大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- モンブラン博士VS薬袋 合作 【完結!】
- 日時: 2017/06/18 13:24
- 名前: モンブラン博士
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=30871
彩都さんの連載しているプリキュアバトラーズ アナザーストーリー ラストフールの外伝的作品です。
本人から許可はとっています。
彩都さんの作品のURLを貼りました。
彩都さんとの合作作品になります。
- Re: モンブラン博士VS薬袋 ( No.2 )
- 日時: 2017/06/12 21:21
- 名前: モンブラン博士
四葉ありす。私がこの世で最も嫌った女の名前。
四葉財閥の令嬢で勉学、武道共に完璧で中学生ながらにして会社経営も任されている。
心優しく友人にも恵まれており、伝説の戦士プリキュア、キュアロゼッタでもあるのだ。
プリキュアには数多くの完璧超人がいる。
確かにどの子も素晴らしい才能や家庭環境に恵まれた子達ばかりだった。
だがその中でも四葉ありすは頭ひとつ抜けていたのだ。
低身長、成績も不振、友人ゼロ、リレーはいつも最下位、実家もそこまで金持ちではない私にとって全てを兼ね備えた彼女は、なりたい自分の理想像そのものだった。
彼女のような人間になりたいと自分なりに努力してみたものの、彼女と私の実力差は天と地ほどもあり、とても超えることのできない、あまりにも高く堅牢な壁。
その現実を目の当たりにした時から、私の憧れの気持ちは憎悪に変わり、劣等感と怨みだけで彼女を殺せるのかと思えるほど悪い感情は膨れ上がっていった。
そしていつの日か、彼女を敗北させ、彼女と深い関係になりたいと思った。
それは彼女に屈辱を与えたい気持ちが半分と、どれほど愛しても財閥の令嬢という立場上、私の想いは届かないという気持ちが半分。
可愛さあまって憎さ百倍とはよく言ったものだ。
そんな気持ちを抱き続けて十年ほど経ったある日。
変な男がワームホールらしき穴の中に吸い込まれ、どこかの世界へ行くのを見た。
男が消える直前にプリキュアという単語が私の耳に入った為に、私はその穴を二次元世界の入り口と判断。迷うことなく飛び込んだ。プリキュアの世界にはありすを含め、興味関心のある子が大勢いるからだ。
プリキュア達と同じ世界で同じ空気を吸っている。世界史の教師としてこの世界に馴染み、剣城あきらともある程度顔見知りになり幸せな学園生活を送っている最中、悲劇の報は届いた。私の同居人が報告してくれたそれは、調辺アコの死。
仮想世界でたとえ殺されても何度でも蘇るとはいえ、大好きなプリキュアを殺めるとは許せぬ奴。
私は憤りを感じ、アコを始末した奴をどんな手を使っても探し出して絶望を与えてやると誓う。
しかし、犯人捜しは難航し、そうこうしているうちにどんどん被害者のプリキュアは増え続けた。
そして被害のプリキュアが二十人を超えた頃になってようやく、犯人の尻尾を掴んだ。
彼の偽名は薬袋。元は現実世界で殺し屋をしていた男で、今回この世界の創造主に頼まれ仮想空間からの脱出と引き換えに依頼を引き受けたらしい。
この世界では中学二年生の少年として活躍しており、社交的な人物の為多くのプリキュアから好かれ、白雪ひめや黄瀬やよいからはキスをされたこともあるらしい。
よし、色々な意味でこの男は生かしておけぬ。
私は教師の職を休職して沖縄へ旅立ち、薬袋を待ち続けた。
そこで南野奏に会ってイチャついていると男が近づいてきて私を殴り飛ばす。
会話の内容から奴が薬袋であることに確信を得た私は再びマンションに戻り、念入りに用意を重ねた上で彼の家に行き、中学の教室に来るよう封をした手紙を入れて帰った。
そして現在、こうして彼は私の目の前で血だらけになり腰を下ろしているという訳だ。
- モンブラン博士VS薬袋 薬袋視点 ( No.3 )
- 日時: 2017/06/14 15:50
- 名前: 彩都
「ふぅ、この教室も今日、明日でお別れか……」
自分はそう呟いて机に触れる、自分の名前は薬袋、薬の袋と書いて、『みない』と言う。
まぁ、この名前自体、自分の本名では無い。
此処は仮想空間、自分が『同居人』の薬袋清新(みない きよあら)の代わりに来ただけの存在である。
だからこの世界の人間は『同居人』の名前で呼ぶから、仕方なく、自分も『薬袋』と名乗るしかないのである。
そして自分は仮想空間に来た時のミッション──それは『仮想空間に存在するプリキュアを全て殺害する』事だった、案外苦戦した所もあるが、何とかそのミッションを完遂した──を全てクリアしたから、この仮想空間を脱出する為に物思いに耽って、色々な場所を巡っているのだ。
そして巡り巡って、最後の場所である自分の教室へと辿り着いたのである、学校の窓から外を見るともう夕方になっていた。
「はぁ、結構時間が掛かったな、まぁ、全部見終わったし、後は弁当買って、食べて寝て、その後、現実世界に戻るだけか──」
自分がそう呟いた時だ、自分以外誰もいない教室から謎の音が聞こえる、この音は誰かが教室内に侵入する音だった。
「君は卑怯者だ」
自分は謎の声に振り向いた瞬間だった、『目の前の人間が片手で黒板を持っている』のだ、どんな怪力だよ!? と思いながら目の前の人間が黒板を思いっきり投げつける。
黒板は『縦にも横にも広い』のだ、だから避けても避けきれない、自分はそのまま顔面に黒板がぶつかる。
緑色の黒板が自分の出血の所為で紅くなる、そして目の前の人間が投げた衝撃、自分の顔面がぶつかった衝撃でゆっくりと亀裂を作り、黒板は真っ二つに割れ、崩れ、自分の足元に落ちる。
そして自分は目の前の人間が言った事を静かに言い返す。
「……自分が卑怯だと?」
自分は顔を片手で拭う、すると拭った場所全てが赤くなっていたので、仕方なく、ティッシュで拭いながら片手で小型ナイフに手をやる。
「そのとおり。純真なプリキュアの子達を稚拙な話術で騙して、裏路地やトイレなど一目に付かない場所で奇襲戦法で殺害する。これを卑怯と言わず何と表現しようか」
……えっ? 何で『今迄のプリキュアの殺害した場所』を知っているんだ!? だってバレないように自分はプリキュアを殺害した筈だ! なのに何故……!? これは少し問い詰めないとな、自分はそう思いながら思った事を口にする。
「なんでお前がそんなことを知っているんだ?」
「年上には敬語を使いたまえ」
何だコイツの言い方? 言動と言うべきか? 一言一言腹が立つ……そう思った時だった、いきなり視界が真っ暗になった、何で真っ暗になった? そう思っていると、自分の腹部に何発、何十発ものの拳が入る、別に耐えられない痛みでは無いが、何度も何度も殴られて、痛みが蓄積していくと、流石にキツいかな? と思った時だった、急に視界が開ける。
そして自分の目の前を隠した物を窓に放り投げる、成程、自分の目の前を真っ暗にしたのは『バケツ』だったのか、と考え、目の前の人間──男性だ──を睨む。
「なぜ知っているのかって? 私が設置しておいた監視カメラの存在にも気づかずに堂々と殺人をやらかす君には呆れてものが言えないよ」
監視カメラ……? そんな物があったのか? と思いながら言葉にする。
「監視カメラだと……?」
「君は私といつもトイレや街中ですれ違うのに不思議に思わなかったのかな」
「あ……!」
自分は目の前の人間にそう言われて、やっと気付く。
あぁ、コイツ居たなぁ、と思う、存在感とか意識して見ていなかったから分からなかったが。
「君に気づかれないように様々な箇所に監視カメラを設置するのには骨が折れたよ。でもまあ、その苦労の甲斐あって君の殺害現場をばっちりと録画できたけど」
色々な意味で凄い男だな、と思う、そういう執念、嫌いじゃあねぇんだが、陰湿過ぎて何だか腹が立ってくる。
「ヘッ、貴様がそんな奴だとは思わなかったね。情報提供有難う、という訳で監視カメラの映像を渡してもらおうかなぁ!」
自分は目の前の男性に向かってナイフを前に突き出すが、目の前の男性は屈んで避けてしまう、そして自分の足は目の前の男性の肩に掛かってバランスを崩し、盛大に顛倒する。
転んだ後、勢い余って教室の端に向かってしまう、そして自分は壁に頭をぶつけた。
い、痛い……自分はそう思いながら何とか立ち上がる、そして自分は男性を睨む。
「君は臆病な人間だ。表面上は社交的な人物を演じて裏では冷酷に殺人をやらかす殺人鬼。しかしその実態は人目を常に気にして怯える羊そのもの」
「何を言い出すかと思えば。自分が怯えているだって? バカバカしい」
目の前の男性が悉(ことごと)く自分の事を当てて、驚愕し、汗を掻く。
少し動揺してしまった……完全に図星だからだ、コイツ、自分の心でも読んでいるのだろうか? 自分はそう思いながら手で扇いで、汗を乾かそうとする。
「怯えていなければクラスの皆がいる前で堂々と殺害すればいいのだよ。殺人鬼の癖にクラスの皆や警察を恐れるのかな。そのような連中は君の力をもってすれば容易に殲滅できると思うのだが」
それ、逆に考えて、アンタも『怯えていなければクラスの皆がいる前で堂々と殺害出来る』って事だよな? コイツ……サイコパスかよ、自分はそう思いながら唾を飲み込んで、言い返す。
「確かに……自分からすれば脱獄は簡単な話だが、その前に『同居人』が心配するだろうからな、それはしたくないね」
「ふーん」
「ふーんって……てめぇ、自分を馬鹿にしているのか?」
「プリキュアを殺めたことよりもコンビニ弁当を気にするゴミクズを馬鹿にするのは当たり前だろう」
「貴様ぁっ! コンビニ弁当は素晴らしいのだぞ! 色、香り、味! 見た目! どれを取っても一級品なのだ! もしもコンビニ弁当を侮辱するのなら……許さん!」
自分はそう言って、目の前の男性の首目掛けて両手を伸ばす、だが、両手は男性の首数センチ手前で止まり、男性は静かに言う。
「殺気丸出しの攻撃なんて私には通用しないよ」
男性の言葉を聞いて、自分は胸板を男性に蹴飛ばされる。
くっ、腹部の痛みも相まって、相当肉体に大ダメージが走っているな、自分はそう考え、自分は椅子を投げ、窓ガラスを破壊し、破壊した窓ガラスから全身の力を振り絞って、この部屋、この教室、この異質な空間から脱出を試みる。
「いけないなァ。リングアウトしては」
目の前の男性はそう言って、自分の髪を掴み、異質の空間である教室にフィードバックさせる、くそっ! 脱出失敗か! そう思った時だった、目の前の男性は自分の掴んだ髪ごと机に何度も何度も殴打するかのごとく、叩きつける。
「かはっ……」
自分の声にならない音を聞いて、目の前の男性は、叩きつけて、使い物にならなくなった机を窓から捨て、机はどっかに消える。
そして目の前の男性は自分が割った窓ガラスを見て、口の端を歪ませる、コイツ、何を考えているんだ? と思っていると、目の前の男性は静かに自分に語り掛ける。
「君は私が誰だか知っているかね」
「……知るかよ、お前みたいな、一方的に攻撃し、痛めつける奴の名前も存在も知る意味は無い、『気に食わなかったからボコボコにする』って奴の考えや思考と同レベルだな貴様は? まるで『俺TUEEE!』の主人公みてぇな奴だな」
自分の発言を聞いて、目の前の男性はどう思うだろうか? 自分はそう思いながらニヤニヤ口の端を歪ませる──
- Re: モンブラン博士VS薬袋 合作 ( No.4 )
- 日時: 2017/06/15 05:29
- 名前: モンブラン博士
「気に入らないからボコボコにすることの何がいけない? 君だって仮想世界から脱出する為に大勢のプリキュアを始末しただろう。私に文句を言える立場なのか考えてみたまえ。最も、今の発言は私を怒らせるために敢えてそう言ったのだろうがね」
私を見上げる彼の目は大きく見開かれており、額からは大粒の汗が流れ呼吸が荒くなっている。余程自分の考えを見透かされたのがショックだったのだろう。
「自己紹介が遅れたね。私はモンブラン博士。よろしく」
握手の代わりに落ちていたガラスの破片を拾い上げ、容赦なく彼の手の甲に突き刺す。
真っ赤な血が噴き出し彼の手と床を赤く染める。次に彼を押し倒し、彼の口の中に上履きを押し込んでグリグリとねじ込む。
「……ッ!」
悲鳴を上げたくとも口を塞がれているため声にならず、呼吸も苦しくなる。
歯という歯が全て折れるかと思うほどの激痛。それがどれほどのものかは、察するにあまりある。
私は彼から目を離して教室を見渡す。
割れた窓ガラス。荒れ放題の机や椅子、真っ二つに裂かれた黒板。
およそ教室の体を成していない状態だ。私も少々暴れ過ぎたらしい。
口から上履きを抜いてあげると、薬袋は目に涙を浮かべながら何度もせき込み私を睨んだ。やはり、よほど苦しかったらしい。
暫く呼吸を整えていた彼だったが、やがて口元に笑みを浮かべ言った。
「美味しそうな名前じゃねぇか」
「よく言われるよ」
「それでモンブラン、お前はなんで自分の前に現れたんだ」
決まり切ったことを訊ねる。呆れてものが言えない。
「君の命を奪う為」
「は、はぁ……? 『命を奪う』たぁ? 何を言って──」
「動揺しているね。今まで散々人の命を奪ってきた男が、自分が命を狙われ恐怖を覚える。最高に笑えるね、傑作だよ。
でも、安心したまえ。ここでは奪わない。私は観客がいない所で人を殺める気は全くないからね。まあ言ってみれば今日現れたのは、自己紹介をかねた挨拶だよ」
「観客……? 挨拶だと?」
信じられないと言った顔で疑問符を浮かべる彼に言う。
「一万人を超える観客と全国放送される中継を通したお茶の間の人々の注目を集める中で、白く四角いリングの上で思う存分君に苦痛を与え、絶叫を聞いて血の海に沈める。最高に楽しいと思わないかね」
きっと今の私は嬉しくてたまらない、満面の笑みを浮かべているはずだ。
「うわああああああああああああああああああああああああっ!」
彼はいきなり絶叫をあげるなり、私の横を通り過ぎて後ろを振り返ることもなく、猛然と走り教室を飛び出した。きっとこのまま家に帰るのだろう。遠くなる彼の背中に私は声を飛ばした。
「対決の日を楽しみにしているよ」
私はその後家に帰り、街中にある巨大ドームで薬袋君とデスマッチをする主旨をネットに伝え、チケットをネット販売し、街のいたるところにポスターを貼った。
この私の試合が見られるとあってかチケットは瞬く間に完売。宣伝は大成功だ。
あとは薬袋君と闘うだけ。最も彼は怖気づいて現実世界に帰るだろうが、その時は現実世界でゆっくりと――。
- Re: モンブラン博士VS薬袋 合作 ( No.5 )
- 日時: 2017/06/15 08:20
- 名前: モンブラン博士
私は春日野うららを痛めつけるのが最高に好きだ。
彼女のハスキーな悲鳴や大粒の涙を流した泣き顔を想像するだけで、性的に興奮してしまう。他のプリキュアだとそうはならないのだが、彼女だけは例外なのだ。
自分自身でもどうしてそうなるのか理解できなかったが、最近になって理由がわかった。
ひとつは私が自分よりも弱い相手を容赦なく痛めつけることに快感を覚えること。
ふたつ目は春日野うらら/キュアレモネードが適度に弱かったことだ。
シャイニールミナスは戦闘力を持たないが強力なサポート技があるから弱くはないし、史上最弱と言われたキュアブロッサムもメンタルに関してはトップクラス。
キュアピースも泣き虫であるが根性を発揮した時の潜在能力は計り知れない。
だがキュアレモネードは単純に弱く、その上泣き虫だった。
「やめてください! なんでこんなことをするんですか!」
涙を浮かべてハスキーな声で私に訴えるキュアレモネード。
ああ、なんて最高の泣き顔なのだろうか。何度観ても余計にいじめたくなるから不思議だ。
その姿を見る度に私は平手打ちで彼女の頬を叩いたり、唇をキスで塞いだりしたものだ。
当然ながら罪悪感はあった。だが快楽の方が勝ってしまった。
一週間に一度の割合で私は彼女を痛めつけ、心に深いトラウマを与え、そしてついに――嫌がるうららを強引にベッドに押し倒し、禁断の夜を過ごしてしまった。
あの時は美少女を襲ったという快楽と罪悪感が一気に押し寄せて最高の気持ちになった。できることならこれからもっと彼女を絶望させてやろうかと思った時に。
私の最高の遊び相手であり玩具は、薬袋の手によって殺められた。
この仮想世界で真の意味で優位になれた唯一の相手、春日野うらら。
私の心の中に巣食う劣等感、憎悪、残忍性を一身に背負い、私の負の感情の大半を自らに向けさせることで私の本来の善性を呼び起こし、他の四九人のプリキュアに手出しをさせなかった偉大な少女は、薬袋に始末された。
その時からだった。
受け止めてくれる相手のいなくなった私の負の感情が一気に爆発し、薬袋への復讐へ本格的に向かったのは。