大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 「:虚像 : 」 文スト モブ芥 太芥 長編 R18
- 日時: 2018/03/21 11:16
- 名前: ぽペぽぺ
注)) 暴力+流血+鬼畜
芥川さんがモブレです。。。
始めての長編なので、頑張っていきたいと思います!!
恐らく亀更新となりますが、暖かい目で見守ってやってくださいな
- Re: 「:虚像 : 」 文豪スト モブ芥 太芥 長編 R18 ( No.1 )
- 日時: 2016/06/12 14:35
- 名前: ぽペぽぺ
START
「ひ…やめてくれ!殺すのだけは…」
グシャ……
男は息絶えた。
動かなくなった男を冷たく見下ろす黒い影。
名を 芥川龍之介という。
彼…芥川は、ポートマフィアきっての虐殺者。
彼に目をつけられたものは、命乞いをする間もなく息絶える。
芥川は つい先程も、いつもと変わらぬ様子でざっと20人程を亡きものとした。
(今日も…僕を楽しませてくれる者は誰一人いなかった…)
ブロロロロロ…
一台の車が止まった。
(増援か…?)
身構える芥川。
ガチャ
ドアが開く。
「おーおー…派手にやってくれたなあ…」
(………………銃を構えていない?)
「誰だ」
芥川は低い声で尋ねた。
警戒は怠らない。
すると、車から降りてきた男は笑いながら言った。
「上司の顔くらい覚えておけ」
(上司…か)
芥川は警戒を解いた。
そして、辺りを軽く見回す。
「………幹部は…みえていないのか。」
「太宰幹部は幹部室でお待ちだ。これから本部へ戻る。
………あぁ、そうだ。お前、幹部から呼び出されていたぞ。
毎度毎度 独断行動…命令違反…御苦労なこったな。」
(余計なお世話だ。)
芥川は、心の中で呟いた、
芥川は、上司という存在が、どれだけ面倒なものであるかを理解している。
この男も、今はこうしてヘラヘラとしているが、生意気な態度をとると、すぐにキョウイクをしてくるのだろう。
…無論。芥川は太宰以外に体を触らせたことはないのだが。
男は、芥川が無言であったことに少し顔を顰めてから
「乗れ。」
とだけいい、後部座席のドアを開けた。
芥川は、無言で従う。
男は、芥川が車に乗ったのを確認すると、運転席に乗り込んだ。
「シートベルト、しっかり締めとけよ」
芥川は言われるまま、少し噛みの悪いシートベルトを付けた。
車が発進する。
芥川は、これから起こりうることについて考えていた。
(太宰さんに呼び出されたということは…また、長い説教だろうか。)
顔が綻ぶ。
勿論、説教が嬉しい訳ではない。
太宰と芥川は、恋人関係にあるのだ。
これは、太宰と芥川のみ知っていること。
今現在も、誰にもバレてはいない。
ふと、窓の外をみる。
…………?
妙な違和感が心に引っかかった。
そして、芥川は口を開いた。
「失敬だが…此の車は、今何処へ向かっている?」
明らかに、本部へは向かっていない。
幾度となく訪問した場所が今日の目的地だった。
芥川は、行きに通った道、そして、帰り道さえもしっかり把握している。
だからこそ分かる。
此の車は、本部に向かっていない。
男は黙っている。
「………おい。何故黙って…!?」
芥川は、男を見て絶句した。
男は、ガスマスクをしていたのだ,
(………まさか!)
芥川は、シートベルトを外そうと、手をかける。しかし
「何故…!」
シートベルトは、固く噛んだまま動かない。
「少し細工をしたんだ。取れないだろう?」
「貴様…何のつもりだ!」
声を荒らげる芥川。
しかし、男は尚も落ち着いた様子でのんびりと言った。
「そろそろ、眠くなって来たのでは?」
…………………!!
(催眠…ガス!)
男がガスマスクをしている意味。
それは、車に充満している催眠ガスを吸わないためだったのだ。
「っく………」
(意識が朦朧とする…)
芥川の意識は、男がガスマスク越しにニヤっと不気味に笑うのを見届けた後、途切れた。