大人二次小説(BLGL・二次15禁)

その日、猫を拾いました。【チョロ一】小説版
日時: 2016/09/24 20:10
名前: たかすぎ

なりきりにもありますが、これはそれの小説版。
チョロ松は仕事探しに一人暮らし、
一松はボロボロになった捨て猫、という設定となっております。

初めてこちらに執筆いたしますが、何卒よろしくお願いします。
あと、たまに来る程度なので毎日は更新出来ません…。
コメントお待ちしております。

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Re: その日、猫を拾いました。【チョロ一】小説版 ( No.1 )
日時: 2016/09/25 07:01
名前: たかすぎ

時刻は朝6:00分。チョロ松はまだ布団の中で寝ていた。
本格的に仕事探ししなきゃいけない、そう思った松野チョロ松は、
両親の許可を得、一人暮らしする事になった。
部屋はまだ片付いておらずぐちゃぐちゃのまま。今日「も」雑誌を片手にハロワへ向かう。ゆっくりと起き上がり、ビシッとしたスーツを着て。ネクタイをズレないように結び、冴えない顔を目覚めさせるように両手で軽くベシベシッと叩いた。「…よし」と気合いを入れ、黒い靴をしっかり履く。そして玄関のドアノブを引っ張り、外へと出掛けた。今度こそ新しい仕事が見つかりますように。チョロ松は心の中で小さく呟いた。

「……え、ダメです、か…。」
「うーんキミには無理ねぇ。他当たりな。」
「で、でもこれとかは……」

受付のおじさんは、何も言わず首を振った。アレもダメ、コレもダメ。
現実はそんな甘くない、チョロ松はそんなこと分かっていた。
意地を張っても結果は同じだと。チョロ松は思わず舌打ちしそうになった。

Re: その日、猫を拾いました。【チョロ一】小説版 ( No.2 )
日時: 2016/09/25 08:35
名前: たかすぎ

「はあ……今日もダメだった…これでいくつ目なんだろう」

肩を落とし、とぼとぼと歩くチョロ松の目の前に
大きなダンボールが目に入った。とても汚い。
ゴミ置場だろうか?素通りしようかとせっせと歩くと……
ガタン、ガタン。大きなダンボールが少し動いた。何かが入っている。
チョロ松は中身が気になり、恐る恐る覗くと…

「…捨て猫…?」

自分とそっくりな顔で髪はボサボサ、猫耳と尻尾が生えており、肌と服は汚くなっている捨て猫が居た。元の飼い主が捨てたのだろうか。
きっと新しい飼い主を探して、ずっとここで待ち続けていたんだろう。
『拾ってください』の文字も無く。

Re: その日、猫を拾いました。【チョロ一】小説版 ( No.3 )
日時: 2016/09/25 08:49
名前: たかすぎ

「……」

その捨て猫はチョロ松を見た瞬間警戒し始め、軽く睨みつけている。
おそらく人間に捨てられたことで、怯えているのかもしれない。
だが、チョロ松はポケットに手を入れ、薄緑色のハンカチを取り出し
汚れている肌を拭き始めた。

「こんなに汚れて…綺麗な肌が台無しだろ?」

捨て猫は少しびっくりするが、されるがままにジッとしていた。
だいぶ汚れは落ちたが、身体はまだ汚れているかもしれない。
チョロ松は少し考え、「良かったら僕の家に来る?結構寒さ凌げるし、
アパートじゃないから飼えるかも。」と、捨て猫に優しく言った。
捨て猫は戸惑ったが、それでも何も言わずこくりと頷く。

「うん。いい子。ところで、言葉は喋れる?」
「…んにゃ…喋れ、る」

Re: その日、猫を拾いました。【チョロ一】小説版 ( No.4 )
日時: 2016/09/25 10:36
名前: たかすぎ

舌足らずの言葉で喋った捨て猫の手を握り、「行こうか」と家まで歩く出す。少し距離は長いが、それでも歩く。
チョロ松は歩きながら、

「名前は?前の飼い主さんに付けられたでしょ?」

と、捨て猫の名前を問う。小声ではあるが聞こえるようにハッキリと捨て猫は答える。

「…一松…」
「一松ね。僕はチョロ松。これからよろしくね。」

チョロ松は何故かにっこりと笑い、先ほどのイライラは
嘘のように消えていた。しばらく歩いているとチョロ松の家が見えてきた。
ドアの鍵を開け、「入っていいよ」とチョロ松が言うと
一松は恐る恐る頷き、部屋の中へ入る。

「ごめんね。片付いていなくって。一人暮らししたばかりでね…。
風呂の準備しとくから、待ってて」
「…え、風呂……」
「どうしたの?」

風呂と聞いた途端一松の顔は怯えた顔をしていた。
猫は確か水が苦手だっけ。

「あ、風呂…苦手……?」
「…うん…」
「でも入らなきゃ汚いし…そうだ、僕と一緒に入ろうよ」

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