大人二次小説(BLGL・二次15禁)

もっとアイして、コワして。【クロスオーバー/長編】
日時: 2016/11/19 16:36
名前: 玄蠢

ーこれは、とある少年少女たちのお話。ー

どうも、玄蠢ーゲンシュンーと言います。
此処を利用するのは初めてなので見苦しい所が有るかもしれませんが、宜しくお願いします。


<注意>
*クロスオーバー物です。原作・スレッドへの迷惑行為は止めて下さい。
*NL/BL/GL/R-18/その他変態要素が含まれます。
*戦闘/グロ要素が含まれます。
*ストーリーの進み具合が亀並み。
*更新は気紛れです。
*短編を詰め込んでいるかの様に見せた長編

<ジャンル>
カゲロウプロジェクト/終焉ノ栞/ボーカロイド
スマッシュ大乱闘ブラザーズ/東方puroject/Splatoon

<<目次>>
プロローグ.>>1
キャラ紹介!.>>6-10

□第一話...>>11-12  ■第二話…>>15-16
□第三話…>>17

Page:1 2 3



Re: もっとアイして、コワして。【クロスオーバー/長編】 ( No.12 )
日時: 2016/11/15 19:19
名前: 玄蠢

ー第一話〜後半ー【ノワール】
ーーーーーーー

「…………と、言うわけなんだ」
「いやどういう事っすか!?」

目の前に居る緑色の青少年に、経緯をポツリポツリと飛ばし飛ばしに話す。

しょうがないじゃないか、此処に至るまでのオレの記憶はここまでなんだから。
……まぁ確かに、“蚊に刺された事で、見知らぬ場所に来るのか”が
どうやって結び付くのかがオレにも皆目見当が付かない。

「でも、そのイカルゥって子も居ない訳っすし..あ!!」
「……?ああ、オレはノワール。お前は?」

腕を組み、“やはり此処で誰かを待つべきか…”と周囲に考えを漂わす青少年。
しかし、突然何かを思い出した様に腹から出した様な声を漏らす。
突然の事でノワールは意図を掴めなかったが、直ぐに気付き、考えを汲み取る。

「いやぁ、すみませんっす。俺はセトっす!」

ニカッと花が咲くかの様な笑みを浮かべ、威勢良く答えた青少年__セト。
セト__ノワールは覚えるようにその単語を繰り返し呟き、セトに向かって
微笑を浮かべた。

いや、本当……元気のいいやつ。
話すことは飽きねぇだろうけど、ずっと一緒に居たら疲れてくるだろう。
なぁんか、オレとは相性悪そうだし。

「…………ん?何すか、コレ」

セトがピラッと音を発てて紙を拾う。
“何か知らないか?”とでも言うかの様にオレの目の前に突き出してきた。
地面に落ちていた為か、少し泥が付着していて汚いが、書かれている事は
難なく読めた。

「“冒険と欲望と幻想の世界へようこそ”……?」

意味が分からず、読み上げる最中にこてんと首を傾げる。
これは何かのキャッチコピーだろうか?
いやしかし、この紙は__この現状を示している、暗示しているのか?

「…………俺らはこの紙の言う世界とやらに飛ばされたんすかね?」
「どうやらそうみたいだな」

オレの視界には無駄に生い茂った木々と、ドロドロとした液体の様な者が居る。
……恐らくはセトの言う通り飛ばされたのだろう。

Re: もっとアイして、コワして。【クロスオーバー/長編】 ( No.15 )
日時: 2016/11/19 12:20
名前: 玄蠢
参照: 修正

ー第二話〜前編ー【ノワール】
ーーーーーー

「チッ、仕方ねぇ!」

ドロドロとした液体の様なもの__それはスライムだった。
スライムはオレ達を見付けるや直ぐ様、容赦なく飛びかかってくる。
ペチャンペチャンと不快な音を跳び跳ねる度に発て、ゆっくりとした仕草で
近付いてきた。

バーシャアンッ!!
突然の水音。
それは、ノワールによる者だった。
何処からか取り出したそれは、青色のインクがベッタリと塗りついた__、
巨大なローラーだ。
ノワール自身の身長を凌ぐ程の、大きなローラーを力いっぱいに振り被ると
どうなるのか。それは、一目瞭然だった。

「ぐぅああああぁぁぁ…」
「..気味わりぃ..」
「いや、あの..ノワールさん?」

スライムは獣の様な唸り声..いや、うめき声を出してヌチャ、ヌチャリと
潰れていった。

そんなスライムの様子を冷静な瞳で見て、何でもないような表情で汗を拭う。
そんなノワールを見て、セトは少しの焦りを感じていた。
“もしかして、いやもしかしなくてもヤバイ奴にあったんじゃないっすか..”
本人、セトは無意識なのだろうが、セトの気持ちがノワールにはひしひし
と伝わる。

「んだよ、セトは…ナワバリバトルとかガチマッチとか知らねぇの?」
「……何すか?それ」

セトはノワールの黒い瞳をじっと見据えて小首を傾げる。
その行動がノワールの違和感を紐解いた。


_ああ、やっぱりコイツ、知らねぇんだな。
まあ、オレの事を知らない時点で可笑しいとは薄々勘付いていたが..。

Re: もっとアイして、コワして。【クロスオーバー/長編】 ( No.16 )
日時: 2016/11/19 13:01
名前: 玄蠢

ー第二話〜後編ー【ノワール】
ーーーーーーーー

「………んまぁ、この世界には通用しねぇだろうし、関係ねぇか」
「そうっすか、なら良いんすけど..」

セトは納得行かないらしく苦笑を浮かべ、頬を掻いた。

………とはいえ、今ので明るみになった事がある。
この世界にはモンスターが居ること。
今では野郎の二人組だが、もし仮に女の子_華が加わったとしよう。
野郎は華を守る事に必死になり__何れは全滅、謂わばゲームオーバーに
なりかねない。

「……しっかし、厄介だな。..その辺でも歩きまくって..」
「ノワールさん、前、前を見てくださいっす!」

まずは安全の確保の為に_、建物を見つける他、選択肢は無いだろう。
と言うか、さっきから何だよ……セト__

「…………あ?赤い..建物?しかも大きい。彼処に行こうってか?」

なんたる不覚。
セトに指摘されるまで気付かなかったらしいノワールは、赤い建物を見て
呆然としていた。

赤い建物……。
大きすぎるのだ、幾ら何でも..家でもあんなに大きい家は早々無い。
金持ちが住んでいるのだろうか?

ノワールは口をだらしなく開けたまま思考を張り巡らせる。
ノワールは頭を使うことが得意ではない。寧ろ、イカルゥの方が得意なのだ。

「………誰か居るかも知れねぇ、行くか、な?セト」
「……………覚悟を決めたんすね?」

最終的に行き着いた結論。
誰かが居れば情報を入手出来るのかも知れない。
もし、誰も居なかったらただの空回り。

ノワールは大きく息を吸い込み、歩き出す。
セトはそんなノワールを見て、ニカッと満足気な笑みを一瞬見せ、ノワールの
後に次いだ。

Re: もっとアイして、コワして。【クロスオーバー/長編】 ( No.17 )
日時: 2016/11/19 16:35
名前: 玄蠢

ー第三話〜前編ー【フランドール】
ーーーーーー

「お〜ねえさまぁ〜?」

一歩進める度に擦れ、チリンとなる羽の宝石。
コツコツと紅い廊下に響く足音。
視界一面に広がる紅。
それら全ては、いつも通り。そう、いつも通り。

「はぁ、何処に行ったのかしら。お姉様ってば…」

“はぁ…”とわざとらしく溜め息を吐いてもお姉様の声はしない。
いや本当、何してるのよお姉様は。
妹との約束を忘れる姉も居るものなのねぇ、暇だし嫌味でも考えとこう。

「...……………ねぇ」

突如として、廊下に広がる低い声。
甘く囁かれる、そんな不思議な感覚を一瞬にして何処ぞの誰かに味わされる。

「……何?」

一拍置き、声がした方向__後ろに振り返る。
……少しの恐怖なのか?私の声が震えていたのは気のせいだろう。

振り向くとジャラランと煩い程に羽の宝石がぶつかり、擦れた。
チリチリチリチリ、音を奏でる様で綺麗だと思うのは最初だけで、最近は
煩わしいとしか感じなくなった。

「ねぇ、君は..何者?その羽、綺麗。..あ、此処って何処?」

声の正体は見知らぬ少年だった。
少年は恐ろしいくらいに口を歪ませて、卑屈で楽しそうな笑顔で問い掛ける。
そんなに、私の事が不思議なのだろうか。

「フランドール・スカーレット。..偉大なる吸血鬼であり、魔法使いよ」

代々受け継がれている挨拶。
優しく、恐怖を感じさせない様な笑みを浮かべてスカートの裾を少し持つ_、
少し顔を下げ、直ぐに顔を上げる。

「僕はA弥。フランドール、だっけ。吸血鬼なんだ、へぇ……」

何かを伝える様により一層口元を歪ませ、ジロリと私を見つめてきた。
……そんなに珍しいのだろうか。

「そうそう、此処は紅魔館よ」
「紅魔館?聞き慣れないな。……さっき誰かを探していたよね?」

A弥は楽しそうな声色で顔に皺を作る。
そして、口元に自身の片手を引き寄せ、うぅんと唸った。
……とても様になっていて、絵に出来そうだ。

「……そうね、姉を探しているの」
「そう、奇遇。僕も親友を探していてね……、良ければ一緒に..」

A弥から差し出された手を私は握った。
つまり、“ok”というサイン。
A弥は再び卑屈な笑みを浮かべる。

「……ねぇ、フランドール。C太って奴、知らない?」
「聞いたこと無いね、じゃあレミリアっていう奴見かけた?」

結局はA弥と人探しをしなきゃいけないらしい。
……目的の人は違うけれど。

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