大人二次小説(BLGL・二次15禁)

文スト 双黒
日時: 2019/11/08 23:33
名前: 鶉

うずらのたまごです。

文スト

だざぁと中也さんばっか。

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Re: 文スト 双黒 ( No.1 )
日時: 2019/11/09 01:01
名前: 鶉

ガチヤッ

「中也さんっ」
ノックも断りの言葉も無く
扉が勢いよく開かれた。
青年の汗の臭い、外の乾いた空気の臭い。
そして、硝煙と血液の濃密な臭い。
それらが混じり合い乍
静かだった部屋を掻き乱す。
「おぅ」
一方、部屋の主は、僅かに眉をしかめ
こう返しただけだった。
「それ、適当に転がしとけ」
「し、しかし…傷が」
「構わねェ」
一瞬の躊躇を見せたものの、青年は
『それ』ーー青年の肩の上の、男
否、青年より僅かに年上の青年ーー
をそっと椅子に座らせる。
そして、
「済まねェな」
事務机の向こうからの労るような声に
「いえ…失礼しました」
と応え、丁寧に退出していった。

Re: 文スト 双黒 ( No.2 )
日時: 2019/11/09 00:56
名前: 鶉

カチャン、
という入室時とは対照的な静かな扉の音に紛れ、
青年が痛みを堪える小さな声が聞こえた。
そして、体の何処かを庇い乍
ゆっくりと医務室の方向へ遠ざかっていく
彼の足音が聞き取れなくなると
部屋を満たすのは、再び静寂だけとなった。

Re: 文スト 双黒 ( No.3 )
日時: 2019/11/09 01:13
名前: 鶉

何の物音もしなくなってから
2、3分程経っただろうか。
机上で万年筆を動かし続けていた
『中原さん』は漸く顔を上げ、
大層機嫌の悪そうな表情で椅子に近づくと、
「おい」
赤茶色の服を着た青年に声を掛けた。
それだけでは目を覚ます様子が見られず、
少々手荒に揺さぶりつつ、起きろと耳元で言う。
「うぅ…ん、痛っ…」

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