官能小説(オリジナル18禁小説)
- 貴方だって、愛してる【6/5更新!&ストーリー完結】
- 日時: 2016/06/05 09:22
- 名前: ねむねむ
1、すべての始まりは、出会いから
私は、とある会社の受付嬢になった。大手というほどではないが、それほど裕福な会社。受付のデスクに構え、やって来た客人の相手を軽くするだけで、月に10万とはいい職場だ。
「……社長に取り次いで貰えるかな。今からここの社長さんと打ち合わせでね。」
暇潰しにスマートフォンを触っていると、いつの間にかサラリーマンが立っていた。寒そうにコートの襟をピンとさせて、薄い笑みを浮かべていた。
「あ、すいません。社長ですね………はい。承っております。どうぞ。」
パソコンで今日の日程をちらりと確認すると、確かに『社長と麻倉(あさくら)製薬の打ち合わせ』と書かれていた。
「案内いたしますね。……こちらへどうぞ。」
「ありがとう、助かるよ。」
〜Prorogue すべての始まりは、出会いから〜
_目次_
・人物紹介 >>11 ・バレンタインデー小説 >>13
・ホワイトデー小話 >>17
・序章 >>0>>1>>2>>3>>5>>6>>7>>8>>9>>10
・二章 >>12>>14 >>16 >>18 >>19>>20>>21
・三章 >>22>>23
・最終章>>31
- Re: 貴方だって、愛してる ( No.1 )
- 日時: 2015/12/23 20:14
- 名前: ねむねむ
2、密会
「こちらでございます。」
社長室の前で足を止め、振り向く。するとまた、男性は笑顔になり、一枚の紙切れを、私に差し出した。
「案内ありがとう。これ、名刺。お礼にはダサいかな?」
まさかダサいとは言えない。こちらと微笑み返して、
「ありがとうございます、受け取っておきます。」
踵を返して、また受付へと戻って来てから、その名刺を改めて見てみる。
麻倉製薬 副社長 山代 将生(やましろ まさき)
そして電話番号が書かれていた。
「ふーん………あ、なにこれ…」
何気なく後ろを見ると、走り書きをしたような文が1つあった。
___今夜9時、会いましょう___
そのあとに書かれた住所。検索すると、とある有名料理雑誌で星三つを獲得した、高級レストランだった。ナンパにしては、かけるお金がずいぶんと高い。だが、それが私の好奇心を煽った。どうせ時間もあるし、一度行ってもいいだろう。
「ま、ご飯だけいただけばいっか。」