大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 文スト 双黒
- 日時: 2019/11/08 23:33
- 名前: 鶉
うずらのたまごです。
文スト
だざぁと中也さんばっか。
- Re: 文スト 双黒 ( No.4 )
- 日時: 2019/11/09 01:28
- 名前: 鶉
そう言って、椅子に体を預けていた彼は
ズボンの太股をぎゅうと握った。
その足は血に塗れていた。
「ん…」
足だけではない。
目を擦ろうとして諦めてしまった掌も
頬も
髪も
朱に染め上げられている。
服もそうだった。
深い黒の上衣が吸ったものは別として、
元は純白であったであろう
シャツの色を変えてしまっているのは
人間の血液だった。
- Re: 文スト 双黒 ( No.5 )
- 日時: 2019/11/09 01:59
- 名前: 鶉
人が失血死するに足る血液を被っている青年。
「あ、れ、…ちゅうや?」
そんな異常としか言い様の無い様子には触れる事なく
部屋の主ーー中也は
「手前エ…何回死にかけりゃ気が済む」
と声を荒らげた。
ここはポートマフィア基地。
椅子の青年ーー太宰治。15歳。
部屋の主ーー中原中也。15歳。
共に、この年齢にして強さを知られた2人である。
しかし、その片割れ…太宰は
近頃、どれ程簡単な役目を与えられても
怪我を負わないことがない。
今回の様な重症となることも、
明らかに増えていた。
理由は単純且つ明快で…
「中也、私はね…死にかけたいんじゃあないよ。
ただただ、」
死なせて欲しいんだ。
太宰が、如何にすれば
自らの命を落とせるかを考え続けているからであった。
- Re: 文スト 双黒 ( No.6 )
- 日時: 2019/11/09 15:29
- 名前: 半熟卵
太宰がそう言うや否や、
中也そのものの質量を
明らかに上回った重さの打撃が放たれ…
しかし、太宰の手に触れると軟弱な
(一般人にとっては充分脅威たり得る)
ものになってから、太宰の腹へ。
「うわ」
ヒットするかに見えたが、
怪我と、その上から施された
無数の処置を物ともせず
ひょいと避ける太宰。
「死にてェってんなら」
こめかみをひくつかせる中也から
もう一撃が繰り出される。
今度は左足。
「ひゃあ」
やはり一寸顔をずらしただけでかわした。
「俺が殺してやるッて」
鋭く、二度目の打撃。
「わわ」
「言ッてんだろォがァっ!」
…
全力で仕掛けた攻撃だったのだろう、
中也は肩で息をしている。
太宰が最後にぴょいと飛び退いて逃れた打撃は
彼が座っていた椅子に直撃し
ものの見事に粉砕してしまった。
「あ〜あ。これ、どうする気?」
「知るかよ…出前ェが片付けろ」
- Re: 文スト 双黒 ( No.7 )
- 日時: 2019/11/09 15:58
- 名前: 鶉
「えぇ…
短気などっかの誰かさんが
意味もなく暴れ始めたのが悪いのに…
何故私がその後始末を
してあげなければならないの?」
「あァ?
死にたいだのと抜かすどっかの阿呆の
望み通りにして遣ろうとしたんだろォがよ
一発で楽に彼の世に行けた筈だったのを
態々避けやがったのは何奴だよ」
「ざぁんねん
ちびっこにやられる程私の体は鈍っていないのだよ」
小馬鹿にするように笑う太宰。