大人なりきり掲示板

【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】
日時: 2017/10/15 16:29
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: 06in9.NX)

貴方は、もし死ねない世界に生まれてきたとしたらどうしますか? そして、もしその世界で人を殺すことのできる人間だったとしたら――貴方は人を、殺せますか?

 * * *

 この世界では人間に死の権利はなかった。事故や自殺、他殺でさえも人は傷つくだけで死ねはしなかった。
 ただ、この世界の人間は、人を殺すことができる可殺民と、その逆の不可殺民に分かれている。生きるのが辛くなり、死にたくなった時は、『絶命管理機関』という所に所属している可殺民に殺してもらう、という制度があった。そうすることで可殺民は合法的に人を殺すことができた。


「本当に、良いんですね」
 二十代なかほどの女性は、赤い字で『絶命承諾書』と書かれた書類を手に言った。彼女の目の前には八十路を越えた老婆が白い椅子に座っている。しわのいった手に持つのは写真だけで、杖などは一切持っていない。
 壁も床も白い部屋には二人しかいず、女性の腰まで伸びた黒い髪は室内で異物のようにはっきりとその姿を見せ、老婆の短い白髪は室内に溶け込む。
 
「はい。お願いします」
「……分かりました。では、目を瞑り無心になってください」
 老婆は問われて迷いなく答えた。そして女性の指示通り、静かに目を閉じる。女性は書類を机に置くと、そばにあった黒光りする大きな鎌を手に取る。ソレは彼女が持つにはあまりにも大きく、あまりにも凶悪だった。
「来世では、神の御慈悲があらんことを」
 女性は黒光りする獲物を――老婆に向けて振り下ろした。血飛沫ちしぶきが女性や部屋を赤く染めていく。床に広がる血の海に、老婆の首のない体が沈んだ。
「さようなら。善良なおばあさん……」
 最後に聞こえた、『ごめんなさい……ありがとう』という言葉を思い返し、女性は黙祷もくとうを捧げた。

 * * *

 女性は絶命作業を終え、赤く染まった服を着替えてデパートに向かっていた。人通りの多いこの道は迷子が多発しやすく、現に今も女性は迷子の女の子を見つけて慰めていた。
「っ、真里!」
「ママっ!」
 母親らしき女性が女の子の名前を呼ぶと、女の子はそちらへ駆けていった。女性はそれを見て安心し微笑みをこぼす。
「ほら、お姉さんにお礼してきなさい」
「はーいっ」
 母親に言われて女の子は女性の元に戻ってきた。女性は戻ってきた女の子を怪訝そうにして見つめる。
「? どうしたの?」
「お母さんがお礼だってっ。ありがとうっ、お姉ちゃん。それと……」
 女の子は、まだ何か言おうと女性に近づいた。その瞬間、女性の腹部に激痛が走る。彼女が不思議そうにして下を向くと、腹部が赤く染まっていた。その先、女の子の手には、ナイフが握られていた。
「この、ひとごろし……おばあちゃんを返せ!」
「っ……」
 女性は腹部を押さえてその場に倒れ込んだ。幸い、死にはしないが女性は激痛に襲われ顔をしかめる。霞む視界に見えたのは、大喜びで戻っていく女の子と、何もとがめず口元に笑みを浮かべた母親だった。

 これは死ねない世界のお話。
とてもつまらない、人間の憎しみと苦痛の物語。
 
 
 * * *

 クリックありがとうございます!
 今回は戦闘を中心としたものを皆さんでわちゃわちゃやりたいな、と思って作りましたっ。
いや、でもこんな暗いやつ本当に人来なさそうだなぁ。んー(´-ω-`)

 ま、まあ、ごゆっくりお楽しみください!←



〈 目次 〉

>>1 *説明 *注意事項
>>2 *参加書

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Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.26 )
日時: 2017/10/29 21:29
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: rBo/LDwv)

トーストさん
 大丈夫ですよっ。リメイクありがとうございますっ。
特に不備はないのでOKです!

ピノさん
 大丈夫ですよっ。確認しましたが不備はないので参加OKです!

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.27 )
日時: 2017/10/29 23:33
名前: 上級天使 ガヴリール (ID: gG/E48n0)


>>23

 んもうっ、可愛い子に言われると嬉しいよ。ありがとうっ
んー…どっちも可愛いなぁ、迷っちゃうよ((

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.28 )
日時: 2017/10/30 00:03
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: rBo/LDwv)

>>all
 参加者様も集まったことですし、そろそろ始めましょうか。
最初の出だしは私がやりますが、少し投稿が遅れてしまいます。御了承くださいっ。


エヴァミリ
 どういたしましてっ。
迷え〜←

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.29 )
日時: 2017/10/30 00:39
名前: 腐猫丸 (ID: HDoKOx/N)

了解です!待ってますねぇ!

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.30 )
日時: 2017/10/30 19:43
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: 9RGzBqtH)

それでは、始めますね。
自由に絡んじゃってください!



 夏の暑い風が白いカーテンを揺らし室内に熱を与えてくる。風で机に置いていた紙が軽く音を立てて自身を浮かせるが、小さく四角い重りがあるためどこかに飛び散らばることはない。
 窓から差し込む太陽の光が未だ電灯のつけられていない部屋を照らし、壁も床も白いその部屋に黄色い光の線を作っていた。
「今日はまだ依頼は来てないか……」
 部屋の主である十代後半ほどの少女はベッドから降りて素足を地面につけ、乱れた黒髪を櫛くしで整える。整えられた髪は背中に沿ってまっすぐ垂れ、腰まで伸びる。
 彼女は部屋の壁に設置された電子パネルに指を押し付け小さく呟いた。画面には赤で『絶命作業依頼』という字が上に備えられ、その下には今は空欄のマスがいくつかあった。少女はどこか安心したような顔をしてパネルから指を離すと服を着替えて靴を履き部屋を出る。
 廊下は部屋と違って床は灰色、装飾物は茶など濃い色を持ち、左右に長く伸びている。少女はその灰色の道を歩き食堂へ向かった。彼女の黒いブーツは床と接する度に硬い音を立て、体の主がその場を歩くことを強調していく。
「今日は何を作ろうか……」
 少女は食堂につくと呟きながら厨房へ行く。朝早めなこともあり、食堂は誰もいず時計の針の音だけがその場を占領していた。

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.31 )
日時: 2017/10/30 23:03
名前: トースト (ID: hzhul6b3)

絡み文投下有難う御座います!


チュンチュンと窓の外から小鳥の可愛らしい鳴き声が聞こえてくる。可愛らしい、と表現をして居るが実際俺は心中ではそんな事は少しも思って居なかった。其れとは正反対、小鳥の鳴き声を不快に思い眉間に眉を寄せた。

ノエル「……五月蝿い………」
何時もは快く小鳥達の声を受け入れ、寝起きが良い自分にしては自分でも意外なことであったが昨日の事を思い返してみれば何故今日はこんなに寝起きが悪いのかと云うことが寝起きでぼーっとした頭でも徐々に理解出来てきた。

ノエル「…………あ、報告書……」
そう間の抜けた声を出して机の方を見た。どっさりと山の様に積み上がった書類が其処には在る。昨日はあの書類達を徹夜で書き上げて居たのだ。先日の野良可殺民をやむ負えなく殺めて仕舞った事についての報告書だ。捕獲とだけ云われて居たにも関わらず其の野良可殺民が急に襲って来た時に誤って殺めて仕舞ったのだ。上には其れ相応に怒られ罰として此れだけの量の報告書兼反省文を書く様にと云われて居たのだ。全ての書類を書き終えたのが今日の午前2時頃。書き終えて直ぐにベッドの上に移動した俺は間髪入れずに眠りについたらしい。寝巻きも着てやがらねェ。辺りを見回すと部屋の隅っこには既に起床して居る自分の飼い猫、メーベルの姿があった。
昨日今日の事があり幾ら疲れて居るとは云え自分を起こしてくれた小鳥達に理不尽に暴言を云って仕舞ったな、と思い俺は窓の外にいる小鳥達に「悪い事を云ったな。毎日起こしてくれて有難う」と謝罪と感謝を述べ、凝り固まった背筋を伸ばした。腰からは小さくパキッと云う音がし、未だ18なのに…と若干ショックを受ける。

ノエル「歳…じゃア無ェよな…?真逆……」
其の後も少々其の事を考えていたが、ふと今の時間が気になり書類の隣に置いてある文字盤にトランプのマークが刻まれて居るチェーン付きの懐中時計を手に取った。この部屋には時を刻む物が此れ以外そもそも置かれて居ないのだ。そして文字盤の上を走る針が指している数字を見て驚愕した。

ノエル「嘘…もうこんな時間…!」
早く行かなければ食堂の席が無くなって仕舞う。自分は昨日の朝以来報告書の所為でまともに食事をとれて居ないのだ。此れを逃す訳にはいかない。完全に覚醒した頭をフル起動させ早急に昨日の服を着替え、メーベルの朝御飯を盛ってやり、報告書を鞄に詰め込み、拳銃とワイヤーをしっかり持った事を確認するとドタついた足で玄関へと向かう。焦り過ぎて忘れ物があるかもだが今は気にしては居られない。「急げ急げぇ」と更に焦る様に自分を駆り立て乍靴を履く。履き終わると同時に勢い良く扉を開けた。扉を閉め、其の儘走って行こうという寸での処で足踏みをし乍止まり後退をしたかと思えば扉を薄く開き自分の帰りを夜遅く迄待ってくれて居る飼い猫に声を掛けた。

ノエル「あ、メーベル、行ってくるな!」
自分の其の声に飼い猫はニャア、と返事をした。其の鳴き声に満足し扉を閉めれば、鍵を閉めていなかったことも思い出すと鍵穴に鍵を差し込み、しっかり鍵を閉めた。そして其れが終了すると今度は弾き出された様に走り始め、日頃の鍛えた技術で民家の屋根を伝いに飛び、自分の職場、絶命管理機関へと向かうのだった。

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.32 )
日時: 2017/10/31 21:08
名前: ピノ (ID: /1jhe2RQ)

皆さん、宜しくお願いします。

ふと目を開けると僕の部屋の天井が目に映る。部屋は薄暗く、窓から微かに入ってくる光でかろうじて朝か昼だということが分かる。床に寝そべっている僕の横にはいつも使っているベッドが有る。たぶん、ベッドに行きつく前に寝てしまったのだろう。
固い床で寝たせいであちこちが痛くなっている体を起こすとそばに立てかけてあった鏡に、もはや癖っ毛のせいなのか寝癖のせいなのか分からないぼさぼの髪の僕が映っていた。

「………最近、外出てないな。出よ。」

ちょうど、依頼も来てるっぽいし。と髪を手で直しながら、近くの椅子に掛けてあったグレーのパーカーをかぶり軽く着替えを済ませると寝起きのせいか淀んでいるオッドアイの瞳を2、3回意味も無く細める。
壁にかけてある時計を見て朝だということを確認して立ち上がり、立ち上がると同時に腹の音が鳴ったことでここ数日食事をしていなかったことにも気づく。
食堂…には人が居るかも分からない。しかし、そこの冷蔵庫には探せば何かあるかもしれない。

「食堂に行ってから、機関に向かうか。」

食堂に何かあるという保証もないのに、思うがまま廊下に出て食堂へと向かう自分に僕は改めて気まぐれだなと感じている。
そんな風に考え事をしていると、朝というのは暇な時の昼間と違ってすぐに時間が過ぎていく。部屋から出て体感的に数分で食堂に着いた。
そこに1人の少女が居るということなんて知って居る筈もなく、僕は食堂の扉を開けるのだった。

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.33 )
日時: 2017/11/02 21:18
名前: 腐猫丸 (ID: HDoKOx/N)

チュン……チュンチュン
「んんぅぅ………ふふっ………ぅん…………」
現時刻朝八時。通常の独身男性なら疾っくに起きて朝食の用意を始めなければいけないのだが、未だにベッドで丸まっている彼には其れをしてくれる旦那、否、嫁が居た。
「おいニコ。いい加減起きろ。遅刻するぞ」
「………んぅ……すぅ……」
呆れ顔を浮かべ乍らも声掛けたなど何処吹く風で尚も彼は頑固に眠り続けた。
「………おいコラ起きろっつってんだろが!」
其の態度に苛立ちを覚えた夕焼け色の髪の青年は、彼の蒲団を剥ぎ取り怒鳴りつけた。其の瞬間、彼はガバリと起き上がると青年の腕を掴み引き寄せた。
「___ッ!?おまっ何しやがる!」
「何って、お早うのチュー♡」
「ほぉういい度胸じゃねぇか。朝飯食う前に地獄に逝きてぇってか!」
「んーいい匂い。今朝の朝食はなぁにっかなぁ~」
「秋刀魚の塩焼きと筍の煮物だ……って待て阿呆!」
「わぁい秋の旬の食材だ」
念の為言っておくが、今のは彼等の日常である。
そう。日常だ。

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.34 )
日時: 2017/11/03 11:40
名前: 上級天使 ガヴリール (ID: gG/E48n0)

 何の前触れもなく目を開ける。良かった、まだ生きていれる。そう自分の手を寝そべった状態で上に掲げ寝起きのボヤけた視界で確認する。
 まだ死にたくはない、彼女がもっとも嫌う痛みのない死に方はされたくはない。もっと痛みを感じる死に方がしたいのだ。
 そうは言ってもその治安の悪い世の中、いつ何時なにが来るのか、だれが襲ってくるのか分からない時代なので一応確認するのが毎日の日課だ。

 今日もその結果が良かったので何時もの上機嫌で鼻歌鳴らしながら一通り乱れた黒髪を乱雑に手ぐしでとかし、最低限のメイク、真っ赤なリップ、いつもの服を身につける。
 あぁ、今日も楽しいものが見られたらな、そう頭のなかで望むと自然と赤に染まっている口元が緩む。
 一日の元気の源の朝ごはんのため、いかにも上機嫌なステップで廊下をコツコツとヒールを鳴らし、食堂へと足を運ぶ。

 

Re: 【戦闘・参加制/一部グロ有り】 人殺し様 【募集中】 ( No.35 )
日時: 2017/12/22 14:21
名前: 雛 ◆w.M7A4I4qQ (ID: esFsElNI)

「……? あ……レンさん。おはようございます」
 少女が食堂で料理を作っていると、ほぼ無音の中、食堂の扉が開く重い音が室内に響いた。彼女がそちらへ目を向けると白髪の少年が居た。おそらく彼が扉を開けたのだろう、十代後半ほどで青と緑のオッドアイを有している。少女は彼をレンと呼ぶと、料理をする手を止めて挨拶をかけた。
 外から他の者の足音が近づいてきている。おそらく皆、起きてきたのだろう。少女は普段通り冷蔵庫にしっかり材料があるか確かめる。

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