物でいう、お子様ランチを大人どもが
ムッシャムッシャと食べているのが気持ち悪いのと同じで、
大きなお友達、もとい「ロリコン」属性な
彼らの瞳にプリキュアという名のロリ戦士たちは、
今日も悪を倒す姿を映される・・・それも気持ち悪い。
いや、プリキュアはそれほどロリータでもないか。
しかしロリータであろうがあるまいが、
気持ち悪いものは気持ちが悪い。
「駄目だ。」
「へ?」
「そういう考えが駄目なんだイク。」
ぴしゃりと言いつけられた言葉に僕は思わず顔をあげる。
その先には少しだけニヤリとした兄がいる。
「大人だから駄目、とか子供だから駄目とか、
そういう考えは世界を破滅へと導く第一手だ。
イクは、大人に指図されたりしたら、どう思う?」
「えっと、少し腹立つ・・・かな。」
「だろ?同じ人間なのにどうしてって。」
「うん。」
兄はそこまで言うと、ぽん、と僕の頭に手を置いた。
「しかーし、子供から大人までが同じアニメを見たとする。
その後、皆はどんな話をしたと思うか?」
「みんなで見た・・・アニメの話?」
「そうだ!2次元の存在達は3次元の俺たちを
年齢、性別関係なくつなげてくれるんだ。」
頭に置いた手をぐりぐりと動かす兄に、
僕は口を開いた。
「でも、実際にアニメ見てる大人なんて、いないんじゃないの?」
「いるさ、数が少ないだけで。この世界はいつも少人数が間違いだと
勝手に判断される。でも、少人数の方が正解な時だってある。」
兄は僕ににこりと笑いかけ、こう言った。
「大きくなっても好きな物を忘れたら駄目だ。
笑われても、馬鹿にされても、手放すな。
そんな奴らは、人を汚すことしかできない馬鹿どもだ。
気にすることはねぇ、自分の道を進め。」
「・・・うん!」
僕は笑顔で大きくうなずいてみせた。
「おお!わかってくれるのか!イク!」
そう言って、今はもう、此処にいない兄と大きな声で笑った。
大袈裟で、馬鹿みたいで、完璧に中二病思考な、
そんな夢物語を、
僕はまだ今も、
信じてる。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32