大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【雑多.3L】君色汚染。《》
- 日時: 2020/06/06 22:22
- 名前: 憑 ◆R1q13vozjY
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10391
書き直しました。
改めまして、こんにちは。憑です。
新規以外に登載しているものは昔の物で、過去にこのサイトや別サイトで載せたことがあるものです。
あとこのタイトル昔のスレから引用してきたんですけど、くそくそくそ良くないっすか????((
※ジャンル雑多
※更新はまちまち
※短編完結後、一時的にスレロックを解除します
――
《 目次から読むことを推奨 》
《目次》※○がNL ●がBL ◎がGL ☆R含む ★G含む
【新規】
【打ちきり供え物】(いつか続きを書くかも?)
◎【発情期なんです】もみしず/東方/>>15-16 ☆
●【結婚したいくらい好き】おそトド/おそ松さん/>>17-18 ☆
◎【忘れるための方法】レイアリ/東方/>>19
●【Q.E.D.】モブ×乱歩/文スト/>>13-14,>>21 ☆
【昔のやつ】
●【カラ松が無痛症になった話】おそカラ/おそ松さん/>>1
◎【何度目の遺書】レイマリ/東方/>>2-3
●【路地裏で】モブ×一松/おそ松さん/>>4-7 ☆
●【二人だけの戯れ】カノシン/カゲプロ/>>8-10 ☆
●【すれ違い】おそトド/おそ松さん/>>11-12 ☆
◎【恋の結果】レイマリレイ/東方/>>20
- カノシン ( No.8 )
- 日時: 2019/07/15 21:11
- 名前: 憑 ◆R1q13vozjY
玄姦【カノ×シンタロー】
ーーーーーーーー
キラキラと輝く星が一面に広がる夜空。
息を吐くと、湯気みたいな白い霧が出る。
___時刻は零時を過ぎていて、零時半に差し掛かろうと時計の針が
一秒一秒、時を刻んでいる。
そんな夜に起きた僕のお話。
**
「んん〜!!寒い..」
外は冬の気配を微かながらに漂わせていた。あまりにも寒すぎる。
今夜は相当冷え込むだろう..というか、もう辺りは真っ暗なんだけどね。
少し厚いジャンバーを羽織ってるけど、それでも寒い。
「あ〜!!もうやだ、早く帰ろ..」
路地裏に足を踏み入れた途端、あまりの寒さにブルッと身震いする。
手元に温度計があったら今すぐにでも測りたいぐらいだ。
......とは言うものの、アジトはもうすぐそこ。二分後ぐらいには
暖かい部屋で寛いでいるだろう。
.....あ、でも、モモちゃんとかがカラオケ大会するとか言ってたっけ..?
今頃キド達は歌っているのだろうか?...あれ、もしかしたら僕も
歌わされる!?......いや、大丈夫だよね。
「たっだいま〜」
ガチャリと開く音を発てる。
くだらない事を考えていると、あっという間に着いた。
「.....カノか」
「あれ?シンタロー君?帰るの?」
シンタロー君。
僕が一番嫌いな人物と言っても可笑しくはない。
“嫌い”と言うよりかは、何か好けない微妙な立ち位置かな?
まぁ、どうでも良いよね。
「..ああ。あの女子軍がカラオケするって、キドの部屋に向かって..」
シンタロー君は嬉しそうに、いつも以上にハキハキと喋る。
.......え、なんか...ちょっと気持ち悪い..。
いや、僕が言えた事じゃあ無いんだろうけど。
「女子軍って..。エネちゃんも?」
「ああ!!そうだ!!!つまりオレは久しぶりにネットを楽しめる!!」
成る程、道理で少し静かだと思った。
.....ん?
逆に言えば、エネちゃんが居ないから__。
僕はシンタロー君をチラッと見て、密かに口元を奇妙なくらいに歪めて、微笑んだ。
「ねぇねぇ、シンタロー君」
「なんだよ...。オレは早く帰りた__」
狭い玄関。
僕はシンタロー君の背を扉に押し付ける。壁ドンって言うのかな?
そのままの勢いで唇を重ねるようにして、シンタロー君の唇を塞いだ。
「んむっ....」
僕のキスから逃れる様にシンタロー君は必死に顔を逸らす。
もうっ、キスをする事でさえ大変なのに。
少しは大人しくしていてほしいな....。
とんとんとん。
胸板を軽く三回叩かれる。もう息が苦しくなったのかな?
そう考えると、シンタロー君って何か可愛い。
ははっ、頭のネジが遂に外れたのかな、僕。嫌いな奴が、シンタロー君が
可愛く見えるなんて...。
「ッぷは、んんっ!?」
余程苦しかったのだろう。
たまらなくなったのか、シンタロー君は大きく口を開けて、息を吸い込む。
些細な仕草さえ、僕には色っぽく見えた。
僕は素早く舌を滑らせてシンタロー君の口内に侵入する。
...なんか、侵入って言うと..任務みたいじゃない?
メカクシ完了。みたいなさ。.........あ、どうでも良いね。
「んあ.....はっ、いきなり何すんだ..」
くちゅくちゅと口内を舌で乱暴にかき乱して、唇を離す。
舌と舌を繋いだ銀色の糸はとても綺麗だった。けど、直ぐに
切れてしまった。
ふと、シンタロー君を見ると、目がトロンと蕩けていた。
.......可愛い。
あ、目が鋭くなった。可愛げ無いなぁ、やっぱり。
口元を拭いながら、狼の様な鋭い視線を送ってくる。
僕はそれに対し、おどけているような笑みを浮かべる。
そして、反省を感じさせない声色で言う。
「っえ?キスしただけだよ?」
まだ壁に押し付けた状態な為、僕は下から覗くようにシンタロー君の顔を
見る。.......もう、身長低いって最悪!!
「...........はぁ!?初めてなんだけど!!ファースト!!」
___え、まさかシンタロー君..童貞?
いや、知ってたけど。
- Re: 詰めた【雑多/不定期】 ( No.9 )
- 日時: 2019/07/15 21:13
- 名前: 憑 ◆R1q13vozjY
ギリギリと音を立てながら睨み付けてくるシンタロー君。
....『今更僕を説得しよう』だなんて考えてないよね?
「......これ以上するなら、誰か呼ぶからな」
これ以上は無駄たと判断したのだろう。
怒りに染まった、シンタロー君の声が頭上に飛んできた。
ふふ、滑稽。誰も助けに来てくれないと思うんだよねぇ..。
「っく、くく、はは、ははは...あ、ちょっと待って、ウェッ、ゲホッ..」
シンタロー君の滑稽な様に堪えきれず笑う。
一度口を開いてしまうと、次から次へと笑いが止まらない。
......くるしっ、ちょ、笑い過ぎたかもしんな、ガチめに苦しい..っ..。
「何が可笑しいんだよ。誰だって同性から性的行為は受けたくない..」
いや、異性なら誰でも良いの?
嫌いな異性からも性的行為受けたくないと思うんだけど!!
あ、話が逸れたね。
「っくく、シンタロー君は本当に面白いなぁ..。だってさ、今の
この状況。どう打開するの?」
そう。
今の状況では僕が圧倒的有利な立場。
キス...間違えた、口付けをしたあの体勢のまま。
引きこもりのシンタロー君に僕を蹴り倒す力なんて無いと思うし?
切羽詰まった様な、シンタロー君の呼吸の音が聞こえてくる。
そんな小さな音でもはっきりと聞こえる位に、僕は顔を近付けていた。
その事実を知った瞬間。
...僕のモノはびっくりするぐらい急肥大した。
興奮しきっている。こんな男相手に。
いや、その原因を作ったのは僕なんだけども...。
「んアッ...!?ひ、んく、何..」
シンタロー君が着ている白いシャツを捲ってみる。
柔らかな白い肌。赤ちゃんの様な肌滑り。
一つ一つのパーツに注目してみると、女の子みたいだと思う。
いやぁ、これっは..女の子羨むねぇ!!
___ん?
柔らかみのある、少し硬い感触。
間違いない。これは...シンタロー君の.......ち、乳首..だ。
試しに、親指と人差し指の腹で挟み、思いっきりつねってみる。
瞬間、シンタロー君の体はびくりと跳ねて、硬直...した様に見える。
........ふぅん、中々に面白い。
出来れば玄関じゃなくてベッドインしてからしてみたかったけど...。
玄関ってのも中々に良い。いつ、誰が来るか分かんないしね..?
「はッ....ふぅ..んッ、止めろ、カノ..」
「え〜、もう此処まで来たのに?最後までしようよ。玄関で、だけど」
そう言って、僕は再びニヤッと歪んだ笑みを作る。
僕のモノが大きくなっている為か、ズボンはテントを張っていた。
「うわ...カノ.......気持ち悪んひぃっ!?」
「もっとしてほしいの?良いけど、声出したら皆..来ちゃうよ?」
シンタロー君の言葉にイラッと来たから強く引っ張った。
すると、シンタロー君の腰がガクンッと激しく動き、胸は僕に
押し付けるかの様に大きく反れた。
「はぁ、はぁ....カノ、待って、んああっ!!」
まだシンタロー君のアレを触ってないのに...。
感度良すぎない?気のせいかな。
そう思いつつもシンタロー君の顔へ視線を移す。
「..........うわぁ..」
思わず声を漏らす。顔のにやけが止まらない。
ヤバい。
何がヤバいって、シンタロー君の顔のエロさだ。
言葉も出ない状況って、正にこの状況かな?...いや違うか。
それぐらいヤバいって事なんだけど。
「シンタロー君...」
「.....?」
ペタンと力無く床に座り、此方を見上げるシンタロー君。
ああ、破壊力が高い。ヤバい。男の上目遣いに心奪われちゃったよ。何かヤバい。
.....さっきからヤバいしか言ってないよね、僕。
「涎、垂れてるよ」
「.......っ!?」
駄目だ駄目だ、無闇に突っ込んじゃ駄目だろう。
玄関で襲ったとはいえ、無理矢理犯す様な鬼畜野郎ではないのだ、うん。
目線をシンタロー君に合わせ、涎を拭き取ってあげる。
え?何で拭き取るかって?手に決まってるじゃない、舐め取ったりなんかしないよ?
「.......っ、もう限界、挿れるね....?」
限界は突然に訪れる。
......僕のアレが下着と擦れて痛い。物凄く痛い。
辛うじて保っていた理性が吹き飛んでしまったじゃないか。
布の擦れる音が微かにして、ドサッと落ちる音がした。
上半身だけ着てても仕方がないから、上半身も脱いだ。
...つまり、布一つ纏わぬ姿。
僕の身体には白く細い体の中心に聳え立つ黒い大きな何か。
シンタロー君にも興奮しきった、大きな立派なものがついていた。
シンタロー君に四つん這いのポーズをさせて、尻を高く上げさせる。
....うん、挿れやすくなった。
ずぷっ
挿れた感覚が確かにある。
奥まで入れて、途中まで引き戻す。...所謂、ピストンの動きってやつ。
「......は、んん..ッア、いた、い、抜いてぇ...ッ」
辺りに響き始めた、シンタロー君の甲高い声。
締まるような、まとわりつくような..そんな感じ。
微かな快感が体の奥から主張してくる。
「ごめ....痛いよね、気持ち良くするから..」
「はッ、ひいッ、んうぅぅぅうう....」
ボロボロと涙を流して泣き崩れるような泣き声混じりの喘ぎ。
堪えるような呻き。
何でだろう。気持ち良くさせたい筈なのに、痛がっているシンタロー君を
もっと見たいとも思っている。
ごりっ。
僕のモノの先に何か当たった気がする。
もしかして、前立腺とかいうやつだろうか。
....あれ、でも、シンタロー君、何も反応しなかったよね?
.................もう一回突こうか。
- Re: 詰めた【雑多/不定期】 ( No.10 )
- 日時: 2019/07/15 21:14
- 名前: 憑 ◆R1q13vozjY
ごりっ。
さっき突いた時の感触が強く伝わる。
その瞬間に聞こえた、女みたいな声。
「はうっ!?んひゃあああああぁぁ.....。あ、ああ..」
シンタロー君の声だ。
今にも倒れそうなくらいにビクビクと子犬みたいに足を震わせ、更には床に
白く濁った液体がぶち撒けられていた。.........絶頂を迎えたのだろう。
「うわっ...ちょ、奥に...」
「へ...?」
シンタロー君がもうすぐ倒れると予想した僕は前傾姿勢になり、シンタロー君を
抱えようとする。
そんな僕に対し、シンタロー君は後ろに倒れてきて、僕に背を預ける形になった。
僕とシンタロー君が同時に動いたのだ。
勘の良い奴は直ぐに分かるだろう。
「んあぁッ、ごりごりって、カノ抜い、てぇ....」
「____ッ!?」
正解はシンタロー君が強制的に絶頂を迎えます。
そして僕も迎えます。中出しってやつです。あ、どうでも良い?
....というか、どうしよう。
シンタロー君はヒョロヒョロだけど背が高いから重いし...。
何よりさっきので気絶しちゃったしなぁ.....。
掻き出そうにも、玄関で掻き出しちゃ駄目だろう。
よくよく考えたら問題ありありじゃない、どうすんの....?
「シンタロー君を担いでお風呂場に直行だよね..?」
玄関に脱ぎ捨てられた服も回収しなきゃ....どうしよう、玄関からお風呂場って
結構遠いよ..。いや、それ以前に始末....。
僕は玄関を一度見渡してみる。
精液の臭いがキツい。床の精液の量が半端無い。始末も大変そうだ。
もうこうなったら最終手段だ。
素っ裸で寝ているシンタロー君に目を向け、小さく呟く。
「........シンタロー君起こすか..」
ーEndー
- おそトド ( No.11 )
- 日時: 2019/07/15 21:16
- 名前: 憑 ◆R1q13vozjY
強姦【おそ松×トド松】
ーーーーーー
隣から消えた桃色の優しい温もり。
もう片方の隣には、未だ残る緑色の童貞感。
...居ないと分かっていても何処かで探してしまっているのだ。
先程まで熱かった頬はいつの間にか平温まで下がっていた。
あの時嬉しくて仕方がなかった心は、今ではムカムカとした怒りがどんどん溢れ出す。
そんな俺を察してなのか馬鹿にしているのか、緑色の弟、チョロ松が心配そうに
声を掛けてきた。
「おそ松兄さん、最近気持ち悪いよ?」
「......うるせぇチョロ松」
....気持ち悪いが本音かよ、チョロ松よ。
心配そうな面して毒を吐いてくるなんて予想外だわ。
先程とは違う怒りを込めて言葉を返す。
頬を膨らませて、怒っていますよアピールをするとチョロ松は呆れた様に息を吐いた。
仕方ねぇじゃん、怒ってるもん。
チラリとチョロ松の方を見ると、諭すような、呆れているような、笑っているような、
不思議な表情で此方を見ていた。.....何なんだろう。
数秒の間お互いに見つめあっていたが、痺れを切らしたのか向こうが口を開いた。
「トド松の事でしょ?」
「.........は、ぇ?」
“何でそこでトド松が出てくんの?”と問い詰めようと思ったけどやめる。
俺の心臓が不意を突かれたように、バクバクと煩く鳴っていたから。
秘密にしていた事がバレたような感じ。もっと言えば、エロ本が見つかった時の感じだ。
カアァァと耳まで顔が林檎みたいな色になって、俺の頭はショート寸前。
チョロ松はそんな俺を見て、少し微笑んだ。
「何でそんな事知ってんの....!!」
精一杯の反論をしたつもりが、むしろ認めていた。駄目じゃんか俺。
チョロ松だけでなく、その場に居た松が一斉に視線を寄せた。
チョロ松、一松、十四松。その中で最も目立っていたのが十四松だ。
十四松は俺の言葉を耳にした途端、目を輝かせ、純粋な笑みで応援すると叫んだ。
「........ぁあ..」
それを確認した時、俺は考える事を止めた。
*****
翌日。
昨日のあの出来事が無かったかの様に、時間は進んでいった。
...一松のニヤニヤしたような表情と十四松のやる気に溢れた笑顔を除いて。
応援してくれるのは有難いんだけど、状況は何一つ変わっていない。
今日だって__
「な、なぁトド松ぅー、パチンコ行かねぇ?」
「ごめん、今日はジムの日だから」
トド松をパチンコを誘う事があんまり無かった為か、トド松は少し目を見開いた。
けど、次に飛び出したのは無表情に近い笑顔とドライ発言。
トド松が外に出ていったのを見てから、俺は叫んだ。
「ジムの日とかあんのぉ!?」
吃驚と共に訪れるのは妬みのような、怒りのようなドロドロした感情。
恋ってこんなに辛いもんなの?
静かに静かに、ドロドロな気持ちは蓄積されていった。
***
そのまた翌日。
今日は珍しく(?)、兄弟全員揃っている。
全員予定がないようで、家でゴロゴロとしていた。
チラッとトド松の方を見てみる。
スマホを通してやり取りをしているのか、表情が豊かだった。
面白そうにクスクスと笑ったり、羨ましそうに目を伏せる。その一つ一つの仕草は可愛らしい
のだが、何だか無性にイライラする。癒されながらイライラするって変だよなぁ..。
「..どうしたの、おそ松兄さん」
トド松が俺の熱い視線に気付いたのか、声を掛けてきた。
きゅるるんとした瞳は不思議そうに俺を見ている。.......すっげぇドキドキする。
“何でもない”と偽り、その場をなんとか誤魔化した。
....相変わらず、あの三人は此方を楽しそうに見ていた。..カラ松?カラ松は鏡を見つめていた。
*****〜夜
「お..にい.....おそま....おそ松兄さん..!!」
「...ん..何ぃ?..眠いんだけ.......!?」
誰かの声と、温もりと、揺れを感じた。
“眠たい”と文句を垂れ流しながら、相手を確認しようと目を開ける。
目を開けた途端に広がるは、トド松の泣きそうな顔。
バックンバックンと体全体に心臓の音が駆け巡った。心臓に悪ぃ..。
反射的に咄嗟に顔を反らし、時間を確認する__今は丑三つ時のようだ。
何でこんな時間に?
問いだそうとしたが、ふと、脳裏にいつぞやの会話が浮かんだ。
チョロ松がトド松はビビりだと言っていた気がする。
と、なると...トイレか。
「ねぇ〜..早く..!!」
「はいはい、ちょっとま....って、何で俺?チョロ松じゃないの?」
「チョロ松兄さんは起きなかったの..!!も、早く来て..!!」
いや、トイレならチョロ松に言えば良いだろう。何故俺なんだ。
思い浮かんだ疑問を率直にぶつけると、起きなかったと返ってきた。
.......?何だか、引っ掛かる。
まぁ良いか、付き添いをしてさっさと戻ろう。二人きりだから緊張するなぁ..。
残りの兄弟たちの体を踏まないように気を付けて進む。
ようやくトド松の居る所に着くと、トド松は俺の手を握ってきた。...温かい..じゃなくてっ!!
ちゃんと握ってやらないと..。本当、可愛い弟だ。
「..はぐれねぇようにしろよ?」
..屋内だからはぐれるも何も無いような気もするが気のせいだろう。
........。
.............。
長い。長過ぎる。
普通、こんなに時間が掛かるものなのか?
...いや、過剰になってるだけ、たぶん。
トド松の事が心配で心配でたまらないんだ、きっと。
「...にしても..長いなぁ〜。俺、ちょー暇..」
そう呟きながら、低くも高くもない天井を見上げる。
暗くて、よく見えないが、ぼんやりと人の顔のように見える。
そういえば、テレビだと恐怖心による為だって言ってたっけ。
......まだトド松はやってこない。遅い。
こうなったら、トイレに入るが勝ちなのだろうか。
よく分からないが、相手の現状が分からない今、入った方が良いのか。
...ええいっ、入っちゃえ!!
「....トド松ぅ〜?」
そう言いながら、トド松が居るであろう個室の扉を開ける。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
.....気絶していた。もう一度言おう、気絶していた。
状況が状況で全く分からないが、気絶していた。
「........はぁっ!?」
いやいやいや、けっこーヤバいじゃん。
トイレに入ったら人が気絶してるんだよ?ヤバくね?
結局、その後は何とかして一緒にトイレを出た。
トド松は寝惚けてたみたいで、恥じらいもなくヘラヘラとした笑みを見せていた。