大人オリジナル小説
- 嘘つきな世界 （（元、死神な自殺者
- 日時： 2011/02/19 15:26
- 名前： 沙由
- 参照： http://novelnewwind.zashiki.com/
◇プロローグ◇
風が冷たい。
だけど、その冷たさが今の私にはちょうどいい。
温かい風なんていらない。
「逶劉……まっていかないでくれ」
背後からそんな声が聞こえる。かつて愛していた。かつて裏切った、もと彼は私に向かって叫ぶ。
でも、私は答えない。何とでも言って。あんたなんて信じられないしあんたに諭されて止まるような昔の私じゃない。
というよりも、そうならない私になるために今一回死ぬのだ。あんたなんかに止められてたまるか。
「ごめんな、裏切って。だけど……」
うるさく言っているがそんなの無視。私は生きていたってどうせ意味がない。やはり、あんたなんか信じられない。
私はゆっくりとビルの柵を越えた。背後から荒い息遣いが聞こえてくる。トタトタという足音も聞こえる。
「さようなら」
わたしはそういって、
飛びおりました。
ХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХ
この物語はたった一人の少女、生きていないが死んでいない少女の物語
◆お世話になっている方◆
友桃殿……否、本当にいつもありがとうございました。はい。
ХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХ
こんなに下の方まで読んでくれてありがとうございます。
けれど、なにも書いてません（笑）
オリキャラ募集終了いたしました
あと、これからはちょっと読みやすいように改善しておくんでよかったらもう一度みてください
えっと、それとついに参照が600超えました。
途中でろくに着てなかったりしたのに……上もなんとなく崩れて行くかんじで終われましたし
これからも月に一度以上は更新できたら（っておそい）……すみません
最善を尽くします。
ではでは
最後に、ここについてるURLは私の知人が経営している小説のサイトです★
本当に皆さんうまくて――私も勉強になります。
お暇だったら見ていってください。
えっと、しばらく消失していましたがまた書くことにいたしました。ただ……すごい不定期な更新、しかも一話一話がめちゃくちゃ短くなってしまいそうです。うん、善処します。
あと、コメントは必ず返しますので、どんどんいってやってください。
ではでは
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- Re: 死神な自殺者 ( No.57 )
- 日時： 2010/08/21 09:56
- 名前： 沙由 ◆ATbEDu1zEA
上 十二話 現実 私
私は段々頭がくらくらしてくる。久しぶりによみがえる鉄分の匂い。あの日飛び降りた時、微かな意識の中ですった鉄分の匂い。
私は本当に死神なのかもしれない。だってわたしの世界は血の世界でしかないのだから。私は自分が死神といわれるのが昔は否だったけど今はもう気にならない。だって、それで全てが納得できてしまうから。
「逶劉、入るわよ」
その時、唐突にお母さんが私の世界に入ってきた。すると、何故か分からないけど血の匂いは消え真っ赤だった世界も普通に戻った。
理由はあくまで、分からない。
「調子はどう？」
お母さんは優しい皺だらけの笑顔で私に聞く。その笑顔を見ると、私はお母さんが老け込んでしまったことを実感する。
きっと私のせいなんだよね？
「結構悪い」
私は正直に答える。こっちも正直相手を気遣えるほどに回復していない。
血の幻覚なんて絶対に調子悪い証拠。
「そっか。なら――話さないべきかな？」
「なにを！」
秘密になんてしないで。なにも！ 気になって苦しくなるから！ だから、秘密なんて作らないでよ。はなして！
怖い。秘密は私に恐怖しか与えない。
怖いよ。教えて！ 何があった？
「そう、なら話すわ。実は先日――……
昔の学校のクラスメイトさんがきた。それで、」
「やめて！」
聞かなきゃよかった。そんなこと聞いたらまたあいつらのこと考えなきゃいけなくなるじゃん。やめてよ。お願いだから止めてよ。
太目から涙が零れ落ちる。滴るように涙は流れ布団に湖を作っていく。
「ちゃんと聞いて。お願い」
お母さんはそれでもしっかりとそう一言私に伝えた。
私はなきながらお母さんを見つめ返す。
「そして、色紙……わたしてくれって頼まれたの。お願い。聞いたからには受け取って」
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