大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- ニセコイBLが!無いから!書く!でも!時々!他のも!書く!
- 日時: 2015/05/08 15:50
- 名前: 律 ◆4JIF5y5doY
どうも、律(りつ)です。
題名の通り、ニセコイBLが無いので自分で書きます。
もしも!一緒に!書いてくださる!女神様が!大天使様が!いらっしゃったのなら!一緒に!書いてください!よろしくお願いします!
雑談もニセコイBLへの萌えを一緒に語れる人なら大歓迎でございます!
リクエスト受け付けてます!ハイッ!!
時々他の書くかもしれません!すいません!ハイッ!!
荒らしは一度注意したらスルーの方向で!ハイッ!!
よろしくお願いしますっ!ハイッハイッハイッ!!
- Re: ニセコイBLが!無いから!自分で!書く! ( No.12 )
- 日時: 2015/05/08 16:00
- 名前: 律 ◆jl2sHMwYRM
[解答の無い問題集]集楽、るり楽
るり視点。
私は昔からどうも、国語というものが苦手だった。
数学、理科なんかは解答、つまり答えがあるのに、国語には筆者の考えを述べよなんてふわふわした答えしかないのだ。
そういうあやふやなものが嫌い。
もちろん、本は好きだ。
筆者の気持ちなんて私は求めてもいないし、考えてもいない。
はぁ、と溜め息をこぼして国語のプリントに向き合う。
放課後。
居残りの私と舞子くんは二人で教室に居座ってプリントを必死に解いていた。
いつも一緒に帰っている舞子くんが今日は私と居残っているのだから、チャンスよと小咲をせかして一条くんと帰ってもらった。
でも、何故だろう。
この舞子集という男は非常に気に障るが、成績「だけ」はいい。
だから基本、居残りなんてするはずがない。
「珍しいこともあるものね、貴方も居残りなんて」
「いや、国語は苦手でさぁ〜」
「……そう」
コイツと理由が一緒なのが気に障る。
いっそ、殺したしまいたいほどに。
こんなことを考えてもプリントは解けなかった。
きっと、一条くんなら。
そんな考えが脳裏をよぎる。
いつも誰かのことを考えて、聖母のような優しさに道溢れて、全てを見透かすようなその目で見ている彼はなら。
本当は、舞子くんの気持ちも千棘ちゃんも小咲もみんなみんなの気持ちも、私の気持ちも。
気づいていて、あれをしているのなら。
ぞっと身体が震えた。
ひどい人だ。
私は一条くん、貴方が好きなのに。
恋情などという生娘が抱くような感情が、私のなかに溜まっていく。
どうして、気づかないふりするの。
ああ、それでも、美しい。
私の異常を感じた舞子くんが、全く心配じゃなさそうに大丈夫?と身を乗り出した。
そうよね、貴方は。
一条くん以外、何も見えてないもの。
この世界中、宇宙中の人間、ヒト、生物は道端に転がり、直ぐに砕けて無くなる小石となんら代わりない。
舞子くんは一条くんをいつでも独占して、いつも隣で笑う権利があり、幼馴染みという特典つきだ。
何度、その関係を怨んだことか。
それでもまだ、舞子くんは足りないと云うんだ。
欲しいよ。
ちょうだいよ。
好きだよ、楽。
一条くんを視るその目に、全ての真相が隠されている。
愛情なのか、恋情なのか。
慈しむと謳っていて、それでも憎悪も籠っていて。
穢い穢い、真っ黒でいやらしい感情。
私にはそれはまだ、理解できそうにない。
ああ、これだから。
国語は苦手なんだ。
(解答のない問題集)
─end
- Re: ニセコイBLが!無いから!自分で!書く! ( No.13 )
- 日時: 2015/05/08 16:09
- 名前: 律 ◆jl2sHMwYRM
[最期]集楽
集視点。
人生最大の恋をした。
これ以上ないってほどのとびきりの。
鳥肌が立つほどの恋だった。
吐き気を催すほど甘い、それでいてコーヒーよりもずっと苦い、レモンにも勝てそうなほど酸っぱい、そんな恋。
馬鹿みたいな小学生からの、ずっとずっとの片想いの恋。
大量の血液がバスルームの排水溝に流れていく。
鼻腔をくすぐる血液の鉄錆びた香りと、痺れるほどの甘味が口いっぱいに広がる。
冷たくなった血だらけの楽にシャワーを流す。
楽は40度くらいが好きだから。
熱すぎるといつも小言を言ってたよね。
今までの記憶が、「幼馴染み」としてつちかってきた記憶が脳に流れていく。
それを無理やり停止させて楽の身体にお湯をかけた。
赤色が、シャワーのお湯と混じって赤になり、渦をまいて流れて行く。
まるで俺と楽みたいだね。
そう呟いて、静かに楽の身体に触れた。
ちゃんと食べてるのかな、コイツは。
男子高校生にしては華奢な身体に、細い腰。
白い肌と、ペンダント。
そのコントラストに腹が立って、ペンダントを首から外す。
まるで壊すように、もう戻ることのないように窓から放った。
鍵があっても、錠前がなければ鍵はただのガラクタ。
笑いが止まんない。
はは、ははは。
もうこれで、楽を縛るものも、誰かの所有物にも、恋人にもなることはない。
身体が震える。
歓喜だ。
歓喜だと、信じたい。
青みがかかった髪を撫でて、指を絡ませる。
死体みたいに冷たかった。
まぁ、死んでるんだもんね。
「ねぇ、らく、らく、らく、」
反応さえもしてくれない。
俺が殺めたのに、馬鹿みたいだ。
するりと忍ばせていたナイフを取り出して、自分の腹に突き刺す。
鈍い痛みが襲った。
痛いのに、眠たい。
最期の力を振り絞って楽を抱き締め、俺は息絶えた。
─end
- Re: ニセコイBLが!無いから!書く!でも!時々!他のも!書く! ( No.14 )
- 日時: 2015/05/08 16:37
- 名前: 律 ◆jl2sHMwYRM
[独り善がりピエロの閉幕]カノシン
雰囲気小説。
カノ視点。
「なぁ、もう、いいんだ。欺かなくて」
滑るような心地よい声。
嘘みたいなこんな僕に対しての言葉。
全てが信じれなくて、何も聞きたくなくて。
「いやだ、もう、なにもしんじたくない、たすけて、しんたろうくん、ぼくがわるかったから、ねぇ、やだよ、すきなんだよ、」
そう僕が喚いても、彼は困ったような顔で慰めようと頭を撫でる。
髪の毛をくしゃりと撫でられて、誰かと似ていて。
それがますます僕の涙腺を刺激する。
僕なんて幸せになっちゃいけないのに。
あんなにも、君を苦しめて罵詈雑言を吐いて自殺するほど追い込んだのに。
なのに、君はどうして、僕を。
嘲笑と涙が止まらない。
その嘲笑は、本当に嘲笑っているのかすらもう分からない。
彼はもう一度微笑んで、僕に手を伸ばした。
「帰ろう。カノ」
ああ、ほら。
こんな僕に優しくしてくれる不気味な君に、常々溺れてく。
─end
- Re: ニセコイBLが!無いから!書く!でも!時々!他のも!書く! ( No.15 )
- 日時: 2015/05/08 17:29
- 名前: 律 ◆jl2sHMwYRM
[最期のblood]集楽
人肉表現あり。
集視点。
肉や魚、野菜へ向かう美味しそう、などと無駄な感情とは違った、愛情のこもった「食べたい」。
しっとりと汗ばんだ、白い肌に無性に噛みつきたくなった。
下で初々しく喘ぐ楽を見ながらそんな考えを巡らせた。
俺はカニバイズムの嗜好だったっけ。
特に何でも食べれて、不味いとか美味しいとか思ったことのない俺は初めて、滴る汗を、震えるモノを、のけ反らす背中を。
美味しそう、と思ったのだ。
どんな味がするんだろう。
きっと甘くて、苦くて、言葉では表せないような、そんな。
「んっ、あっ、ひっ、あっ、ぁあぅ!しゅ、うっ?んっ、」
すぅ、と背中に顔を埋めて匂いを嗅ぐ俺に、楽は不審げに見る。
なんでもないよ、と耳に囁けばまた喘ぎ声を漏らした。
ああ、美味しそう美味しそう。
たべたい、たべたい。
はぐはぐと甘噛みすると、くすぐったいと楽が身を捩らせる。
その涙目の目も、背中も、全部全部。
食べたい。
「っ、?」
「痛い、って、集、んっ、」
「痛い!っいたいよ!集!」
「ほんと、に!痛いって!やめろ!いっづ、ぁ、ぁぁあ!!!!」
徐々に俺の異常に気づいた楽は、やめろと泣き叫ぶ。
はは、もう遅い。
がり、と肉を引きちぎった。
ぐにぐにしてて、生肉のソレとなんら変わりない。
けど、美味しい。
鉄の匂いが鼻腔をくすぐって、甘い甘い、まるで砂糖でも噛み締めてるかのような錯覚に陥る。
やっぱり。
この世界の何よりも、おいしい。
「らく、らく、おいしいよ。ねぇ、らく」
おいしくて、おいしくて。
止まらない。
楽の苦痛の悲鳴がいつのまにか消えたのすら気づかず、俺は肉を貪った。
─end