大人オリジナル小説
- 愛に飢えた獣 序章 おそ松さん
- 日時: 2018/10/29 02:13
- 名前: みちずくん
一松
僕は、みんなが羨ましかった。
学生の頃、みんなが仲良く友達と話していた頃、僕はクラスのみんなから酷いいじめを受けていた。
最初は上履き隠されたり、陰口叩かれたりするだけだったけど、ドンドンとエスカレートしていき、殴られたり、パシリとして使われたりするようになった。
そんな僕を、みんなは嫌っていった。おそ松兄さんは僕の存在を無視するようになり、カラ松兄さんはじっと僕を睨みつけて「死ねばいいのに。一松なんか俺らの兄弟じゃない。」と言われた。
チョロ松兄さんは暴力を振るうようになった。
トド松は女子たちに僕の悪口を吹き込むようになった。
それでも、十四松がいてくれた。だんだん離れていく兄弟の中で十四松だけは僕を励まし、そして笑ってくれた。
だけど、なんで、こんなことになっちゃったの?
- Re: 愛に飢えた獣 2話 おそ松さん ( No.1 )
- 日時: 2018/10/29 02:37
- 名前: みちずくん
「一松君に話しかけると、ばい菌が移っちゃうよ?」
そう言われたのはいつ頃だろうか。
おそ松「一松、お前さ〜もう俺に関わんね〜でくんね?正直、邪魔。」
一松「え、、、?」
おそ松「だーかーらー、関わるなって言ってんの。俺らまでいじめを受けたくねーんだよ。」
トド松「おそ松兄さん、ちょっとそれはやりすぎだよ、、」
おそ松「何?トド松はいじめられたいわけ?」
トド松「そうじゃ、、ないけど、、、」
おそ松「んじゃ、そういう事だから宜しくな〜」
おそ松兄さんは兄弟を引き連れて帰っていく。
その日からはまさに生き地獄だった。
学校に行ってもいじめられ、家に帰ってもいじめられる。
その生活が一週間続いた時、十四松が風邪で倒れた。あいつが風邪を引くなんて、、滅多にないことだ。その時の看病に僕がいいと言ったらしいんだけど、おそ松兄さんがダメだと言って許さなかったらしい。
十四松はその日、僕のところに来て、こう言った。
十四松「無理しないで。俺がいるからね‼」
一松「!、、、ありがとう。」
でも、十四松を縛り付けちゃいけない。
あいつは、みんなに喜びを与える”幸せの鳥”だから。
そうしたら僕は、幸せを運ばせまいと手を伸ばし、鳥の足をからめとろうとする”葦”だ。
十四松が去った後、悲しくなり一人で泣いた。
十四松、お前は知らなくていい。知らなくていいから、そこで笑っていて。
僕が、お前をみんなのところに飛ばせてやるから。
待ってて。僕、後少ししたら死ぬから。
待ってて。