大人オリジナル小説

縁のきれめ
日時: 2017/05/15 20:50
名前: てがみ ◆svMdfnlanc

初めまして!小説を書くのは初めてですが、頭の中に思い浮かんだストーリーをしっかりと書けるようにしたいです(^^)
どうぞ、よろしくお願いします♪

【あらすじ】
大学2年生の冬、日本はクリスマスで盛り上がっていた。
東京を飾る緑と赤のイルミネーション、歓喜混じりの人々の話し声、繁忙期に入ったであろうレストランのにぎやかさ。
東京のみならず、おそらく日本全体が活気に満ちていると思われる。

この冬、私、松屋亜美はクリスマスどころではなくなっていた。
やり遂げなければならないことがあった。
別に家族なんて崩壊しても構わない、自己満足でいいから構わない。

私は手に携帯電話を握りしめて息を深く吸って「実行」に移した。


・・・と大分シリアスな展開にはしようと思っています♪(笑)
小説初めての方も、そうでない方もよろしくお願いします~!

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Re: 縁のきれめ ( No.3 )
日時: 2017/05/15 21:25
名前: てがみ ◆svMdfnlanc

#2

「ねえ、あんた最近おじいちゃんとおばあちゃんとの暮らしはどう?」
電話でお母さんこと、松屋幸子は私に聞いてくる。1週間に3回は電話で近況報告することが普通で、埼玉から東京はそこまで遠くないのに、電話で私のことを気にかけてくるお母さんがたまらなく愛おしかった。
私はお母さんの両親、おじいちゃんとおばあちゃんの家が大学から15分、ということで彼らの家で一緒に暮らしているのだ。埼玉から自分の通っている大学だと、1時間半かかってしまうのだ。電車の乗り換えや早起きは苦手なので、東京に住むことになった。
東京も人で溢れかえっていて、金曜日の夜の治安の悪さ、騒音、ネオンなど恐ろしさを感じることは多々ある。時々、畑の多い埼玉の実家が恋しくなって泣くこともあった。お母さんの料理は特に食べたくなる。
2時間に及ぶお母さんとの長電話の後、布団に入って寝る準備をした。
ふと、みちるの新しいバイトのことを思い出し、メールをみちるにした。
【新しいバイト、どうだった? 今日は初出勤だったよね。 テスト勉強の後で大変だったよね、おつかれさま!】
おせっかいかな、と思いつつもこうしてメールをしている。良い彼女を演じている気はさらさらない。本当にみちるのことが気になるのだ。幼さを感じさせるみちるは、人見知りを発揮することも稀にあり、繊細な一面もあることから、放っておけないのだ。返事を待たないで私はそのまま深い眠りについた。

次の日の朝。
【おはよう、亜美。 バイトは緊張したよ。でも付きっきりで先輩が俺の面倒見てくれたから大きなミスも無く、スムーズにできました。でもサービス業はやっぱり緊張するね。 早口になった。】
やっぱり。緊張しいなんだから、と小さく微笑み、大学の支度をして家を出た。
今日も天気は晴れ。透き通った青空に、光り輝く太陽。電車の音が聞こえてきて、東京の朝と表すのにちょうど良い。
私は何事もない平和な日常がこのまま続けばいいのに、と陽気な気分で大学まで歩いた。
【お母さん、私の彼氏のみちるが新しいバイト始めたんだって。 カード受付とかできるかな?緊張しいだからね】
このメールがのちに私の人生を大きく変えるとは思ってもいなかった。 

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