官能小説(オリジナル18禁小説)
- 初恋ポイズン
- 日時: 2018/03/23 00:12
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
みなさんどうも、とある少女と申します。
官能小説を書くのは初めてですが、美しく、そして切ない。そんな物語にしていきたいと思います
それから、初心者なのでアドバイスや感想待っています。
では、官能の世界へお連れ致しましょうー
プロローグ* >>1
第一話 偽物の私* >>2-4
第二話 最悪な社長様* >>5-7
どこか遠い夢* >>8
第三話 思い出せない、初恋* >>9-13
第四話 嫉妬しやすいメイド様* >>14-16
第五話 初恋探し* >>17-21
- Re: 秘密の、恋。 ( No.17 )
- 日時: 2017/03/18 11:52
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
第五章 初恋探し
「おはよう」
『おはようございまーす』
「あ、茜さん!昨日は、ありがとうございました…。あの、今日も」
「おはよう、ごめんなさい。今日は用事があるの」
「あ、わかりました…」
もう、数日が経っていた。最近の私はおかしかった。何度やっても満たされない。
ぽっかりと空いた穴は、私の傷となっていた。何故か、社長のことだけが気になって。この気持ちだけが、修正できないまま時間だけが進んでいってしまっていた。最近は、男で満たされないから社長の貰ったネックレスを見ては、自慰行為を行っていた。
「みんなー!明日から三連休だ。旅行にでも行ってこいよー」
「三連休…ねぇ。…あっ!」
休みなんて、寂しくなるだけだと思っていたけど…いい方法を思いついた。実家へ帰ろう。私はここが地元だけれど、幼い時に住んでいた頃は実家だった。戻ったら、なにかが、分かるかもしれないと私は思った。
初恋の。初恋の相手の事を、よく知るチャンスだ。
- Re: 秘密の、恋。 ( No.18 )
- 日時: 2017/03/25 16:11
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
「…懐かしいな」
電車に乗って遠くもないここに来るのは、簡単なことかもしれない。「もうすぐ着くよ」とメールを母にし、電車を降りた。
「茜ー!久しぶり!」
そう言って抱きついて来るのは私の唯一の親友、飛鳥だった。
「久しぶり。元気にしてた?」
「うん!そっちは?」
「元気よ。あすちゃんの顔見て安心した」
あすちゃんは、小学生からの幼馴染で、優しくて。私の初恋の人とも、仲良かった。
3人で遊ぶことが多かったな、なんて昔の事を思い出す。
「相変わらず田舎ね、ここは。近いのに、ここはまるで違う世界みたい。」
「そんなに?結構ここも発展したんだよ!あそこに大きなビルが建つんだって。」
この街も、いずれ変わっていく。私が変わったように、ここも変わるんだ。
寂しさを少し感じながら、私はどこまでも続くような田んぼ道を眺めながら歩いていた。
「京子おばさーん!茜、帰ってきたよ!」
「あら!茜!遅いわよ、麦茶が温くなっちゃたじゃない。」
子供みたいに顔を膨らませながら言うのが、雪平京子。私のお母さんだ。
「淹れなおさなくていいよ、まだ飲めるから。」
「いいわよ、いいわよ、上がって待ってなさい。」
「京子おばさん、優しくていいなー」
座布団を出してそこに座る、ふとあすちゃんを見れば、悲しそうにしていた。
「はい、どうぞ。飛鳥ちゃん、優しくないわよ。あ!茜、後でお墓参りに行きなさい。」
「うん、行ってくるよ。」
あすちゃんのお父さんとお母さんは、あすちゃんが幼かった時に交通事故で死んでしまっていた。空気が重くなる中、あすちゃんがそれを遮るように、
「あ!私ね、結婚することになったの。」
「え、ほんと!?おめでとう。結婚式は?」
「7月の20日。」
「もうすぐじゃない!」
びっくりする私に、へへっと笑いながら「来てね」と言った。私は頷くと、お母さんがニヤニヤしながら聞いてくる。
「そっちはどうなの?」
「え?」
「恋とかよ!」
「あ!」
私が思い出したように声を出すと、二人は首をかしげる。
「私の、初恋の男の子のことを知りたいの。」
- Re: 秘密の、恋。 ( No.19 )
- 日時: 2017/04/02 22:06
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
「「初恋の…男の子?」」
二人は首をかしげる。やっぱ分からないのかな…
「茜ちゃんが、帰って来たんだって!?」
と、少し興奮気味な声が聞こえて後ろを向けば…
「あ!光ちゃん!」
あすちゃんの顔がパァッと明るくなる。光ちゃん…そんな人、いたかしら…?私が後ろを向くと
「飛鳥も来てたんだ。!…茜ちゃんだ!久しぶり。」
そんな優しい声に、私は戸惑っていた。
「あれ?茜、覚えてないの?光汰君よ。」
「ねぇ、もしかして、初恋の相手って!」
「え、そう…なのかな?」
じっと顔を見れば、少し懐かしい感じもする…。
「え、初恋の相手!?俺が?」
「よく、昔遊んだよ?」
「引っ越した!?」
「引っ越しては、無いけど…」
よく昔遊んだ…でも、引っ越してない…この人が、私の探してた人…?
「そうだ!これから、一緒に飲み行かない?…二人で。」
「え。二人?なら、あすちゃんも…」
「ほらほら、行ってきな!」
そうに言われ、二人で飲みに行くことになった。
- Re: 秘密の、恋。 ( No.20 )
- 日時: 2018/03/01 23:58
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
もう一年たってたかw
本当にごめんなさい!近日更新を再開しようと思います!
- Re: 秘密の、恋。 ( No.21 )
- 日時: 2018/03/19 21:45
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
「ごめん!!」
居酒屋に入るなり、光汰君はなぜか私にあやまった。
なんで?と聞き返せば、申し訳なさそうに
「本当は、茜ちゃんと話したことないんだ。」
「え?」
「…でも、ずっと遠くから見てた。3人で、遊んでいるところ。本当は、話しかけたかったんだけどね。」
そう言って寂しそうに笑う光汰君に、私も見覚えがあった。いつも木の影に隠れて、内気そうな男の子。
「ううん、私も話しかければよかった。」
きっと彼の存在には、気づいてた。話しかけられなかったのは、彼と同じ様に勇気がなかったから。
でも、あすちゃんは気にかけてたっけ。私の初恋の男の子も、光汰君に遊ぼうと誘おうって言ってたかも。
結局私は、その二人に振り回されてたんだ。その分、二人の存在も大きかった…。
「え、と…」
しばらく思い出に浸っていると、光汰君はあの時と同じ様な顔をして私に話しかけようとしていた。
でも違うのは、こうやって面と向かって話しているということ。
「さ、飲ものもー!!生ビール大二つジョッキでー!!」
お酒は強いほうでもなかったけれど、私はぐんぐん一人で飲んでしまっていた。
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「は、ぁ…はぁ」
誰かの吐息が近くで聞こえる。
「…ん?」
ここはどこ?…多分ホテル。いや、ラブホ。何も思い出せなくて、分かるのは自分の体の熱とぐちゃぐちゃと聞こえるの水音。
嫌な予感がして、見たくなかった上を見上げれば光汰君が上下に動いていて。
「茜ちゃん、もしかして感度悪い?…っく!」
「…え?」
素早くソレを抜いたと思えば、私の顔にかかっていて…。
しばらく放心状態のまま、私は事態を整理した。
「…はぁぁぁ!?」
私、光汰君とエッチしてる!?
- Re: 秘密の、恋。 ( No.22 )
- 日時: 2018/03/23 00:12
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
作品との意図が合わなくなってしまったため、
題名を変えさせていただきます。ご了承ください
「初恋ポイズン」
- Re: 初恋ポイズン ( No.24 )
- 日時: 2018/10/28 01:43
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
「ほんっとうに、申し訳ありませんでした…」
見間違いじゃなかったんだ。土下座してる光汰君を横目に、ため息を漏らす。
「だ、大丈夫。」
「そっか!ならよかった!」
満面の笑みの彼に、本日二度目のため息を漏らした。
お酒に酔った私がどうやら誘惑してしまったらしい。最近欲求不満ということもあり、自業自得だよね…。
「あ、今日私帰るから。」
「えー…悲しいな」
「ふふふ、ありがとう。でも、もしやる時は意識がある時に…ね?」
耳元で囁けば、赤くなる耳。
朝からだるく重い体を腰を上げる。
絶対に他人とお酒を呑まないことを、私は心の中で約束した。
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「いつでも帰ってきてよ、茜。待ってるからね!」
母の優しい笑みに、笑いかけた。
お墓参りも済んで、父母の顔を見れて、友人とも会って、もうやりのこしたことはないだろう。
よく知りもしない人と体の関係を持ってしまったのは汚点だけど。
「結婚式には絶対来てよー?茜!」
「はいはい」
「それから私、この人と結婚するから!今更初恋がなんだの言われても遅いからねー?」
あすちゃんがグイッと手を引く方を見れば…
「えっと、妻をよろしくお願いします」
…照れてそういう光汰君の姿。
「は?」
「ごめんごめん、言うの忘れてたね」
「え、いやあの…光汰君!?」
悪気もなく笑っている光汰君に、悪寒が走る。
え?嘘でしょ…!?
「電車きたよ、茜。体には気を付けて。」
「また遊ぼうね!」
私は、まだ血の気の引いたまま電車に乗った。
笑顔を無造作に作り手を振った。
最悪の三連休…になってしまった。
またため息を漏らした私は、まだ手を振る三人をみて自然と微笑んでしまっていた。
また来ようかな。次は、私の決心がついた時に。
- Re: 初恋ポイズン ( No.25 )
- 日時: 2019/10/05 22:43
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
お久しぶりです、とある少女です。再開とはいったものの、全く更新できていなくごめんなさい。今日から週一で土曜日に更新していこうと思いますのでよろしくお願いします!
では、本編へどうぞ。
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第6話 再会
最悪の三連休からいくつかの季節がすぎて、世間は夏休みだのなんだのと浮かれる季節になってしまっていた。
その間の私は異様で、男遊びも拍車がかかるように毎晩していた。あの社長と出会う前と出会った後では、私がなんら変わり無いように周りからは見えるだろう。でも何かがぬけおちてしまったと思うくらい、あいつの存在は憎たらしいほど大きかったのだと思う。
「…茜さん?」
「え?」
急に話しかけてきた裕君を見て、ここが会社ということを思い出した。
過去のことは忘れて、今は仕事に集中しないと。でも今日は…
「もう、ぼーっとしてないで行きますよ!
今日は茜さんが社長直々にお呼ばれした新商品の発表会なんですから!」
「知ってるわよ!」
急に大きな声を出した私に、裕君がびくっとする。
その新商品っていうのは、社長の秘書だった頃に携わっていた赤リップ。ようやくできたみたいで、会社でもすごくいいらしいという噂がたつくらいではあった。
ほんの少ししか携わっていないのに、なんで社長は私を呼んだのだろう?
「す、すいません…。でも、ありがとうございます!僕も連れて行ってくれるなんて。」
「いいのよ。裕君は私の大切な部下だもの。」
その言葉に顔を赤くする彼に、私は相変わらず可愛くていい子だと実感する。
でもごめんね、裕君。本当は一人で社長と会うのが怖くて貴方をつれていくことにしたの。
そんなことは知らずに私に無邪気に笑顔を向けてくる彼に、申し訳なくなる。
「…じゃ、行こうか。」
「はい!」
- Re: 初恋ポイズン ( No.26 )
- 日時: 2019/10/13 20:02
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
目があった瞬間、ドキっとした。
目が離せなかった。
「…社長。」
「久しぶりだな、雪平。元気そうでよかった。」
そう言って不敵な笑みを浮かべ頭を撫でてくる社長に、はっとして目を逸らす。
発表会に着いた頃には、大勢の人が既に集まっていた。
「お久しぶりです、雪平さん。神楽です。」
「お前がやめた時は少しは悲しかったけど。秘書としての神楽は優秀でいいぞ。誰かさんと違って遅刻もしないしな。」
その言葉に私は思わずムッとする。
それでも、「悲しかった」といってくれたことに驚いていた。
本音なのかは分からないけど。
「それはそれは。よかったわね、いい秘書が見つかって。お似合いだこと。」
神楽さんはあからさまに顔を真っ赤にする。そういえば、この二人の関係はどうなったのだろうか。
以前に見たときよりかは、距離が近くなってる気がする。
そんな二人をみて、少し胸がチクン、としたのは気のせいだろう。
「そちらの方は?」
「あぁ、私の部下の永瀬 裕くん。
とっても可愛くて、仲良くさせてもらってるの。」
私は裕くんの手をとって体を密着させる。裕君がいつものように顔を真っ赤にさせて「あ、茜さん!」と言っているが気にしない。
「ふぅん…」
社長は面白くなさそうにこっちを見る。
次の瞬間、私は社長に腕をつかまれた。
「雪平、ちょっとこっち来い。」
「ちょ、社長!?」
つかまれた社長の手は熱を持っていて、私の体さえも浸食されていく。
人気のない奥の通路へとどんどん進んでいく社長に、私は拒むことができなかった。
- Re: 初恋ポイズン ( No.27 )
- 日時: 2019/10/19 21:45
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
部屋に入った途端、噛みつくようなキスが降ってきた。
にゅるっ…
反論の言葉を言おうと口を開いた瞬間、社長の舌が入ってくる。
「んっ…ふ」
激しく乱暴なキス。
かと思えば歯茎や歯を入念になぞる優しいキス。
体はビクついて、声を思わず出してしまうほど、
他の人とのキスとは比べものにならないほど、感じてしまう。
「随分敏感なんだな。
可愛い。」
やっと離してくれたと思ったら、耳元で囁かれて。
「っ…!いきなり何すんのよ!」
顔が近い。熱い。
私の顔、きっと真っ赤だ。
「…なあ、まだ色んな男と遊んでるのかよ。
どんな男も落とすってな。」
ちょっと拗ねたような顔をした彼に、私はドキッとする。
「別に関係ないでしょ」と、
私は言うけど。
やっぱりこの男は他の男とは違うと、分かってしまった。
何をしても満たされないのに、キスだけで満たされてしまう。
「じゃあさ…俺ともやってみろよ。
落としてみろよ、俺を。」
挑戦的な目で、真っ直ぐに見つめられる。
本気なの?
社長の本心が分からない。怖い。
「いいわよ、泣いても知らないからね?」