大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【東方project】東方雑多談《R-18》
日時: 2023/09/08 06:51
名前: 徘徊人

皆様、お初にお目にかかります。東方projectの二次創作を書かせていただきます徘徊人です。

タイトルの通り、東方projectにおける短編を書いていけたらなと思いますので、今後ともよろしくお願いします。


【ご注意】

《R-18要素を含む内容になります》

・稚拙な表現が目立つ部分が多々ございます。日々精進を重ねてはおりますが、何卒、温かい心でお見守り頂けたらと存じます。

・基本、その物語毎にオリジナルの主人公(名無し)が登場する為、予めご了承くださいませ。

・ご利用の端末によっては大変見辛く表示されてしまうことがあるようです。その点についてもご理解いただけると幸いでございます。

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Re: 【東方project】東方雑多談《R-18》 ( No.3 )
日時: 2023/09/08 08:05
名前: 徘徊人



覚束ない足取りで森を歩く中、僕は涙ながらに言葉を漏らす──アリスさん、愛しています、と。

「………………はは、あははっ、あはははっ!……ぁぁ、っ、ぅぁぁ」

蓋をしたはずの感情が今更になって暴れ出す。恋慕の想い、アリスさんと結ばれたい願望、その全てが僕の中で暴れだす。僕はその場で蹲るように膝を折っては、胸を押さえて己の愚かな恋慕を呪い──

「うぁぁぁぁっ──!!」

涙を流しながら、僕は獣のような咆哮をあげた。その声は森中に轟き、木に止まっていた鳥たちは一斉に翼を羽ばたかせては逃げ出す。それから僕は、涙が枯れるまでその場で泣き続けた。

「おいおいどうした、大丈夫か?」

「──────!」

悲しみに暮れる僕に声を掛けてくれる人が居たので、反射的に顔を上げて声の主を見てしまった。その人とは初対面であった。だけれども──解ってしまった。

「……魔理沙……さん………」

「んー?私の名前を知ってるのか。だが何でこんな晩に?……いや待てよ?……さては最近、『アリス』が言ってた紅魔館に通う人間か?」

「──ッ!?」

彼女が誰かを認識した瞬間、全てを悟った──その時、僕の中で何かが弾けたような気がした。

「───ぁぁ」

あぁ、そうか……そうだった……アリスさんの恋のお相手──それは僕であってはいけないんだ。

「……ごめん……なさい………」

僕は弱々しくも、そう呟いた。それは、魔理沙さんに向けてのものか、それともアリスさんに向けてのものか、最早自分でも解らなかった。

「えっと……私、何かしたか?」

「……いえ……何も……」

「そ、そうか?体調悪そうだけど、大丈夫か?」

「……だ、大丈夫です。ご、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」

「い、いや別にそんな事はないぜ?そ、そんじゃ、私は紅魔館の面倒くさい友人に会いに行くから。またな」

彼女はそれだけ言って、箒にまたがってはその場を飛び去った。僕は去っていく彼女を見送り、また地面に蹲る。

それから、どれくらいの時間をそこで過ごしただろうか。気がつけば、僕は人里に帰ることもなく、茂みの中で一休みしていた。数刻前までの自分の行動が思い出せない──いいや、思い出したくなかった。

「……帰らなきゃ」

そう呟いて、僕はその場に立ち上がる。その刹那、眼に映る世界がグラりと歪んだように感じた。しかし、それを無視して歩き出す。

「……帰ろう、お家に」

そう言って、僕は一歩、また一歩と歩いた。覚束ない足取りで……雨が降る夜道を……いつものようにランタンを灯すこともなく………自宅に向かって。

「ただいま……」

誰もいない、真っ暗な自宅に帰り着いた。僕は灯りをつけぬまま、一人寝床に倒れる。いつもなら、この真っ暗な部屋にてアリスさんの事を好き勝手に考えて慰めるのに……今日は何も考えられないし、何の気力も湧かない──当たり前か、僕はもう……結ばれないのだから。

「ごめんなさい」

僕はアリスさんの事を好いてしまったことを後悔した。だが、全ては僕のせいだ。アリスさんは全くといって悪く無い。僕の勝手な気持ち、僕の勝手な憧れ、それを自己の内の中で押し付けていた僕が悪いだけなのだから。

「ごめんなさい」

もう一度だけ呟いて、僕は瞼をゆっくりと閉じた。そして、眠りにつく直前に思う。

──アリスさん──せめてもう一度、貴方の笑顔を見たい──と。

Re: 【東方project】東方雑多談《R-18》 ( No.4 )
日時: 2023/09/08 08:12
名前: 徘徊人


「──今日は一段と解読が速いわね」

「ぁ、はい……ありがとうございます」

数日後の事である。紅魔館の大図書館にて、いつものように解読作業を行っていた僕にパチュリー様がそう言った。

「……ふふっ」

突然とパチュリー様が微笑みを溢した。それは、僕が初めて紅魔館に来た時と同じである。

「どうかされましたか?」

「空元気」

「……ぇ?」

僕はパチュリー様が呟いたその一言に、間抜けな声を漏らしてしまう。そして、その意味を理解しては顔が熱くなるのを感じた。

「そ、そんな……だ、大丈夫、です。僕は健康そのものだと、思うので……」

「ふふっ、面白いわね貴方。この数日でアリスに振り回されて随分と変わってしまったんじゃないの?」

「そ、そんなことはありません……僕は僕ですので」

「それもそうね」

パチュリー様はそう言うと、読んでいた本を閉じた。そうして、席を立ち僕に歩み寄ると、その深い瞳で僕を見つめ、そして一言。

「辛いでしょう?」

「……パチュリー様、お願いです。も、もうその事については──」

「ふふっ、本当に面白いわね貴方」

そう言って、パチュリー様はもう一度微笑むと──僕に抱き着いてきた。

「あ、あの……?」

「……見てられないのよ」

「……ぇ?」

「貴方のそんな姿、見ていられないの。見ていて苦痛を感じるから」

僕はパチュリー様のその一言に、返す言葉がなかった。僕は彼女にどれほどの気苦労を掛けていたのだろうか……。

「貴方に『恋煩いに効く特効薬は無い』と言ったわね」

「……は、はい」

「でもね──1つだけ、あるのよ」

パチュリー様はそう言うと、僕の頬に両手を添えてくる。そして、優しく微笑んだ後──口付けをしてきた。それも、唇に。

「……っ、ん」

「ん、ぅ……ちゅる」

「んぇ?……え?」

唇が重ねられたのはほんの数秒、僕はどうして良いかも解らず、ただ茫然とパチュリー様を見た。そんな僕を見て、彼女は困ったように笑った後──今度は僕の頭を撫でてくる。それも、やはり優しく。

「──忘れたいのなら忘れさせてあげる。貴方がアリスへの想いを断ち切れるように、私が貴方の想いに対しての特効薬を作ってあげる」

「パ、パチュリー様ッ、そ、そんな……僕はアリスさんのことが好きなんです!その気持ちに、嘘偽りはありませんッ!!」

「えぇ、知っているわ。でも、アリスと魔理沙は相思相愛で共に暮らしてる。私が魔理沙に好意を持っていたとしても」

「……ぇ?」

突然の告白に僕は言葉が出ない。しかし、彼女は変わらず僕に対して微笑みを向けてくれる。そんな笑顔も束の間、パチュリー様は悲しそうな表情を一瞬見せたかと思うと、すぐさまいつもの調子に戻り、僕に向けて言葉を紡ぐ。

「貴方が好きなアリスは魔理沙を、私が好きな魔理沙はアリスを……実に残酷でしょう?恋煩いというのは。貴方も私も同じ──幸せになれない恋煩い。だから──もう諦めるしかないのよ」

「そんな!ぼ、僕は、僕はそんなこと……望んでいませんッ!」

「そう……私も同じ。ここ数年はずっと──その想いで苦しみ続けてきた」

パチュリー様はそう言うと、僕の頬から両手を離し、一歩だけ後ろに下がる。それでも尚、彼女は僕に向けて優しい微笑みを向けてくれている。

「貴方なら、理解できるでしょう?」

「で、できませんッ!」

「そう……本当に強情なのね、貴方って」

パチュリー様はそう言って、少し考え込んだ後に言葉を漏らす。

「ねぇ、貴方はアリスを想うだけで苦しまずに毎日を過ごせている?」

「え……」

「もしそうじゃないのなら、貴方は私が想像する以上に苦しい恋をしているのよ……自分自身と決して結ばれることのないアリスを忘れられずに日々を送る、そんな憂鬱が延々と──」

「……ぁっ」

僕の全てが見抜かれたような気がして、僕はただその場で硬直してしまう。そして──そんな僕に向かい、パチュリー様は言葉を紡ぐ。

「助けてあげるわよ……ほら、おいで」

そうしてパチュリー様は大きなソファーに腰かけ、自分の膝をぽんぽんと叩く。僕は、そんな彼女の一言に導かれるように、とぼとぼと歩み寄っては彼女のもとまで行き……

「ん、良い子ね。それじゃあ、目を閉じて」

「……はい」

僕はパチュリー様の言う通りに、目を閉じ彼女の膝枕に頭を乗せた。そうして、彼女の柔らかい手つきが僕の頭をゆっくりと撫でる。それがとても暖かくて心地よくて……僕は自然と涙を流した。

「辛いのね──大丈夫よ、私が忘れさせてあげる」

パチュリー様はそう言うと、僕の頭を撫でてくれていた手を放し、今度は両手で僕の顔を撫でてくる。僕はそんな優しい彼女に甘えるように、その身を彼女に預けた。

「そう……良い子……」

そう言って、パチュリー様は僕の顔に何度も何度も口付けをしてくる。僕はそれを受け入れた。それを機に、ゆっくりと彼女の手が僕の身体に触れ、服越しに摩られる。

ハジメテでイケナイ行為だと──、それはアリスと望んでいた行為だと──、思っていたのに……少しずつ籠絡されて、僕はパチュリー様の全てを受け入れてしまった。

だって、仕方ないじゃないか──彼女は優しく、そして綺麗で……まるでアリスそのものだったから。

「ん、ぁ、はぁ……」

「んぅ、ちゅ……ん」

パチュリー様が僕の身体を摩る度に、僕の口からは小さな喘ぎ声が漏れる。それが恥ずかしかったけれど、そんな恥ずかしさも今では快感に思えた。

「そう、貴方の初めても……ちゃんと丁寧にしてあげるから」

自慰を遥かに超える快楽とともに、胸の鼓動が高まり……息も荒くなる。初めての口づけ、密着、愛撫──と、パチュリー様によって興奮と快楽が植え付けられてゆく。もう力も抜けて、抵抗する気にもなれなくて……僕はただ、されるがまま、彼女に身を委ねた。

「んぅ……っ、ん、はぁ……はぁ」

パチュリー様の優しい手つきは段々と激しくなり、それと同時に僕の服は剥ぎ取られてゆく。次第に露になる僕の身体──こんな姿、アリスさんに見られたら幻滅されるだろうなぁ。

「ふふっ、初めての快感で幸せね?」

パチュリー様はそう言って、僕の胸の突起を指で弄ぶ。それがまた心地良く、もう既に僕は考えることを放棄していた。だから、もう快楽に身を委ねることにした。

「はぁ、あんぁ……パチュリー……しゃま……」

「ん……どう?」

僕の胸の突起を弄りながら、彼女は問うてくる。僕はそんな快楽に逆らえずに、ただ思った事をそのまま口にしてしまった。

「き、もち……いぃ……はじ………んぅッ……めて……ぅ」

「そう、良かったわ。私も貴方が感じてくれて嬉しい」

パチュリー様はそう言うと、僕に深く口づけをしてくる。僕は、そうして再び与えられる快楽に身を悶えさせ……そのまま彼女に身を委ねた。

「んふ……ちゅ」

「ん……んんッ」

何度も何度も接吻を繰り返しながら、彼女は僕の秘部に指を這わせていく。僕にとって初めての行為──それは、僕を痺れさせるかのように、次第に指を届かせる。ゆっくりと……しかし確実に、パチュリー様の細く綺麗な指が、僕の性器に絡みついてきた。

「ん……ぁ……」

「ん……そう、息を吐いて……力を抜いて」

パチュリー様の言う通りに、僕はゆっくりと息を吐きながら力を抜く。ただパチュリー様の扱きに身を任せ、僕は快楽の渦に飲み込まれてゆく。

「んはぁ……ぁ、あぁあッ!」

そうして、僕の性器が彼女の指で刺激され始めて……段々と下半身の痺れが強くなってくる。僕は初めて味わう真の快楽を前に、涙を流してそれに堪えた。

「あッ、はぁ……んぁっ!」

次第に荒くなる息、頭が真っ白に染まってゆく感覚──それを逃がさないように、パチュリー様が僕の唇を塞いでくる。そんな中でも、指の動きは止まらない。そして、彼女の手が早まっていくのと同時に、僕の性器に絡みついた指は激しく蠢き……僕は自分の性器が痙攣していることに気付いて──そしてとうとう、耐えきれなくなった。

「ひっ、ぅあッ!ぁ……あぁあああっっ!!」

そうして僕の身体は大きく仰け反り、白い液体を思い切り彼女の手に吐き出す。いつもの自慰とは大きく掛け離れた快楽に翻弄された僕は、その白い液体が自分のものだと理解するのに、少しばかりの時間を要した。

「はぁ……あ、あぁあ……」

そうして快楽のあまり、涙で溢れる視界の中──パチュリー様が静かに微笑んでいるのを見た。

「ふふふ……貴方は本当に可愛いわね」

Re: 【東方project】東方雑多談《R-18》 ( No.5 )
日時: 2023/09/08 08:20
名前: 徘徊人



それから、僕は毎日のように紅魔館へと通うようになった。あの快楽が、パチュリー様の吐息やキスの味が、僕のに絡めてきた手が、いけなく囁いてくる魅惑の声が…………欲しくて、解読の仕事で来たという名目すら忘れて、僕はパチュリー様に会ってはイケナイことをする。

僕の心がアリスさんを想い続けていたとしても……カラダはパチュリー様に弄ばれたくなってしまっていたのだ。

「ん……ちゅ……ん、ちゅぅ」

「はぁ、んんぅっ……ぁ、はぁ、はぁ」

いつものように、深夜まで帰る時間を遅らせた僕はパチュリー様に膝枕されながら、性行為を行った。パチュリー様は僕が求める事を揶揄いもせずに、全て受け入れてくれた。

そして今は、彼女の太ももを枕にしながら、まるでアリスさんとシているような錯覚を覚え、僕はパチュリー様の卑猥で極上な扱きに身を委ねる。もう既に2度果てたというのに、僕の性器はいまだ勃起していた。

「はぁ、はぁ……ぁ、あぁあっ」

やがて、パチュリー様の手の動きが徐々に激しくなってゆき──僕の性器が痙攣を始めた所で、パチュリー様に優しく頭を撫でられ、そしてまた唇を塞がれる。その行為が心地よくて。僕はパチュリー様に身を委ねた。

「ん……んっっ……あ、ぁあッ」

そうして3度目の精を放ち、僕の意識はパチュリー様との行為の余韻に浸りながらも、徐々に朧気になる──パチュリー様は相変わらず幸せそうに微笑む。

「──貴方は私をアリスと錯覚してる。色々な初めてを私に捧げてしまったという、取り返しのつかない事への罪悪感を誤魔化そうと……自己防衛的に錯覚が起きてる。だから……そんなに可愛らしく溶けきった表情をしてるのね」

耳に甘い吐息を吹きかけながら、優しく頭を撫でてくれるパチュリー様。僕は、その感覚を長く味わうために、意識を少しずつ手放していく。

「大丈夫、貴方には私がいる。だから、安心して眠りなさい」

パチュリー様のその言葉に、僕は安堵の気持ちを感じて……そして気付けば、深い眠りに落ちていた。









そんな日々が続いて──そんな日々が幸せで──そんな日々が苦しくなってゆく。









「──ごめんなさい、パチュリー様。もう僕は……これ以上、パチュリー様との関わりを持ちたくはありません」

実に身勝手で傲慢だった。快楽に慣れてきた僕にとって、パチュリー様との秘め事は辛くなっていた。それは、アリスさんであると強く錯覚することによる疲労や苦しみが快楽を上回っていたから。

「そう……貴方には解読士として色々と助けてもらったから感謝しかないわ。その事は別に気にしなくても良い。今までありがとう」

別れの言葉を告げられたというのに、パチュリー様は暗い顔をすることなく、寧ろ何かを悦ぶように微笑んでいた。

「それでは……お元気で」

そうして、僕はパチュリー様に別れの言葉を告げ、彼女に背を向けた。

──くちゅっ、ちゅくちゅく

何か卑猥な水音が背後から聴こえてきて僕は足を止めてしまう。そうして、音の方へと振り返ると……ソファーの上で開脚しては、甘い愛液が漏れ出る秘所を見せつけるようにして弄るパチュリー様の姿があった。

「──貴方の、一度も挿れさせてあげたことがなかったわね」

──ダメだ。

「──知ってる?ココに貴方の男性器を挿れることこそが本来の性行為だと」

「……ぁ、ぁ」

──ダメだ、ダメなんだ。

「──生物が子孫を残す為に行われる性行為は、私が今まで貴方に施してきた行為とは比べ物にならない……『幸福』」

吐息混じりに言われたその単語──その単語に、僕は脳を支配される。

「貴方ももう……アリスの事は忘れても良い頃だと思わない?──それに、もう私が欲しくならないかしら?」

その言葉は、僕の心に大きく突き刺さる。まるで心の底を抉られるような、そんな感覚と共に、自分の奥底に眠る『何か』が頭をもたげていくのを感じる。

「……幸福を手放せば辛いだけ。2度とない、結ばれない独り想いを紡ぐのなら──今ある幸福に身を任せればどう?」

──くちゅり

それを見ているだけで……僕は履物の中で先走りの汁を漏らしていた。もう視線を外すことができない、荒くなる息を止めることができない、今まで感じていたあの快楽を上回る『幸福』を知りたい────でも、それは僕の生涯の中で、本当のハジメテを捧げてしまう。

──くちゅくちゅっ

「……んっ………はぁっ……おいで?」

それを察したかのように、パチュリー様は僕を手招きする。僕は、自分の中の理性は何処へ行ってしまったのか、勝手に足が動いては彼女のもとへと吸い寄せられた。

──くちゅっくちゅっ

そうして秘所を弄っていたパチュリー様の真正面まで来て、僕は無意識に履物を脱ぎ下ろし、今まで以上の快楽が得られることに興奮しきって震える性器を曝け出していた。彼女が挑発的に水音を鳴らす度に──僕のソレは勝手に反り返っては白い液を先端部から少しずつ漏らしてゆく。

「ふふっ、本当の本当。後戻りもできなければ、越えてもならない大切なハジメテ───アリスじゃなく、私に捧げてみない?」

その言葉に、僕はもう抗えなかった。パチュリー様が僕に見せつけるようにして、その綺麗な身体を露わにする。そして、彼女の秘所に僕の男性器をあてがい、そしてゆっくりと腰を落としてゆく───その快楽の波は、僕から完全に抵抗力を失わせた。

──ぐちゅっ、ぶちぶちっ!

「あっ、あぁ……ぁっ!!」

──ぶびゅるっ、ぐちゅるるっ、ぷびゅっ!

「ん、あッ!……ふふ、どう?私は貴方にとって、ようやく『アリス』を上回った存在になれたかしら?」

──それは、今までしてきた性行為の中でも一番の悦楽。これ以上の快楽は存在しないだろうと思えるほど、僕の心を満たしてゆく。僕は、パチュリー様の膣内に男性器を突き挿れると共に、果てていた。そしてパチュリー様は、そんな僕を見て、満足そうな笑みを浮かべる。

「んっ……ふふっ、幸せそうね。もっとアリスを想像しなさいな……私が、貴方にとっての『アリス』になってあげるから──ほら、おいで?」

「あっ……はぁ、はぁッ!」

パチュリー様に誘われるように、僕は再び腰を動かし始める。今までとは違う幸福感と背徳感が僕の心を満たしてゆく……一度動かせば身体が震え上がるほどの快楽が電流のように駆け巡り、表情筋の機能が失われて涎が垂れてしまう。

「なに……こりぇ……とまんにゃいぃ……っ!!」

「良いわよ、もっと激しくしても。私は貴方の恋人だから、貴方が満足できるまで、何度でも悦ばせてあげるわ」

パチュリー様のその言葉が、頭の中の何かを壊してゆく。もう何も我慢すること無く、僕は快楽のままに腰を打ち付け、果てる度に白濁液を吐き出し続けた──その度に快楽が増幅し、遂にはパチュリー様に跨っていることも忘れて、僕は自らの快楽の為に腰を振り続ける。

「あ、あぁ!あひぁ……!!」

情けない声を上げる僕にパチュリー様が優しく微笑んで、口付けをしてくる。その行為があまりにも幸福で、僕は……ただパチュリー様に甘えるように、快楽を求める為に腰を動かし続けた。

「あ、あっ、パチュリーしゃまッ!もっとぉ!」

「ふふ……可愛い。良いわよ、貴方が満足するまで、どれだけイっても止めてあげないわ──その代わり、私の事をアリスと思って構わないから」

「はぁい、アリスしゃんッ!アリスしゃぁ──ああぁあっ!!」

そうして快楽に没頭してゆく中で、パチュリー様が僕の背中に手を伸ばしてくる。そして、僕の首に手をかけて、そのまま抱き寄せてきた。──アリスさんを錯覚させるような甘い嬌声と、パチュリー様の淫らな身体の感触……僕は、そのままパチュリー様に抱きつくようにして、再び快楽の海へと溺れていった。

Re: 【東方project】東方雑多談《R-18》 ( No.6 )
日時: 2023/09/08 08:26
名前: 徘徊人



──翌日。紅魔館の大図書館にアリスさんが来た。久しぶりの再会に彼女は屈託のない笑顔を見せてくれた。それに僕も優しく微笑んだ。








──だけど、もう忘れてしまった。








「紅魔館で解読の仕事をしていたなんて……それなら今度、私のアトリエにある魔導書の解読をお願いしても?ずっと独り身だから部屋は少し散らかってるけれど……」








──今になって、パチュリー様の言の葉が嘘であったと気づいても。








「ごめんなさい、僕……パチュリー様からの魔導書で手一杯になってて」








──もう帰ることなど出来なかった。








【END】

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