官能小説(オリジナル18禁小説)

貴方だって、愛してる【6/5更新!&ストーリー完結】
日時: 2016/06/05 09:22
名前: ねむねむ

1、すべての始まりは、出会いから


私は、とある会社の受付嬢になった。大手というほどではないが、それほど裕福な会社。受付のデスクに構え、やって来た客人の相手を軽くするだけで、月に10万とはいい職場だ。

「……社長に取り次いで貰えるかな。今からここの社長さんと打ち合わせでね。」
暇潰しにスマートフォンを触っていると、いつの間にかサラリーマンが立っていた。寒そうにコートの襟をピンとさせて、薄い笑みを浮かべていた。

「あ、すいません。社長ですね………はい。承っております。どうぞ。」
パソコンで今日の日程をちらりと確認すると、確かに『社長と麻倉(あさくら)製薬の打ち合わせ』と書かれていた。

「案内いたしますね。……こちらへどうぞ。」

「ありがとう、助かるよ。」


〜Prorogue すべての始まりは、出会いから〜




_目次_

・人物紹介  >>11  ・バレンタインデー小説  >>13

・ホワイトデー小話 >>17

・序章  >>0>>1>>2>>3>>5>>6>>7>>8>>9>>10

・二章  >>12>>14 >>16 >>18 >>19>>20>>21

・三章 >>22>>23

・最終章>>31

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Re: 貴方だって、愛してる ( No.2 )
日時: 2015/12/24 20:01
名前: ねむねむ

2、密会


その夜は雨だった。小雨が微妙にパラパラと降りしきり、ずいぶんと中途半端だ。定時の8時に退社してから、服はスーツのままでやって来た。ナンパ相手に私服は、馴れ馴れしい気がしたからだ。折り畳み式の傘を閉じ、改めて自分がやって来たレストランを眺める。分かってはいたが、やはり高級感が溢れている。エントランスには噴水や天使像、バラ園が広がり、綺麗にライトアップが成されている。
「や、おまたせー」
「こちらこそ…こんな綺麗なレストランに誘われたのは、初めてなので。」
「喜んでもらえて嬉しいよ。じゃあ、中に入ろうか。」
彼が先に歩き出し、私はあとに続く。ハイヒールがコツコツと石畳の地面に響き、なんだか不思議な空気だった。カラン、コロン、とドアの開く音と共に、彼がこちらを振り向いた。
「どうぞ、先に入ってよ。レディファースト、かな。」
クスッと笑いながら、私を招き入れる。わざと私を気に入らせようとしているのか、そんな疑いがあった。が、私は好奇心に負けている。
「ありがとうございます。」
笑顔でそう言って、そうそうに中へと入った。




Re: 貴方だって、愛してる ( No.3 )
日時: 2015/12/28 21:26
名前: ねむねむ

2、密会


豪華なシャンデリアと、おごそかに流れるクラシック。まさに高級レストラン、という感じだ。今さらのように、自分が場違いに見えてきて、料理のすすみも不自然に遅くなってしまった。
「どうしたの?具合でも悪い?」
「あ、いえ…そういうわけではなくて、私には、少し場違いな雰囲気のように思えて……」
少し言いにくかったが、まだ多く残ったメインディッシュに目を落とす。だがそんな私とは対照的に、彼はゆったりと微笑む。
「そんなことはないですよ。…あぁ、お味の方はどうでしたか?」
「とても美味しかったです…でもどうして私に……?」
そう、それがずっと疑問だったのだ。今日初めて会ったのに、こんな綺麗なレストランに誘われ、こんな豪華なディナーをご馳走になっている。疑わしさもあるが、好奇心に負けて私はここにいる。ならば、好奇心に逆らわず『どうしてナンパしたのか』聞いておきたかった。
彼は再び微笑み、そして小さく苦笑を漏らした。
「自分でも恥ずかしいよ…初対面の人にナンパなんかして……でも、それぐらい君に惹かれてしまったんだよ。……慌てて名刺の裏に文を書いて渡すくらいに、ね。」
「……?」
つまり、どういうことなのだろう。いや、これは予測して答えなくてはいけないのだろうか。答えに戸惑っていると、彼が先に口を開いた。
「……君を、調教したいんだ。__性的に。」

Re: 貴方だって、愛してる ( No.4 )
日時: 2015/12/31 23:56
名前: ねむねむ

年末にぶっこんできた新人に閲覧50もくださり、本当にありがとうございました!更新ペースも遅いですが、来年もよろしくお願いいたします!

2015/12/31 23:56 ねむねむ

Re: 貴方だって、愛してる ( No.5 )
日時: 2016/01/05 08:18
名前: ねむねむ

3、走り書きの名刺


これが、俗に言う一目惚れか。
打ち合わせにに来た会社の受付で、山代将生は驚愕した。それは自分に対するものであって、べつに会社がどうこうというわけではない。いや、目の前に座る受付嬢を一瞬で好きになってしまうとは、この会社は末恐ろしいのかもしれない。
「……社長に取り次いで貰えるかな。今からここの社長と打ち合わせでね。」
言いたいことはそんなことではないんだ。だが将生もそう子供ではない。打ち合わせだ、と本当に必要なことしか言わない。代わりに、エレベーターの中で、名刺の裏にペンを走らせた。慌てていたせいか、大した言葉も浮かばず、ありきたりな内容だ。だが、それもどうでもよかった。
『今夜9時、会いましょう』
それと、将生の行きつけのレストランの住所を書き終えると、ふぅと息を吐いた。エレベーターが止まると、将生はペンをポケットに戻し、名刺を読み返して、最終確認をする。
「……?どうぞ。」
彼女の不思議そうな声だ。声も可愛らしく、しかし大人らしさも含まれた女性の声だ。将生はまたその声に、心が跳ねるのを感じていた。
「あぁ、待たせてごめんね。」
さっさとエレベーターから降りて、彼女にまた微笑んだ。まだ形を持たない、狂気をはらんだ恋愛感情が積もっていくのが、将生自身にも分かっていた。

Re: 貴方だって、愛してる ( No.6 )
日時: 2016/01/06 18:42
名前: ねむねむ

3、走り書きの名刺


小雨の降るなか、将生達の夕食は終わりを迎えていた。将生の言いたいことは、『調教したい』。それだけで、それを強く切望していた。小柄な体型をハイヒールでごまかしている彼女は、かなり戸惑った表情で、困惑を隠しきれないという風だ。
「あの……それって、どういう…?」
やっと絞り出されたその声は、随分と弱々しかった。当然と言えば当然か、将生は後付けでそうも思った。
「どういうって言っても…言葉の意味通りだよ。君を俺の女にしたい。」
それ以上は説明しなかった。想像に任せるように、そのまま口をつぐむ。彼女はまだ悩んでいる。将生を見ては目を落とし、また将生を見る。このままでは話が進まない、将生は仕方なくもう一度、口を開いた。
「じゃあ一回ホテル行こっか。今から。」
「え?ホテル…?」
「決まってるでしょ?ラブホテル、セックスしよう。」
淡々とそう告げると、今度は彼女が口をつぐんだ。重い空気が数分ほど流れていく。
「…でも、私……そういうことは………」
決心が着かない彼女を見ていると、いやに自分が不機嫌になっていくのが分かった。雪が積もるように溜まっていく腹立たしさが、つい頂点に達して、将生はガタッと立ち上がった。
「会計は俺がするから行こうか、ホテル。」
「え…?ま、待ってくださ…」
「待てないよ。俺は君が好きだから、今すぐにでも調教したいくらいなんだよ。」
さっさと会計を済ませ、彼女の手を強引に引く。大股で歩く将生に着いていこうと、彼女は必死に早足で、ハイヒールのかかとを鳴らす。息が徐々に荒くなり、掴んだ手にも痛みが現れ始めたのか、時おり顔を歪めていた。
「一度休もうか。手も痛いだろうし。」
そっと、その折れそうなほどに細い手をはなすと、言い表せない寂しさが込み上げた。



Re: 貴方だって、愛してる ( No.7 )
日時: 2016/01/11 12:37
名前: ねむねむ

4、つかの間の休息


「……将生さん…本当に行くんですか?」
将生の後で、彼女の不安そうな声が聞こえていたが、あえて無視して別の話題に変える。
「疲れたよね、そこのベンチで待っててもらえるかな。自販機で飲み物買ってくるから。」
「え?……はい。」
冬の寒い夜のせいか、彼女の吐く息は一瞬で白く染まっていく。いつの間にかそぼ降っていた雨もやみ、コンクリートが湿っていた。すぐそばの自販機でホットコーヒーを2本買って、ベンチに座る彼女に渡した。
「はい、コーヒー大丈夫だよね。」
「あ…ありがとうございます。」
冬だからか、彼女の白い肌がよりいっそう寒々として見える。
「そういえば、名前聞いてなかったね。ご飯も食べたのに。」
「……彩希…麻野、彩希です。」
麻野 彩希(あさの さき)、それが彼女の名前だった。
「そっか…麻野さんか、よろしくね。」
彩希はうなずくだけで、コーヒーで手を温めているだけだ。だが、ふと思いついたように口を開いた。
「あの……どうして、私なんですか…?」
「どういうこと?」
「その…どうして私をディナーに誘ったり…するのか、分からなくて…。」
どうやら『ホテルに行ったり』という言葉は言いにくかったようで、一瞬口ごもった。だがとても素直で純粋な質問だと、将生は感じていた。
「君が好きだからだよ。今まであったどの女性よりも、ずっとずっと好きなんだ。だからついついご飯に誘っちゃったんだ。」
「でも…私は……。」
「麻野さんは俺が嫌い?」
「そ、そんなこと…でも、わからないんです…まだ……」
それは当然だと、将生も分かりきっていた。急に、しかも今日初めて会った男に『好きだ』と言われても、素直に喜べるわけがない。むしろ不審がるくらいだ。
「分かってもらいたいから、これからホテルに行くんだよ。」
「………」
麻野さんは何も答えられなくなっていた。
「じゃあ行こうか。場所は俺が知ってるから。」



Re: 貴方だって、愛してる ( No.8 )
日時: 2016/01/18 17:34
名前: ねむねむ

1、欲望と蜜



彩希がシャワーを浴びている間、暖房とテレビをつけて待っていた。まあまあ良いホテルを選んだおかげで、すえた臭いもしなければ、不潔感もない。予想はできていたが、彼女はこういう場所は初めてだった。部屋に入る前から落ち着かない様子で、フロントを右往左往していた。
当然、部屋に入るとその緊張は高まったらしく、かばんを置いただけでソファーにも座らず、早々にシャワーに行ってしまった。
数分ほど経った後に、シャワーの音が止まり、ドアの開く音がした。
「お待たせしました…」
「そんなにまってないよ、まだ10分くらいだし。」
独り占めしていたソファーの左によって、彼女に手招きし、
「もう髪乾かしたんだ。じゃあ、こっち来なよ。」
「はい…」
タオルを持ったまま彩希は歩み寄り、そっと隣へ座った。その動作すらも愛くるしい。ハイヒールを脱いだせいか小さな体が、よりいっそう小柄に見える。タオルを巻いただけの無防備な姿が、将生の欲望を強くした。
今すぐにでも押さえつけて、無理矢理にでも言うことを聞かせて____
汚い欲だと、将生自身も分かっている。それほどにそそられ、煽られている。
彩希には、そんなつもりが一切ないのに。
「麻野さん…ベッド行こう。」
「…でも……」
最後まで、その言葉は聞かなかった。否、聞きたくなかったのだ。彩希の腕を掴み、力のありったけでベッドに押し付けた。彼女は声も出せず、悲痛なうめき声を漏らした。
「んー!んーっ!」
「じっとしてて。」
有無を言わさず、そのまま押さえ込み身動きをとらせない。上からのしかかり、欲望をぶつけるかのように、タオルを剥ぎ取って捨てた。皮下脂肪がほとんどない、白い体だった。
「んーっ!!」
彩希の声が割れんばかりに鳴り響く。だが、将生はもう止まれない。露になった胸に吸い付く。最近、思春期を迎えたばかりのような、貧相で白い胸が、将生の危険すぎる欲を、『まだまだ』とばかりに加速させていた。


Re: 貴方だって、愛してる ( No.9 )
日時: 2016/01/24 10:35
名前: ねむねむ

5、欲望と蜜


「やだっ…将生さんやめて!いやぁ!」
さすがに隣へ聞こえてしまいそうなほどの叫び声で、何度も将生を拒む。それでも将生は構わず秘部へと手を伸ばしていく。
「……!!いや、いやです……そんなところ___」
将生に、その声は聞こえていなかった。しかし、聞こえていたのだが、無視しているのだ。
まだ濡れてもいない秘部の中に、指をズブッと差し込むように入れる。狭く浅く、窮屈だった。まだ中指一本だというのに、狭苦しい穴がさらに締め付けた。
「あぁっ!やめて!いや、いや!!」
将生は何も答えない。黙ったまま指を動かしてほぐしていく。
ほぐしていたのだが、我慢ができなかった。まだ十分に湿っていない秘部から指を抜くと、シャツを脱ぎズボンのチャックを下ろした。
「待って……待ってください…、お願いだから!」
待つはずがなく、彼女を押さえ込み無理やり足を広げさせる。さながらプロレス技のようで、はたから見れば強姦に等しい光景だ。
ついに腰をかがめて、血管の浮き出たその固い局部を、秘部へと狙いを定めた。

Re: 貴方だって、愛してる ( No.10 )
日時: 2016/01/30 20:42
名前: ねむねむ

5、欲望と蜜



「入れるよ。」
たったその一言だけ告げて、奥まで押し込むように挿入する。当然、処女の彩希は声にならない悲鳴が突き抜ける。
「っ〜〜〜!!!」
息苦しいほどに締め付けてくる中は気にせず、腰を動かす。
「あっ、あああぁ!!いやぁぁ!!」
将生にはそんな声など届かない。むしろ、嫌がる彩希を押さえつけて、犯し続けたいという欲望にまみれている。だからこそ止める気も毛頭ない。
「あぁぁ!あぁっ!やめて!将生さん!!」
無心で腰を揺らしていると、ベッドのシーツに赤い染みが出来ていることに気付いた。止め時か、頭の隅でそんな考えがよぎる。しかし、彼女の声がそんな弱い考えを掻き消した。
「あああぁ!!!」
気に止めることなく、中に精液を流し込む。自分でも、これまでにない射精の快感に驚いていた。
「はっ…はぁ…っ、将生さん………」
「ふぅ…」
ずるりと中から引き抜いて、そのまま彼女の顔面に向ける。
「舐めろ。」
「え……?」
彼女の、破弧の血と精液がどろどろに付いた局部を向けたまま、そう促す。
「…冗談、でしょう……?」
「舐めろ。」
それだけ、また繰り返す。だが彼女は戸惑ったままで、何故か無性に腹が立った。
「舐めなさい!」
ぐいっと頭を掴んで、無理やり口に入れる。
「んーーっ!!」
彼女の顔が歪んで、いやいやと首を振る。その行動にまたも腹立たしくなり、怒鳴り付ける。
「彩希!舐めなさい!」
涙を目に溜めた、怯えた目でそっと舌を動かし始めた。
「そう、いい子だね…彩希。」
彩希のたどたどしい舌使いに浸りながら、女性を名前で呼んだのは彩希が初めてだと、優越感を覚えていた。


Re: 貴方だって、愛してる ( No.11 )
日時: 2016/02/06 10:36
名前: ねむねむ

人物紹介&これまでのまとめ


序章がやっとのことで終わりました。お久しぶりです、ねむねむです。
そろそろあの二人の詳しい設定も公開しておいたほうが、分かりやすいかと思いまして、こういうのも設けてみました。
少しでもお役に立ててくださればありがたいですm(__)m


〜麻野 彩希〜

・アサノ サキ ・誕生日…11/23 ・血液型…B
・身長…151p ・体重…49s ・年齢…22歳
・性格…人見知りで友人が少ない。押しが強いと断れない。背が低いことは気にしていない。
・その他もろもろ…どことなく幸薄げだと思われがち。(本人はその気なし)。怖がりだが、好奇心は強い。


〜山代 将生〜

・ヤマシロ マサキ ・誕生日…3/26 ・血液型…AB
・身長…181p ・体重…62s ・年齢…27歳
・性格…かなりのサディストだが、今までそれをぶつけられる相手がいなかったため、自覚もほとんど無かった。(両親から厳しい教育を受けてか、その反動も含まれている)。あらゆることに無頓着だったが、彩希との出会いで一変。
・その他もろもろ…人付き合いは良いが、大体は浅い関係。あらゆることに無頓着。興味のあるものはとことん弄ぶ。

____

いかがでしたでしょうか。そろそろコメント欲しいですね…(遠い目)
あと単発で何か書きたいとも思っています。
募集とかしてみたいんですが、誰も希望してくれなかったら辛いのでとどまっております。
また考えがまとまり次第、発表させていただきますね。

これからも彩希さんと将生くんをお願いいたします!

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