大人二次小説(BLGL・二次15禁)

月音の短編・リク箱【リク受付中】
日時: 2017/03/18 16:01
名前: 月音

こんにちは、月音です。
今回は二次・三次・オリジナル問わずちょっとした短編を投稿していきます。
また、あればですがリクエストにもお答えしていきたいと思っています。
cp名、シチュエーション、どこからどこまでやっていいかを明記して頂き、
ここにコメント頂ければ善処します。
遅れても気長に待って下さる方のみ、お願いします。

今のところ、
悪ノ娘オリジナル
忘却の覇王ロランからニケロラ
夢王国と眠れる100人の王子様
Fate-zero綺礼ギル
声優 宮野×梶
オリジナルで戦時中悲恋
オリキャラ学生
オリキャラファンタジー系
オリキャラ双子+親友

というラインナップです。
では、どうぞ。

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Re: CP色々、一話完結でぐだぐだ書く。 ( No.1 )
日時: 2017/01/14 15:07
名前: 月音

オリジナル主人公(世界観設定的には小説版「悪ノ娘」から。グミュラはグーミリアです)

別に、お前を愛しては、いない

グミュラに出会ったのは、土砂降りの雨の中だった。
満身創痍の僕を助けてくれた。
美しい黒髪で、眼鏡が似合う無愛想な男性であった。
「何故……助けた」
「知り合いに、似ていた。それだけ」
その知り合いというのは一体誰なのか、僕は知らない。
「それより……俺の方が年上。年上には、敬語」
「嫌だ。年上には見えぬし、自分自身が尊敬する者にでなければ敬語は使わぬ」
「俺の方が年上。お前より、ずっと、ずっと」
「そんなハッタリが通じると思うな」
今思い返してみても、つんけんした切り返しだと思う。だが、その時の僕は、人を信じることができなかった。
「名は、何?」
「名乗るなら自分からという言葉を知らないのか」
「……グミュラ」
「ふむ……僕は──」

こうして僕は、傷が治るまでの間、グミュラと過ごすことになったのであった。

しかし、傷が治る前に、僕はグミュラのもとから逃げ出した。
その時、たまたま家に一人でいたので、魔が差したのかも知れない。
唐突にあの時戦っていた相手に復讐したい衝動に駆られた。
幸か不幸か、あの時の城が見えてきた。
忌々しい思い出の残った城。
持ってきた一振の刀で扉を打ち壊し、単身砦の中に突撃した。
奇襲をかけられたとはいえ、相手は数万の手練れ。
まだ深い傷は癒えておらず、数十分戦っただけで血が滲んできた。
僕は刀を振るい続けた。
血の霧が躯にまとわりつく。
「……っうあ!」
斬りかかった相手に避けられ、地面に倒れ込んでしまう。
首元を狙い垂直に突き刺さる刃をどうにか避けるも、体勢を立て直せない。
ここで、終わりか。
すっと目を閉じる。
仇を討てないのは心残りだが、やっと彼のもとへ行ける。
さあ、早く。

「──クロウコルク フォ ステルセス エウト」

……
……
……何故だ。
いつまで経っても痛みはなく、むしろ暖かさが躯を包んでいた。
ゆっくりと目を開けると、そこには──
「……よかった」
グミュラがいた。
僕を抱き抱え、安堵の笑みを漏らしていた。
「何故助けた」
「理由が、必要?」
「もう止めてくれ。死に場所が欲しいんだ。首を突っ込んでくれるな!」
わかっている。
好意なんだと、裏などないのだと。
でも、受け入れられなかった。
「僕を知り合いに似ていると言ったな?僕に欲情でもしたのか!?そうでないなら何故ここまでする!?」
「別に、お前を愛しては、いない。だが、受け入れて、欲しい。我が儘を、言ってもいいなら──」

お前を、愛したい。

「……は?」
顔が真っ赤になった。
理解ができなかった。
特になんてことなく言うグミュラも、理解できなかった。
「俗に言うプロポーズだ。受けて欲しい」
「な、お前、何を……!?」
だが、本当はわかっていた。
あの胸の疼きも、あの息の苦しさも、あの涙の理由も。
愛したいのに、愛してはいけない。
それが苦しかった。
「……僕も」
「ん?」
「お前をっ……愛したい……!」
熱い。
躯も心も、熱い。
それは次の瞬間、さらに熱さを増した。
「ありがとう」
「っ!?」
接吻、された。
柔らかな唇が触れ、少しして離れる。頬に手が添えられ、その冷たさが気持ちよかった。
「……っは!ぐ、グミュラお前……」
「照れてる。よく照れるな」
「うるさいっ!」

そんなこんなで僕達は付き合うことになった。
充実した日々を過ごし、甘い甘い夜を過ごした。
しかし。
一月もしたころ。

『ごめん。用事ができた。いつ帰れるかわからない』

そんな手紙を残して消え去った。
辛かった。
泣いた。
結局、これかって。
でも、少しして気付いた。
『また絶対、お前に会いに行く』
僕にとって初めての、約束。
このお陰で何度救われたかわからない。
何度も読み返して、何度も指でなぞったこの文だけ、かすれて来ていた。
でも、絶対に消えない。
また絶対、会うために。

To Be Continued

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