大人オリジナル小説

猫缶 短編集
日時: 2020/03/22 22:09
名前: 緋猫

短編を書いてみたくなりました。こちらは本当に気が向いた時だけですので不定期です。
TLだったりBLだったり。もしかするとGLが入るかもしれませんがそれはまだ未定です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです
目次(NO)

「君のように」>>1-2
「募らせた愛」(レイプ描写有)>>3-4

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Re: 猫缶 短編集 ( No.2 )
日時: 2019/04/03 00:54
名前: 緋猫



「ん……」
おぼろげな意識の中で何かに体を抱きしめられている感覚だけがして、息苦しさ身動いだ。
しかし暴れたら暴れただけどんどんきつく抱きしめられていく。
(じ…ゃまぁ…)
その物体にげしげしと蹴りを入れて離れようとする。だが思ったように動けない。

「寝相がわるい。ベットから落ちそう。」
耳の後ろから男の人の声が聞こえた瞬間凛は全てを理解した。まず1つ目に制服を着ている。2つ目にここは自室ではないさっきまで勉強していた部屋だ。3つ目に後ろから若い男性の声が聞こえた。
「湊人…さんッ!?なんで…ッ」
体は抱きしめられ動かせないから頭を湊人の方へ向けた。
だが湊人の顔は凛が想像したよりもずっと近くにあって目を外した。
その瞬間ワイシャツの上からさわさわとお腹を触られる感触にびくりと体が跳ねた。
女子のお腹を触るなんて…と、きっと睨んでみたが、やっとこっちを向いてくれたと逆に嬉しそうに笑われる。
「い…今何時なの…?早く家に帰らなきゃ親が心配するよ…」
湊人の部屋の向こうは位置的に私の家だ。耳をすませても一向に生活音は聞こえてこない。
「今は、11時。お父さんに今日は勉強会だって言ったら嬉しそうにしていたよ。やっぱり小さな頃から仲良くしてると心配にはならないのかな。」
淡々と無表情で話す湊人にただ呆然としてしまった。
というか心配…とは…なにを…?
自分の中でこの状況と言葉で大体察しはついたが、まさかこの手法でたくさんの女子を連れ込んだんじゃ…と不安になった。
しかしそんな凛の悩んでいる顔も優しげに見つめる湊人にそんな酷いことができるだろうかとも思った。
(だけどそんな簡単な女だと思われたくはないわけで、湊人とが嫌という訳ではないけど…どうせこういう状況になるならもっと段階を踏みたいな…とか…私何考えてるんだろうッ!)
こういうときするんと手を避けて
『寝かせてくれてありがとう。ごめんなさい教えて貰ってたのに寝ちゃって。今日はもう遅いし帰ろうかな。』
なんて言って帰れたらすごく良いのだが、手を避けようとしてもしっかりガードされていてかなわなかった。
「湊人…さん…えっと…」
「湊人。」
湊人さんと聞いた途端凛の言葉に被せるように話してきた湊人に戸惑う。名前を呼ばれたくて不機嫌みたいだと都合の良い解釈しかできない。
「み…湊人恥ずかしいから手を外してくれないかな…?」
スマートに行くことは難しくても一応この恥ずかしい格好だけどうにかさせようと思ったが、
「いや。」
という即答の返事で凛はもうどうすることもできなくなってしまった。



困り果ててからもずっと無言で抱きしめている湊人にこんなことしていて楽しいのかとも思ってしまっていた。凛的には全然安全なのは良いのだが、首元に吐息がかかったり手がピクリと動くそのような弱い刺激で頭が余計沸騰しそうになってしまった。
「あッ……ッ!」
凛は長い時間気を張りすぎて一瞬だけ甘い声が漏れてしまった。口を押さえても今更遅く、微かに湊人の笑い声が聞こえた。その恥ずかしさに後ろも振り向けず真っ赤になったまま身を縮めこませた。
だが動いた拍子に湊人の太ももが凛の股に触れてしまった。
「んッ…!…ぅぅぅ…」
恥ずかしい恥ずかしいと思っていながらも体は正直なようで湿った音が凛にまで聞こえた。
(絶対湊人にも聞かれた…彼氏でもないのにこんなになっちゃうなんて……っもしかして引かれた……?)
こんなので感じない方が無理だと言いたいが、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまって、ただ声を抑えることしかできなかった。
だが、はぁっと後ろから艶っぽい吐息が漏れて、首筋に舌を這わされた感触に凛は我慢できくなった。
「あぅッ…ん…はぁ…」
ぞくぞくぞくと凛の声に興奮した湊人はただ首に甘噛みをしながら指先で胸を触り、びくッと体を震わせる反応に、太ももをこすることで出てくる水音にまた興奮した。
お互いにやめようとかこの先もシてとかいう関係じゃないので、ただひたすらに言葉も交わさずに盛ってるカップルのように見られるのだろう。
「み…みなと…んあッ…!」
蕩けた顔で湊人を見つめる名前を呼んでもその次に話すことなんてなくただ名前を呼んでいたかった。凛と目があった湊人は火照った顔を余計赤くさせ睨んだ。
「凛…今どんな顔してるかわかる…はぁ…ッん……」
睨んだ湊人の顔にびくりと、嫌われたかと震えた。
だが、そんな凛の頭を逃げないよう手で固定して、何も言わずにキスをした。
「ん…舌引っ込めないで…ちゃんと出して…ん…ちゅ…」
舌を絡めたりするたびにびくんびくんと体が面白いぐらいに跳ねるこれが拒否反応だとしてもやめられなかった。
「は…ぁ…。」
唇を離した途端凛の口から吐息が漏れた。キスの最中は呼吸も忘れていたようで必死になって酸素を求めている。
そんな小動物のような行動をする凛を見てもっととろとろにさせたいという思いに駆られた。
手を股に触れるとくちゅんとさっきよりもずっと粘り気のある水音が聞こえた。
「ひゃっ…みな…あっ…!」
湊人はどうやら好きな人から名前を呼ばれると余計興奮するようで、なぜか笑えてきた。
「ふふっ…もっと名前呼んで…?もっと求めて...?」
片方の手で濡れたワレメを弄りながらもう片方手で器用にワイシャツのボタンを外した。
そして素肌に指を這わせた。女の体はここまで柔いのかと驚いた。
そして中心から外れるようにその周りを指で弄った。
「なんでそんな…焦らすの……ッ?」
弱い快感にピクリと跳ねながら湊人にもっとしてと懇願する
今の湊人の顔は無表情で冷たい感じではなく、興奮して笑みを抑える気もないという正反対な表情をしていた。
「ん…いいの…?そんなこと言われたら最後までやるけど…意味わかってる?」
欲と自制心の戦いなのだろう。優しくしたいけど自分の欲をぶつけたいような…ってまたなんでこんなに変なこと考えちゃってるんだろう…!今は頭のいいフリなんてしなくていいのにッ!
「ん…湊人…なら…」
俯き小声で呟くと、湊人は嬉しそうに笑った。すると湊人は黙々と凛の体を起き上がらせ壁に手をつかせた。
湊人の体は細身で薄い感じだが、今から凛に入るだろう湊人のモノを見て男を感じずにはいられなかった。
じっと見ていたからか視線に気づいた湊人は目線を凛の方に向けた。湊人の熱を帯びている目に恥ずかしくなったが多分凛も同じような目をしたのだと思うと余計恥ずかしくなった。
やっぱり湊人も自分と同じ気持ちなのかなと思った。
くちゅりと先端がくっつく感触に凛の身体が震える

次の瞬間ぐちゅんと滑るように体の中に湊人が入ってきた。
「んぁッ…!!」
覚悟していた初めての痛みは全然襲ってこなかった。それよりも湊人の心音と圧迫感そして幸福感を感じられた。
「みな…ひゃぅッ!?」
湊人は動かないまま細い指でクリに触れた。
「ふふ…ここすっごく膨らんでてくるしそう…」
指の腹で撫で上げる湊人に凛はただ体を震わせた。
凛は隣の部屋は自分の家だと思い出し必死に唇をかんだ。
そんな凛の様子に可愛いと一言つぶやいたあとクリを弄りながら湊人は動き出した。
「は…すっごく締め付けてくる…そんなに気持ち良い……?」
後ろから突かれながら、そんなことを聞かれても答えられるはずがなく、だがそんな言葉に体はびくりと反応した。
「ん…んッぅ…」
水音と凛の我慢しているが口の端から漏れ出す声にどうしようもないほど興奮していた湊人
だが、凛に声を出して喘がせたいという気持ちも溢れてきた。
湊人はまずピストンを早めてみた。凛は目を見開き喘いだがすぐに口に手を添えて湊人を睨んだ
「ばかぁ……ッあッんぅぅ」
蕩けそうな顔をしながらもそれでも自分を抑え込もうとしている凛の姿はとてもとても可愛く見えた。
「馬鹿なのはどっち…こんな目で睨まれてもやめる気になれない…」
本当はどんな表情でも湊人の欲は掻き立てられるのだが、凛の耳元でそう囁くと凛の中が急に窄まった。
「あ…ッは…照れてるの……?」
いままで睨んでいた凛の顔は真っ赤に熱くなっていた。
「ばかばか…あッみな…ん…ッ」
凛はばかばかと連呼しながら喘いだ。幼い子供のような態度が凛らしい。
だが、そんな凛の中はもう果てそうなくらいに熱くなってきている。
「ばッ…あぅだめ…ッ…」
そんな凛の中で湊人は苦しそうに吐息を漏らす。
「は…ぁ…ッ…いきそうッ」
苦しそうに呟くと腰の動きが早くなり、
凛の中はびくりと痙攣して凛の意識が途切れた。


頭を撫でられている感触に凛は目が覚めた。
湊人は淡々と髪を掬い指に絡めたりして遊んでいた。
(まさか…あんなに悩んでた人と…しちゃったんだ…)
先ほどまでのことを思い出し顔を手で覆うと湊人は起きたことに気づいたように笑顔になった。
「おはよう凛。」
「おはよ…う…湊人…」
顔を直視できずに凛は顔を手で覆う。
(湊人ってずっと無表情になったと思ってたけどこんな顔もまだできたんだ…)
手をずらして見てみると微笑みながらまた頭を撫で始めていた。
(子供扱いなんかやだな…ずっと頭撫でてる…)
やっと付き合えたというのに子供に対しているようで面白くない。
「ねぇ、湊人」
「なに?」
頭を撫でる手を止めることなく、凛の方を覗き込んだ。
そんな湊人に凛は真っ赤になりながら軽く音の出るようなキスをした
「えへへ…好きだよ」
髪を撫でる手が止まって呆然とする湊人に凛はにやにやと勝ち誇ったような表情をした。
(あの時は湊人のペースに飲み込まれたけど…こんなベタベタな台詞で固まるんだ〜…ッ!)

「湊人照れて…んッ……!?」

べたな台詞をいくつか思い出し言い倒そうと思った瞬間湊人の口によって塞がれた。
「ん…凛……好き…」
とろんとした表情で甘えたような湊人の言葉に小さな頃の湊人を思い出した。
(今度はこっちが優勢パターン…なのかな…よし…べたべたに甘やかしてやろう…ッ…)

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