大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【ONEPIECE】BL小説集
日時: 2015/04/27 21:54
名前: IA

どうも、IAといいます。
ここではONEPIECEのBLを書いていきたいと思います。ですが、ONEPIECEが異様に少なく、寂しく書いております(;ω;)誰か話相手になって下さい…(涙)
と、同時にリクエストも受け付けてます。ONEPIECEのPCなら、ほぼ書けると思います。他のアニメのリクエストも知ってる限りですが、全力で書かせてもらいますので。よろしくお願いします。
わたしは不定期更新です。遅いかもしれません。本当にすみませんが、気長に待ってて貰えると嬉しいです。

長々とすみませんでした。
では、どうぞお楽しみください…。

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Re: 【ONEPIECE】BL小説集 ( No.6 )
日時: 2015/04/18 16:43
名前: IA

おれに馬乗りになった状態で、ユースタス屋はずいっと顔を近付ける。
顔に吐息がかかるほどに。
そしてニヤリと歪んだ笑みを浮かべると、おれの耳の裏を舐め上げた。
「うあっ…!!いっ…んんっ…ふぁっ…!」
アイツは「まだそれだけだぞ?」と、耳元で囁く。
「うるっせェっ…!あっ…!やめっ…ろよ…!ひっ…ああっ…!」
体がいちいち反応する。
ユースタス屋はそれを楽しむように続ける。
「実を言うと、もうこれだけで気持ちいいんだろ?トラファルガー」
「んな訳っ…ないっ…はぁ、んんっ…ああっ…ひ…」
ろれつが回らなくなり、言葉がうまく発することができない。
ユースタス屋は子犬を見るような、優しい目で見つめながら話す。
「今日はおれも左腕が痛ェからヤんねェけど、それなりのことはするぜ?」
「はぁ、あっ…!んあっ、はぁっ…いっ…!」
返事ですら返せない。
ユースタス屋は、空いた片腕でおれの着ていた服を剥いだ。
「っ…!?何する気だっ…ユースタス屋…!!」
おれが睨み付けるのを無視し、ユースタス屋は脇腹から腹筋などを撫で回し始めた。
「うあっ…!?やめっ…ああ…っ」
ビクリと体が跳ねる。
「ん…ここか…?テメェの敏感なトコは…」
滑るように、人差し指で脇腹を往復する。
おれは両手でぎゅっとシーツを握りしめ、声を抑えた。
「あっ…!くっ…ひあっ…!?やっ…めろって、言ってんだろっ!?…うあっ…!」
駄目だ。言葉がうまくでてこない。
「ん?聞こえねェな?何だって?」
おれを弄ぶように、ユースタス屋は呟く。
「やめっ…!そこっ…はっ…ああっ…!!うぐっ…!」
苛められている子供のように、おれは泣きじゃくった。
分かっていても、この涙は止めることができなかったのだ。
おれは無意識に顔を背け、ぎゅっと目をつむる。
「んあ…?誘ってんのかよ…トラファルガー。…可愛い奴…」
おれは短い悲鳴をあげ、その言葉を否定しようと前を向こうとするが、ユースタス屋がそうはさせなかった。
すぐさま顔を首筋に近付けると、何かを呟き、甘噛みを始めた。
突然のことにおれは何もできず、ただ我慢するしかなかった。
「ふあっ…!いっ…!」
「抑えんなって、ここにはお前とおれしかいないんだぜ…?ほら、見ててやるからよ…」
おれは乱れる呼吸の中、フフと笑った。
それに気付いたユースタス屋が、問いかけてくる。
「何が可笑しいんだよ…とうとうイったか?」
「違ェよっ…バカ…!んんっ…。てか、話するときくらいっ…止めてくれてもっ、いいだろっ…?うあっ…!」
ユースタス屋は不満そうに口を離す。
おれは深呼吸をし、呼吸を整え、話始める。
「別に深い意味合いはねェけど…お前が必死こいて、おれを落とそうとしてんのを見てると…こう、笑えてくるだけ、だよ…」
今初めて、ユースタス屋の顔が歪んだ。痛みではない、その確かなものに。
「だから、何だよ…じゃあ、お前は何がしたいんだ?」
「へへ…さァな…」
「気持ち悪い奴」
ユースタス屋はそう言い終わると、人差し指でおれの背筋をなぞった。
「うあっ!!なっ、何すんだっ…!ひっ…あっ…!くすぐったいっ…からっ…やめっ!んあっ…!」
「ムカついたから。…トラファルガー、あんま調子のるんじゃねェぞ。調子にのるんだったら、片腕のおれに勝ってからにしろ」
そういうと、背筋をなぞるのと一緒に首筋を甘噛みしてくる。
「いっ…!ああっ…くそっ…!ハアッ…んあっ!やめ、ろ…」
「でも、まァ、心配してくれたのは…嬉しかった、かもな」
何だよ…今更、こんなときにそんなこと言うなんて…反則だろ…!
おれは歯ぎしりをした後、自分から、憎いアイツを抱きしめた。
「っ…!?」
「んっ…!ハァッ…好きだっ…ユースタス屋っ…!!好きだっ…!」
喘ぎながら告げる告白。
「んああっ…!ユースタス屋ぁ…!」
何度も名前を呼びあって、相手を確かめあって。
そこにいるのに、何度もその名前を呼んだ。
互いの体温も、声も、感触も、全て今日で刻み込むように。

雨は、まだ、降り続いていた。

Re: 【ONEPIECE】BL小説集 ( No.7 )
日時: 2015/04/27 22:01
名前: IA

…原作の方では、ユースタスの左腕が機械仕掛けになってるんです。義腕なんでしょうか…?気になって仕方ないです。
ローはローで辛い過去を持ってます。大切な大好きだった人が殺されてしまったり…病気に悩まされたり…。
そんな、トラファルガーとユースタスが大好きです。BLも押さえつつ、ギャグも忘れないお客様精神。いいですね〜。
わたしの小説には、ユーモアの欠片もありませんが。

読んでくださった方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

Re: 【ONEPIECE】BL小説集 ( No.8 )
日時: 2015/04/20 20:51
名前: IA

突然ですか、ボカロのトーマ氏が作曲した、『銀河鉄道は夜の街にて』でゾロサンです。では、よろしくお願いします。

〜銀河鉄道は夜の街にて〜 【ゾロ×サンジ】

明けない夜に、当然のことながら光は差さず、暗闇で包まれたこの一瞬。暗闇と言っても、おぼろげに街灯が道を照らし、空に瞬く星がこちらを見つめている。月が綺麗な夜だった。
二人はただ、照らされている道を歩く。その二人の足音が、静かな景色に響いて、跳ね返るようにして聞こえる。話すことなく、ただ淡々と歩き続けた。
手をしっかりと繋いだまま。
そして辿り着いた先は、丘。
そこから見渡せるのは、瓦礫の大地と廃墟と化した街。渇ききった涙が広がる水溜まりには、波がたつ。その先に、何が在るかは知らない。暗い夜がそれを包み込むから。
気休めの丘で、二人は目を細めた。
見えない景色も、こうすれば見えるかな。
駄目だ、見えないや。どうしようか。
途切れない夜は、朝を連れてこないまま、光を奪ったまま、先を消していく。
「変わらないな…星も瓦礫も、何もかも」
「…そんなこと言うなよ。じゃあ、教えてくれよ、星の名前。少しは、楽しくなるだろ?」
短いやり取りも、これで何回目だろう。これから帰っても、いつも通りこの夜という時間に溺れて、その時間の中で二人は、変わらず愛に堕ちて。そして、来ることのない明日を待ち続けた。
見つからない明日をこの手に入れる為には、大切な物を差し出さなければいけない。大切な物が何のかは知らないが。
そして今日。
途切れない夜に、明日も今日も昨日もないが、二人は誓うように、静かに繋いでいた手を離した。
何かを決心するような素振りは、どこか寂しそうで。

「朝を取り戻しに行こう」

エトワールの果実は甘く、握っていた手がふわりと緩む。
喘ぐ声が聞こえる度に、古ぼけたベッドが軋んでは、今を感じさせる。
伸ばした腕で、自分を真っ赤な顔で見つめてくる彼奴を抱きしめた。
確かにそこにいた。
それに答えるかのように、そっと優しく抱き返してくる。
二人の鼓動がお互いの体温と一緒に伝わっていった。
分かち合った体温はいずれか冷たくなり、二人は年老いて動かなくなってしまう。そしていつかは、土へと還るのだ。否。星へと還るのかもしれない。
ガラスの様な小鳥たちは、黒い絵の中で白日を食べていく。
そんないつもと何ら代わり映えのないこの時に、ひとつだけ、いつもと違うことがあった。

何故だろうか。
君のうるんだ瞳を見れなかった。

Re: 【ONEPIECE】BL小説集 ( No.9 )
日時: 2015/04/22 01:00
名前: IA

暗い夜道。やはり、街灯だけが、道を明るく照らしている。
しかし、いつもと違い、どことなく辺りが明るい気がした。星が少しだけ、かすんで見える。
「なぁ、少しだけ明るくないか?」
名前を呼ぼうとしたが、彼奴の名前が分からない。昨日までは覚えていたはずなのだが。
彼奴は、「そんなことないぞ」とさらりと答えた。
「そんなもんかな」
深い溜め息をついた後、彼奴の手と自分の手を繋いだ。彼奴は驚いた表情でこちらを見つめるが、何も言わずに強く握り返してきた。
向かうのは、天の川沿いの駅。
白い道に暗闇という名の景色。散りばめられた星たちが、地上に堕ちた天の川を示す。それでも、綺麗だった。
そんなことを思っていると、それは姿を表した。
消えかけた、古い看板には確かに『天の川駅』と書いてある。ここで間違いないようだ。
軋む扉を二人で開け、中に進む。
切れかけているフィラメントがいく先を教えてくれる。誰もいない、耳鳴りがしそうなほど静かな一帯。
そして最終地点となる、ホーム前。
列車が一列だけ、ぽつんと残っていた。その列車は、闇に紛れるように黒の斑点が模様がかっている。それが何故だか寂しくて…。
ホームにたたずんでいた二人は、手を互いに離した。
否。
彼奴が、手を離したのだ。
「…?どうした?」
問いかけたその声は、ホーム全体に響きわたる。
「…朝をお前は本当に見たいか?」
問いかけとは、全く違うことを話す。
「…まぁな。見てみたい」
「それが、どんな形であってもか?」
「何言ってんだよ。何の話だ、それ」
呆れたような声で答えた。
彼奴はふと笑う。
ホームにアナウンスが響いた。
『まもなく、列車が発車します。乗車される方は…』
ぷつりと途切れたアナウンス。
誰もいないはずの駅から流れるそれは、いっそう寂しさを演出する。
そして、汽笛が鳴く。
彼奴は、一歩列車に踏み出した。
何かを堪えるような目付きで、そっと口を開ける。
「行かなきゃ」
と、霞む声で囁く。
いまいち、よく意味が分からなかった。
あの、列車に乗るのだろうか。
彼奴は早足で列車に乗り込んだ。
ドアはまだ閉まらない。
「一緒に行くんだろう?」
そう、言おうとした。
でも、その言葉は届く前に消えて、列車は彼奴を拐っていってしまった。

『顔を伏せ、肩は震えていた』

フィロメラから彼奴が朝を切り取る。その瞬間、彼奴の体が白く火が灯るように見えた。
そっと、手を伸ばして触れようとした。
でも、灯った彼奴の体はさらりと溶けて。…消えた。
「っ…!?」
ベッドから跳ね起きるようにして、目が覚めた。そしてあれが夢だったのだと気が付く。
「じゃあ…あの駅のことも…?」
隣のベッド。そこには彼奴がいるはずだった。しかし、そこには綺麗に折り畳まれたシーツだけが存在した。
それが、無性に悲しくて、寂しくて、泣きたくなった。
飴日の夜に、泣いてよ、笑ってよ。
涙が零れそうになるのを堪えながら、窓の外を見る。
そこには、黒から白へと変化していく景色があった。
薄まる闇夜を睨んだ。

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