大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 津島善子と神々の黄【完結!】
- 日時: 2020/06/12 20:04
- 名前: モンブラン博士
ここでははじめまして。モンブラン博士と申します。今回、はじめて大人カキコ二次創作で連載を開始します。まだまだ未熟者ではありますが、何卒宜しくお願い致します。
本作はラブライブ!シリーズに登場するキャラクターやオリキャラが多数登場致しますが、大人カキコらしく残虐描写を全開で執筆するつもりでございます。以後、よろしくお願いいたします。
なお、二次創作(ルビ)の私の戦闘中や逃走中を読んでいるとより作品が分かりやすくなります。
作中用語解説>>1
- Re: 津島善子と神々の黄昏 ( No.1 )
- 日時: 2020/06/12 09:12
- 名前: モンブラン博士
作中用語解説
スター流
宇宙人(エデン星人)スター=アーナツメルツによって創立された正義のヒーロー集団。
門下生は不老長寿であり常人を遥かに超えるパワーと特殊能力を備えている。
友情パワー
正義の心を持つ者が仲間を守りたいと願う時に発揮される力。人間界では火事場の馬鹿力とも言われ、目覚めると並の人間でも強者と互角に戦闘を行えるようになるほどの力を得るとされている。スクールアイドル達は数多の戦いを経て、友情パワーに覚醒している者が殆どである。
スクールアイドル
主に女子高校生が活躍するアイドル活動。巷で大流行しており、音の木坂学院のμVsやaquas、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会などは世界的な知名度を誇り、別世界の者達にも存在を知られているほど。基本的に歌とダンスで人に喜びを与える活動ではあるが、ダンスで鍛えた体幹や運動神経は高く、友情パワーに目覚めた者は超人以上の強さを誇る場合もある。
- Re: 津島善子と神々の黄昏 ( No.2 )
- 日時: 2020/06/12 10:05
- 名前: モンブラン博士
スター=アーナツメルツは真剣な眼差しで洗面台の鏡と向き合っていた。映し出されるのは自分。否、悪の心を持ったもう1人のスターとも言うべき、エドワード=アーナツメルツだ。スターが金髪に青い瞳に対し、エドワードはウェーブのかかった黒髪に闇の如く濁った黒い瞳をしていた。黒いタキシードを身に纏い、口には薄笑いを浮かべている。スターがこの世で最も嫌う存在である。紳士は額に脂汗をかき、大きく溜息を吐き、再び悪の心と対峙し、口を開く。
スター「君を私の心から追い出すことができれば、どれほど幸せだろうか」
エド「だろうな。俺も同じことを思っていた。貴様がいなくなれば、俺は自由に振舞うことができるのに……と」
スター「対極にして一心同体というのは辛いものだ。分離してみたいものだね」
エド「本音が出たな。長い間善人の皮を被った悪党め」
スター「君にだけは言われたくない!」
普段は陽気かつ温厚なスターであったが、エドワードに対しては例外だった。
感情をむき出しにして、鏡を殴打する。鏡には亀裂が走れど、本体を消滅することができない。蛇口を捻って冷たい水を出し、勢いよく顔を洗う。文字通り、頭を冷やさねば正気を保っていられないのだ。再び顔を上げると、エドワードの顔が映る。スターは疲弊していた。エドワードが生まれたのはいつだったか思い出せない。気が付いたら自分の心の中には常に闇として巣食っていたのだ。
闇の男は言葉を紡ぐ。
エド「恥じることは無い。スター流を任せ、お前は引退しろ。長い間、高みに居座り過ぎている。ここら辺で隠居するのも悪くはないぞ」
スター「断る」
エド「強情な奴だ。だが、一度、心に抱いた迷いを簡単に拭うことはできぬぞ」
鏡の中からエドワードが姿を消した。紳士が異変に気付いた時は遅い。
自分の衣服が茶色から黒へと足から順に変色していくではないか。
スター「やめろ、エドワード!」
エド「俺はお前の全てを奪う。光栄に思うがいい」
スター「よしてくれ……」
懇願の声はかき消され、鏡の前に立ったのはエドワード=アーナツメルツだった。善人とは真逆の極悪冷酷非道の権化である。鏡の中にスターはいない。
鏡に映る自分の顔を見て、エドワードは冷たく笑う。
エド「これからは俺の時代だ」
ラグ「ご主人様、お茶の用意ができています」
背後から声をかけたのはスターの執事を務めているアンドロイドのラグ少年だ。
何も知らない彼は、振り返った主人の顔を見て驚きの声を上げた。
ラグ「あなたは、エドワード様!」
エド「久しぶりだな、ラグ。そして、さようなら」
一切の躊躇いもなくラグの頭を両手でシンバルを叩くように潰して破壊。
残った胴体にエネルギー波を浴びせ、跡形もなく消滅させてしまった。
エド「どうやら衰えてはいないようだ。まずは、手始めに1番厄介な奴から始末しに行くとするか」
スター流の守護神として慕われている闇野髑髏は、瞑想をしていた。
自分が2度と愚かな感情に支配されないように、心の平安を保とうとする狙いがあった。けれど、不意に訪れた強烈な殺気に彼は眼を開けてしまった。
目の前にいたのは黒髪に黒い瞳、同色のタキシードを着た男だ。
闇野「あなたですか」
エド「アンタを抹殺しにきた」
闇野「できるものでしたら、どうぞ」
身の丈ほどもある巨大な大鎌を振るい、果敢に攻める闇野と杖で対抗するエド。
実力伯仲。天国が崩壊しかねないほどの激しい戦いとなったが、最後ははエドの一撃が闇野の脳天に直撃し、スター流の守護神の肉体を足から岩にしていく。
首元まで岩になりつつある闇野だったが、穏やかな口調で語る。
闇野「あなたは失敗するでしょう。前回と同じように」
エド「黙れ」
岩石と化した闇野髑髏を拳で粉砕し、完全に破壊すると、エドワードは口角を上げ、高らかに笑った。
エド「殺ったぞ。目障りな闇野を宇宙から消滅させた。ついでに異世界の扉も潰すか」
天国には別の世界を自由に行き来できる扉がある。
この扉の存在があればこそ、スターはこれまで数多くの逃走中や戦闘中を主催できたのだ。巨大な観音開きの扉を一瞥したかと思うと、雲を蹴って跳躍し、両の掌を合わせたおがみ打ちを一撃。その衝撃で扉は瓦礫となり果ててしまった。
エド「これで異世界から邪魔な奴らも助太刀に来れない」
眼下にある下界を見て満面の笑みを浮かべた。
エド「残るはスターの門下生とスクールアイドル共か。
1人ずつ確実に楽しく、息の根を止めてやるとしよう」