大人オリジナル小説
- _____友情恋愛選択
- 日時: 2011/03/21 11:04
- 名前: るちあ
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ねえ、どうして私が1人にならなきゃいけないの?
どうしてみんな私の話を聞いてくれないの?
いつからだっけ、周りに友達がいなくなったの......
いつからだっけ、私の存在が薄くなって消えたの……
友達ってすっごくもろくて小さくて優しくもって
いないとなくなってしまう。
それなら、こわれてしまうくらいならあの時自分の
欲望をもっと抑えておけばよかった。
必要のない人間はいないよってゆってくれる人も居ない
私はもう゛必要のない人間゛になってしまったんだね
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- Re: _____友情恋愛選択 ( No.9 )
- 日時: 2011/03/23 19:07
- 名前: るちあ
04*
「晴香……」
わざと私にぶつかる様に晴香が教室に入ってきた。私は助けを求める様に晴香を呼んだ。
……返事はない。ただ俯いて、自分の席へ急いで向かっていった。
「あー、可哀想。みんなに無視されちゃってる。」
教室中の沈黙を破るかのように美玖ちゃんが私を見て言った。
美玖ちゃんの近くに居た女子達もそれを聞いてクスクスと笑い始めた。
私は情けなくて恥ずかしくて俯いたまま顔をあげることができなかった。
「でもさぁ、本当に可哀想なのは晴香じゃない?」
今度は夏平さんが眉を下げて悲しげな顔を晴香に向けて言った。
夏平さんはクラス委員でみんなをまとめる存在。
頭も良く先生から好かれ容姿も性格もいいため男女共に人気がある。
「幼馴染の親友に自分の彼氏をとられちゃったんだよ? これじゃあ、可哀想すぎるよ……」
夏平さんがボロボロと涙を零し始めた。
「まって! 違うよっ......とってなんかないもん! 私は晴香の親友なのにそんなことしない!」
私はクラス中に響き渡るくらいの声で言った。私はとってなんかいない。
だから、みんな私を無視しないで?冷たい言葉で突き放さないで?
「はぁ? とぼけてんぢゃねぇよ、ばーか。」
ふいに美玖ちゃんと女子4人に囲まれて私はどうすればいいかわからなくなった。
ただ、゛違う゛と言い続けた。暴言を浴びせられ心はもうズタズタで誰かに助けてほしかった。
「晴香......助けて」
震え、届いているかもわからない声を晴香に向けた。
それを聞いて恐い顔をしていた美玖ちゃん達が声をあげて笑い出した。
「助けるわけねぇぢゃん。晴香がお前を苛めてほしいって言ってきたのに。」
そう言われるとお腹を思いっきり殴られ美玖ちゃん達は教室を出て行った。
涙も声もでなかった。私はどこまで晴香を追いつめてしまったのだろう。
もし私が苛められることで晴香に償いができるのなら……
私はいじめを素直にうけると心に強く誓った。