大人オリジナル小説
- 自傷行為
- 日時: 2011/05/08 14:56
- 名前: しおり ◆az9yhMr9Fw
注意
これは自傷行為(リストカットやアームカットのこと)の話です
リストカッターの方、ほかにこの小説を読んでくれる方、
自傷行為に駆られるようならその場で読むのをやめてください
お願いします
※フィクションです(半分実話かもね←
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私はリストカッター
学校でもカッターは手放せない。
学校に行ってもつまらない。
ただ罵られ、蹴られ、殴られる。
だから私の体にはいつも傷が絶えない。
そしてそのストレスを自分の体で解消する、汚い自分に罰を与える。
そんな私の汚い物語
- Re: 自傷行為 ( No.6 )
- 日時: 2011/05/08 15:53
- 名前: しおり ◆az9yhMr9Fw
第二章/薄っぺらい友情01
授業終了のチャイムが鳴り、私はベッドから起きあがった。
つい先ほどまで寝ていたのでまだ少し、眠い。
右に首を回すと隣のベッドはカーテンが閉まっていてもう中は見えなかった。
「坂倉さん起きてますか?」
先生は、カーテン越しに私に問いかける。
「はい、起きてます」
「授業には出れそうですか?あ、無理はしないでくださいね」
先生は相変わらず私に優しく接してくれる。
私は、少し眠いがそれくらいは我慢しろ、と自分に喝を入れる。
カーテンに手をかけて、静かに息を吐く。
そして、カーテンを開けた。
先生は私が思っていたよりも近くに居て、驚きながらも先生の問いかけに答えた。
「大丈夫です。ありがとうございました」
浅くお辞儀をして早歩きで保健室のドアに向かう。
ドアを開けるとクーラーの効いている保健室に蒸し暑い熱気が流れ込んできた。
私は、失礼しました。と言って急いで保健室からでる。
ドアを閉めて、私は歩きだす。
休み時間のせいか、廊下が騒がしい。
保健室から、2年C組まではあまり距離がない。
私は自分の教室のドアの前に居る。
左腕を見て、傷が見えていないか確認をして袖をもう一度下ろす。
ドアを開けると私の友達が駆け寄って来た。
「里香!何でさっきの授業来なかったの?数学のアイツ結構怒ってたよ?」
彼女の名前は佐々木優菜。
腰まで伸びた漆黒の髪の毛を耳下で二つに縛り前髪はぱっつん。
容姿は整っていて綺麗、ではなくて可愛いだと思う。
現に優菜は告白は沢山されているし、彼氏もいる。
そして明るい性格から、友達は多い。
何で私なんかと一緒にいるかは分からないが、私は優菜にだけ心を許している。
私にとっては大切な人だ。
「ごめん、保健室行ってた!」
私は顔の前で手を合わせる。
優菜は少し眉を寄せると私に愚痴を吐く。
「里香がいなかったから私全然授業分からなかったんだよ!?もう分からな過ぎて寝ようと思った」
優菜の言葉に二人で笑う。
この時がすごく幸せ。
一緒に心から笑える友達。
でも、優菜という存在は私にはもったいないものなのかもしれない。
リスカなんてしている私。
優菜は受け入れてくれるかな。