大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 津島善子と神々の黄【完結!】
- 日時: 2020/06/12 20:04
- 名前: モンブラン博士
ここでははじめまして。モンブラン博士と申します。今回、はじめて大人カキコ二次創作で連載を開始します。まだまだ未熟者ではありますが、何卒宜しくお願い致します。
本作はラブライブ!シリーズに登場するキャラクターやオリキャラが多数登場致しますが、大人カキコらしく残虐描写を全開で執筆するつもりでございます。以後、よろしくお願いいたします。
なお、二次創作(ルビ)の私の戦闘中や逃走中を読んでいるとより作品が分かりやすくなります。
作中用語解説>>1
- Re: 津島善子と神々の黄昏 ( No.3 )
- 日時: 2020/06/12 11:00
- 名前: モンブラン博士
「貴様、蘇ったというのか!?」
森の中、ジャドウ=グレイはエドワードの姿を見るなり驚愕した。
エドワードの存在を知るのはスター以外ではごく少数の者しかいなかった。
その危険を熟知していた彼は皆に危機を知らせるべく念を送ろうとすると、エドワードは指を振ってそれを制した。
「出会ってすぐに警戒するとはお前はつまらない男だな。せっかく土産を持ってきたというのに」
「何ッ」
エドワードがリュックサックの中から取り出したのは、カイザーと不動、そして美琴の生首だった。
「欲しいだろう。くれてやるよ」
投げ飛ばされ、変わり果てた同胞の姿を見て、ジャドウは全身を震わせた。
スターの側近として彼のことを第一に考え、汚名を被ろうとも彼の期待に全力で応えてきた。だが自分が知らぬ間に敬愛する師は肉体を乗っ取られ、同胞さえも殺められてしまった。姿形はエドワードとは言え、元はスターの身体だ。
自らを悪と自覚しているジャドウさえ、これほどの振舞いは到底できない。
と、同時に心の奥底から怒りが沸き上がってきた。
「吾輩。生まれて初めてかもしれぬ。スター流の者共の為に仇討がしたいと思ったのは」
腰の鞘を抜刀し、瞬時にエドワードに斬りかかる。乱れ斬りを受け、血を噴き出すエドワードだが、彼は喉奥から笑い声を発していた。
「何がおかしい」
剣を敵の腹に深々と突き刺し、続いて目潰しを慣行。
2本の指がエドワードの目を抉ると思われたが、彼はカイザーの生首を盾にして、自らの眼を死守する。哀れ両眼を抉られたカイザーの頭部はボロキレのように投げ捨てられてしまう。死者をも徹底的に利用する男に畏怖を覚えたジャドウだったが、勝利は確信していた。相手のおびただしい出血量に加え、腹を貫かれているのだから再起は不可能と考えたのだ。だが、次の瞬間、にゅっと手が伸び、ジャドウの首をエドワードの手が掴んだ。
「俺がお前程度の攻撃で絶命するとでも思ったか?」
「貴様……」
ジャドウは懐からカードを取り出すと、最期の力を振り絞り、空高く放り投げた。
エドワードは小首を傾げつつ、容赦なく握る手に力を加え、枯木のようにジャドウの首の骨を折り、その命を絶った。遺されたジャドウの肉体とカイザーや不動、そして美琴の生首は粒子となって消滅していく。
「呆気ないものだ。これで俺を邪魔するものは存在しない。
おっと、スクールアイドル共の存在を忘れていたな。スターが愛した少女達は俺の手により、葬り去られる。さすれば、スターの残した功績は全て消え去り、この世に新しく、この俺の名が歴史に刻まれることになるのだ!」
- Re: 津島善子と神々の黄昏 ( No.4 )
- 日時: 2020/06/12 13:48
- 名前: モンブラン博士
エドワードは自分の手でスクールアイドルを始末することを良しとせず、完璧無量大数軍のメンバー2人を一時的に蘇らせ、彼女達と死闘をしてもらう計画を建てた。蘇った〈完掌〉〈完牙〉は同意し、各々チームごとの代表選手を出したバトルを行うことになった。スクールアイドル側が勝利すれば、時間を巻き戻し全てを元に戻す、エドワード側が勝利すれば、チーム全員が消滅してしまうというリスクの高い試合だったが、スクールアイドルμVsは逃げなかった。スター流の不動やカイザーには逃走中で助けて貰った恩があり、彼らを生き返らせることができれば恩返しができると思ったことと、エドワードを野放しにしておけば世界が大変な被害に遭うことが想像できたので、最小限の被害で敵を食い止めたかったのだ。μVsの代表選手は矢澤にこが満場一致で決まった。彼女らはにこの持つ不屈の闘志を信頼していたのだ。対するエドワード側はクラッシュマンが相対することになる。互いに対戦は初めてだ。
にこ「にっこにっこにー♪」
お決まりのポーズを披露し、笑顔を見せる。そんな彼女にクラッシュマンは冷たい眼を向け、特徴的な笑い声を発した。
クラッシュ「ギガギガギガ」
試合開始。にこは小柄な体躯から素早い身のこなしを得意としており、すぐさまクラッシュマンの背後に回ると、その背に打撃を打ち込む。背中を駆け抜ける激痛に怯むと、続いてロープの反動を活かしたドロップキックが突き刺さる。思わずよろめくクラッシュマンだが、どうにか体勢を立て直し、反転して、少女に向き直った。ロープを背にすることで背後に移動させない作戦で、真っ向勝負を強いる作戦を取った。
にこ「考えたわね。でも!」
鋼鉄の指が閉じられる寸前に身を屈めて回避し、すぐさま立ち上がってクラッシュマンの顎下に頭突きを炸裂。顔が浮き上がったところで、胸板に逆水平を見舞って、後方に跳躍して距離を置く。ヒット&アウェイを繰り返すことで、攻撃を確実に当てつつも決定打を貰わないという頭脳的な戦法で優位に立ち回る。
絵里「さすがにこね」
エド「どこかの自称かしこい誰かさんとは大違いだな」
絵里「誰のことよ!?」
エド「すぐカッとなるのは図星を突かれた証拠だ。それにしても、矢澤にことやら、少しはやるではないか。スターが目を付けた人材だけのことはある」
前面でも後面でも翻弄され、クラッシュマンは劣勢に陥っていた。
相手が単なる人間であればものの1秒で勝負は決していた。けれど相手は友情パワーに覚醒した人間なのだ。嘗て、悪魔六騎士のサンシャインは人間だった頃のジェロニモに敗北した事がある。不屈の精神力さえあれば超人を超える働きをすることがあるという好例だが、クラッシュマンは少女の格闘センスに唸っていた。易々と勝負を決めることはできない。ならばこちらも戦法を変えよう。
にこが足払いに来たのを確認すると、目を妖しく光らせ、足のレッグアイアングローブを展開。棘付きの指がにこの細い足を挟み込み、流血させていく。
負傷した足から流れる血を抑えるべく、箇所を手で押さえるが流血は収まる気配を見せない。そこで彼女は制服のリボンタイを外して足に強く巻き付けることで、流血を止めた。
クラッシュ「出血は止まったが、これで利き足は使えぬな」
体当たりを受け、上空に吹き飛ばされるにこ。
それを追うクラッシュマン。
クラッシュ「好き勝手してくれた報いを受けるがいいッ」
握りつぶされる恐怖があるはずにも関わらず、にこは微笑んでいた。
クラッシュ「貴様、何故笑う?」
にこ「にこはどんな時でも笑顔にこ! それがスクールアイドルとしてのにこの誇りにこよ!」
クラッシュ「ならばその誇りごと終わらせてやる! 〈完掌〉アイアングローブ!」
鋲付きの鋼鉄の指が完璧に閉じられる。クラッシュマンは浮遊していた。
μVsのメンバーは仲間の無事を祈っていた。だが、指の隙間からは真っ赤な鮮血が迸る。
クラッシュ「スクールアイドルを潰す感覚は最高のものだった……
見るがいい、お前たちの仲間の姿を!」
徐々に開かれていくアイアングローブから現れたのは、太腿や両腕、胸、頬などを貫かれ、血染めとなった矢澤にこの悲惨な姿だった。真っ逆さまに轟沈するにこ。仲間が駆け寄るが、マットは血に染まるばかり。瞳孔は開き、心臓の鼓動は停止。脈もなく、息絶えていた。けれど、その口元には安らかな微笑があった。
彼女は最期の最期まで自分のモットーを貫き通したのだ。
クラッシュ「夢も希望もない。あるのはただ、非情な現実だけだ」
ゴングが鳴らされ、クラッシュマンの勝利は確定した。
その姿にエドワードは笑い。
エド「よくやったぞ」
クラッシュ「当然だ」
エド「では、μVsの諸君。約束通り、この世から消えて貰おうか。
約束は守る為にあるんだぞ?」
穂乃果「覚悟は、できてる」
マッチを擦り、火を付け、9つの紙を燃やしていく。
1人、1人の存在が書かれたアイドル預言書。これを燃やすことは、彼女達がこの世から存在が消滅することを意味する。けれど、彼女達に悲壮の色は無い。
全員がエドワードを哀れむかのような目で見つめ、光となって消えていった。
μVs 消滅
エドワードはリングに入ると佇むクラッシュマンに告げた。
エド「お前の役目は終わりだ」
一瞬で手刀で縦にクラッシュマンの肉体を魂ごと消滅させてしまう。
その倒し方はブロッケンJRがクラッシュマンを倒した時と酷似している。
嘗てのトラウマを抱かせる為にワザと手刀で仕留めたのだ。
同胞を消滅させても顔色一つ変えない男にダルメシマンは滝のような汗を流す。
次は自分がこのようになるのか。勝っても負けても、どの道切り捨てられる運命なのか。激しく動揺する彼に、エドワードはにっこりと笑ってポンと肩を叩き。
エド「aquasとの試合はよろしく頼むよ、ダルメシ君♪」
- Re: 津島善子と神々の黄昏 ( No.5 )
- 日時: 2020/06/12 14:08
- 名前: モンブラン博士
善子「黒魔術辞典、ゲットできて良かったわ」
津島善子は本の入った袋を大事に抱え、満面の笑みで書店を出た。
沼津に新作の悪魔術辞典が置かれると聞き、急いでやってきたのだ。
念願の本を手に入れ大喜びで帰り道を行く最中、空からヒラヒラと一枚のカードが降ってきた。
善子「何よ、コレ」
疑問に思い拾ってみると、何やら小さな文字が書かれている。
善子「もしかして、悪魔からのメッセージ!?」
興奮して謎のカードの文字を解析すべく、帰宅を急いだ。
善子は自室にこもり、改めてカードを見つめる。すると、紫の光が放たれ、ジャドウ=グレイのホログラム映像が飛び出してきた。
ジャドウ「吾輩のカードを拾ったのはお前か」
善子「誰よアンタ!?」
ジャドウ「吾輩はジャドウ=グレイ」
善子「……ああ、スター流の。一瞬、悪魔からの手紙と思って勘違いしたけど、拾って損したわね」
ジャドウ「いいか、よく聞け。この世にエドワード=アーナツメルツが復活した」
善子「それ、誰なの?」
ジャドウ「――というわけだ」
善子「スヤスヤ」
ジャドウ「寝るな!」
善子「はいはい、分かったわよ。とにかく、そのエドワードって奴を止めればいいんでしょ」
ジャドウ「左様。吾輩の残留意思もここまでだ。お前に期待している……」
その言葉と共に映像は消え、謎の文字も消えてしまった。
息絶える寸前にジャドウは自らの意思をカードに閉じ込め、放り投げていたのだ。限られた時間で必要な情報の全てを善子に与えることは成功した。
善子は嘆息しつつも、やらなければいけないことを終わらせるため、行動を開始した。何しろ、相手は限りなく神に近い存在である。であれば、堕天使である自分が止めるのが道理というわけのわからない理由からだった。
ドアを開けようとした刹那、先に勢いよくドアが開き、飛び出してきた人物と額を正面衝突し、善子は転倒。
善子「痛〜ッ」
涙目になりながら、部屋に入ってきた人物を見ると。
かすみ「かすみん、参上! 善子、早く来て!」
善子「え? ええええっ!?」
わけもわからぬまま、突如として現れた虹ヶ咲学園の中須かすみに腕を引っ張られ、どこかに連れていかれる羽目となった。
善子「ちょっと、いきなりどこ連れて行くのよー!」
- Re: 津島善子と神々の黄昏 ( No.6 )
- 日時: 2020/06/12 16:25
- 名前: モンブラン博士
ダルメシマンはあふれ出る笑みを抑えきれずにいた。今宵、彼の対戦相手は桜内梨子だった。前回彼女と一緒になった際は屈辱的な敗北をしてしまったが、今度ばかりはあのときの例を倍にして返してやると意気込んでいた。鐘が鳴ると、いきなり膝蹴りで強襲。鼻を強く打たれ鼻血を出した梨子だったが、彼の足を強引に掴んで、片足でのジャイアントスィングの荒業を繰り出す。鉄柱に激突したダルメシマンだったが、素早く起き上がり、対峙し直す。
ダルメシ「テメェは犬嫌いじゃなかったのかよ」
梨子「だいぶ前に克服したわよ」
長い髪を風に弄ばれながらも、フッと笑う梨子。その表情に昔の犬に怯えていた面影はない。
ダルメシ「そうかよ。だったら、こっちも本気で行かせてもらうぜ。スぺクル・コントロール!」
体中の斑点模様が顔に集中し、ダルメシアンの顔からドーベルマンのそれへと変化を遂げる。そして跳躍し、鋭い牙の並んだ口で梨子の右肩に噛みつき、骨ごと肉を食いちぎる。骨がバリバリと砕ける音と血肉の爆ぜる激痛に、梨子は意識を失いそうになるが、密着している状況を逆に利用し、敵の腹に膝打ちを返礼。
無事な左腕で手刀を鼻っ柱に食い込ませ、悶絶させる。犬の最大の急所は敏感な鼻であり、通常の犬よりも1京倍もの嗅覚を誇るダルメシにとって、この一撃は痛烈なものであった。ポタポタと鼻血を流し、倒れ掛かるが、怒りを糧にして踏ん張り、今度は頭に噛みつく。髪の毛を切断するほどの噛みつき。それから中高くに放り投げる。上空で向かい合う両者。
ダルメシ「テメェも年貢の納め時だ」
梨子「たとえ私に勝っても、あなたは幸せにはなれないわ」
ダルメシ「知った風な口を利くな」
大口を開け、太腿を噛みちぎる。
ダルメシ「〈完牙〉マッドドックトゥース!」
梨子の身体のあらゆる個所を噛みちぎり、降り注ぐ血雨。
それらを浴びるエドワードは歓喜の笑みを見せた。
エド「中々の技ではないか」
ダルメシ「ドッグイヤークラッシュ!」
両膝と両肘を同時に梨子の頭部に叩き込む、完全なる詰め。
梨子はその場で命を散らしてしまった。
エド「ご苦労」
ダルメシ「フーッ、これでいつぞやの借りを果たすことができたぜ」
エド「君も嬉しく、俺も嬉しい。まさにウィンウィンだ」
言いながら、マッチを擦ってaquasのメンバーの紙を燃やしていく。
既に息絶えた梨子の身体は瞬く間に薄茶色の光となって消滅した。
ダルメシ「相変わらず血も涙もない野郎だぜ」
エド「褒め言葉をありがとう。……ん?」
エドワードは異変に気付いた。完全に消滅したはずのaquasの気配がまだ残っていたからだ。
エド「1人、まだ生き残りがいる。メンバーは皆、消滅させたはずなのに」
慌てて預言書の破ったページを確認する。残っているページ枚数を数えれば、何人残っているかわかるからだ。だが数えなおしても、確かに18枚破られてあった。腕を組み、考えたエドワードがたどり着いた結論はひとつだった。
エド「スターがこうなることを見越して、予め1枚だけ破ってどこかに隠したに違いない。おのれぃ!」
短気なエドワードは怒りを爆発させ、そのエネルギーにものを言わせ、ダルメシマンの顔面を鷲掴みにすると、有無を言わさず握りつぶして消滅させてしまった。完璧に思われた作戦の予想外のミスに動揺し、もう1度数えなおすと、更に衝撃の事実が彼を襲った。
エド「虹ヶ咲を含めると3枚無い。スターの奴め、3枚も隠しているとは許せん! どこまで俺の邪魔をすれば気が済むんだ!」
激高し、マッチを擦って、虹ヶ咲のページを一気に破き、発火させる。
燃え尽きるページだが、彼の心は晴れなかった。
まだ、対抗できる勢力が少なくとも3人、この日本のどこかに存在するのだ。
エド「預言書を燃やすなどという回りくどい方法はやめだ。直接、俺の手で見つけ出して骨の髄まで恐怖を与えた後で葬り去ってやる!」
魔法で雷雲を生成すると、それに乗り、空へと舞いあがった。
エド「必ず見つけ出してやるぞ虫けらども。必ずな!」